1日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』（ABEMA）が放送され、ウイグル人が強制収容所に送られる様子と思われる映像が紹介された。
▶映像：ドローンで撮影されたウイグル人が強制収容所に連行される様子（51分頃～）
番組では「中国のヤバい弾圧の全内幕ウイグル人が生告発」と題して、ゲストに日本ウイグル協会副会長のアフメット・レテプさんと、理事のハリマト・ローズさん、グリスタン・エズズさんをゲストに招き、メディアでも報道され始めた、中国によるウイグル自治区への弾圧について話を聞いた。
イギリスのBBC（英国放送協会）ニュースで流れたことからインターネットでも話題になっている、ウイグル人が強制収容所に連行される様子を撮影したと思われるドローン撮影の映像。竹山は「私も観ましたけど、非常にショッキング」と前置きして、番組で紹介した。
映像では列車の前に人々が並ばされている様子が映されており、彼らが一様に色分けされた上着を羽織っている姿も確認できる。アフメットさんは「背中には中国語でウイグルの街の名前が書かれている」と、上着で区別されていると説明。全員目隠しをされ、手錠がかけられ、頭頂部が剃られており「列車で街から街へ移送されている様子だと思われます」と解説した。
アフメットさんによると「この映像が出る前から、実はウイグルの中の収容所から大量に人を中国内陸部の別の街の刑務所に移しているという証言がたくさん出ていました」とのこと。専用列車で人を移送しているという証言は以前から報じられていたという。
中国側はこれを否定しているが、アフメットさんは研究者たちが現在の技術で分析をして「間違いなく本物だ」と言及していると説明。この映像は中国が内部報告のために撮影したものだが、ハッカーによって流出したものなのだそう。
竹山は「犯罪者の輸送みたいだけど、犯罪者じゃないからね、普通のウイグル人の若者ということですよね。それがある日突然、強制連行されてということ」と憂うと、アフメットさんは「人間が人間に対して、平気でできるようなことではない。どういった神経でこういうことができるのかというのは、私たちには理解ができない、理解に苦しむ」と憤りをあらわにしていた。
