アカデミー賞に7度ノミネートされ、『恋におちたシェイクスピア』で受賞した、英国映画・演劇界の至宝、ジュディ・デンチを主演に迎え、イギリス史上、最も意外なスパイの実話から生まれた衝撃作『ジョーンの秘密』が8月7日(金)より公開される。この度、本作の本編映像が解禁となった。

イギリス史上、最も意外なスパイの実話から生まれた衝撃作

 世界がミレニアムに浮かれていた2000年、英国では驚愕のニュースが国内を駆け抜けた。ロシアのKGBに核開発の機密を漏洩していた“核時代最後のスパイ”が、MI5の手によって暴かれたと報道されたのだ。だが、人々に衝撃を与えたのは、その事実よりも容疑をかけられた“その人物”だった。まさに私たちの隣に住んでいるような80代の老女だったのだ。ジョーンは信じられないほどの過去を隠し続けて静かに生活を送ってきたのだ。

 この数奇な実話をもとに、英国の作家ジェニー・ルーニーが書き上げ、ベストセラーとなった小説の映画化が実現。ジョーンは祖国を裏切ったのか、KGBに利用されたのか、レオへの愛のためなのか、それとも──スリリングな謎解きに息をのみ、クライマックスのジョーンのスピーチに、今を生きる私たちに深くつながる物語であることに気づかされる衝撃作が完成した。

 ジョーンは、ケンブリッジ大学に入学し、共産主義を広めることに心酔していたレオ(トム・ヒューズ)と出会う。しかし、レオは祖国イギリスと敵対するソ連に3ヶ月間、「教壇にも立てるし、論文に役立つ」とジョーンに言い残し滞在する。レオを愛するようになっていたジョーンは、そのことを知り彼の部屋へ押しかけて、自らの気持ちを伝え、そしてお互いの気持ちを確かめるようになる。

 この度解禁された本編映像は、その後レオが一時的にソ連から帰国し、出迎えたジョーンと一夜を共にした後に起こった緊迫感溢れるシーンとなっている。

 レオは共産主義者でスパイだった可能性があると疑われ「レオ・ガーリチ緊急憲法により拘禁する。」と部屋に踏み込まれ連行されてしまう。「彼は味方よ!」と叫ぶジョーン。しかし「私物は?」とレオはこの事態を予想していたかのように冷静に振る舞う。「ジョーン。おいで。悲しまないでおくれ。」と優しい言葉をかけ、「耐えられない」と泣き崩れるジョーンを抱きしめる。しかしその目は「君は強い女性だ。全て終わったら一緒になれる。」と投げかけた優しい言葉とは裏腹に、悲しそうに遠くを見つめるのだった。

ストーリー

 夫に先立たれ、仕事も引退したジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)は、イギリス郊外で穏やかな一人暮らしを送っていた。ところが、2000年5月、ジョーンは突然訪ねてきたMI5に逮捕されてしまう。半世紀以上も前に、核開発の機密情報をロシアに流したというスパイ容疑だった。ジョーンは無罪を主張するが、先ごろ死亡した外務事務次官のW・ミッチェル卿が遺した資料から、彼とジョーンがロシアのKGBと共謀していた証拠が出てきたというのだー。彼女の息子で弁護士を務めるニック(ベン・マイルズ)立ち会いのもと、次々と明かされるジョーンの驚くべき真実ー。仲間や家族を裏切ってまで、彼女は何を守ろうとしたのか。そして、ジョーンを突き動かしたものとは?

(c)TRADEMARK (RED JOAN) LIMITED 2018

エスター(吹替)
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時計じかけのオレンジ(字幕)
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グレムリン(吹替)
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