テレビ朝日の木曜ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2』の制作発表記者会見が7月27日、東京・テレビ朝日本社にて行われた。

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 同ドラマは2018年4月期に放送された続編。波瑠演じる警視庁捜査一課「特名捜査対策室」第6係(文書解読係)に所属する肉体派熱血刑事・矢代朋と、鈴木京香扮する文字フェチの頭脳派刑事・鳴海理沙がバディを組み、“文字”を糸口に未解決事件を捜査していく。脚本はSeason1から引き続き、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』、来年放送の大河ドラマ『青天を衝け』などで知られる大森美嘉氏が担当する。

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 記者会見には波瑠、鈴木、大森氏のほか、沢村一樹工藤阿須加、山内圭哉、皆川猿時、谷原章介遠藤憲一といった面々が出席。司会はテレビ朝日の弘中綾香アナウンサーが務めた。なお、“3密”を避けるため、記者は登壇者とは別の会場に案内され、リモートでの会見となった。

 会見が始まると、主演の波瑠は「前回の時もすごく居心地がいい現場というか、大変だけど楽しくて。終わっちゃうのが寂しいなって気持ちがありました。シーズン2があったらいいなと思っていたので、今回それが実現できてとってもうれしいです」と再びこのメンバーで撮影できる喜びを明かした。それから、新シーズンについて「前作から2年経っていることもあり、関係性に変化があるのでそれも新しく楽しめる部分なんじゃないかなと思います」とアピールした。

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 コロナ禍で撮影は行われているが、鈴木は「フェイスシールドやマスクをして、距離を保ってという新しい撮影方法にみんなで馴染んでいるところなんですけど、お喋りしてると声が聞き取りにくいところがあって。『え? え?』と聞き返すことが多いんです。けれど、逆にその人のことを知りたいという気持ちが深くなってきました。前回知り得なかった遠憲さんや沢村さんの新たな一面を知ることができました」と現場でのエピソードを明かした。

 撮影中で印象に残っていることについて聞かれ、波瑠が「私は遠憲さん演じる草加慎司さんとご一緒するシーンが多いんですけど、その日毎の遠憲さんのブームみたいなものがあるんですよ。いろんなことをラップで言おうとする日だったり、全部英語で喋ろうとする日だったり、毎日いろんな遠憲さんを見ることが出来てとってもおもしろいです」と明かすと、遠藤は「幼稚な部分に付き合ってくれて、本当に感謝しています」と思いを口に。その後、谷原は「波瑠ちゃんは“遠藤さんが”と言ってましたけど、相乗効果なんですよね。2人で高め合っていると言いますか、相性がいいんですよ。僕はそのやりとりを近くで堪能させていただいてます」と2人の関係性について語っていた。

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 そんな遠藤はここ最近、言葉が出てこないことがよくあるのだという。セリフを覚えるのに大変苦労もしているそうだが、波瑠は 長台詞のシーンがあるにも関わらず台本は前日に覚えているそうで、「どうやってセリフを覚えてるのかなって不思議に思う」と驚いていた。これを受け波瑠は「これ実は自慢できることじゃないんです。前日になって“ヤバイ”と思わないと、脳味噌が働かないだけで(笑)。私は前日に覚えることをもうやめたいと思っているので、とんでもないことをバラされてしまいました」と笑った。

 また今作から皆川、谷原という新キャストを迎えたことについて聞かれた鈴木は「いろんなタイプの刑事さんがこのドラマにはいるなぁと思って。こんなに面白い人たちの集まる警察署が本当にあったらいいなと思います。変化があったというよりも、個性と楽しさがアップした印象です」と手応えを感じていた様子だった。

 撮影現場同様、和気藹々とした雰囲気の中でやり取りは進み、最後に波瑠が「この夏はなかなか自由に遊ぶことができない世の中になってしまったため、お家で過ごされる方がとても多いと思います。そんな夏を盛り上げられるドラマだと思いますので、ぜひたくさんの人に観ていただきたいと思います」と呼びかけ、会見を締めくくった。

 『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2』は8月6日(木)よる8時より放送スタート。初回は2時間スペシャルで、以降は毎週木曜よる9時から放送される。

取材・テキスト:中山洋平

未解決の女 警視庁文書捜査官《傑作選/新シリーズ放送記念》
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