次世代K-POPアーティスト誕生の過程を描く観察型リアリティー番組『I-LAND』#6が7月31日(金)ABEMAにて放送され、グローバルデビューをかけた“最後の12人”を決めるテストの結果、I-LANDから降格する6人が明らかになった。
『I-LAND』は、CJ ENMのコンテンツ制作能力と、BTSやTOMORROW X TOGETHERを生み出したアーティストプロデュース力を持つBig Hit Entertainmentが、次世代K-POPアーティストの発掘と育成のために2019年3月に設立した合弁会社BELIFT LAB(ビリーフラボ)の最初のプロジェクト。舞台となるのは外部から遮断されたハイテクシステム搭載の巨大な建物「I-LAND」で、理想のアイドルを誕生させるために3年間の企画と製作期間が投じられた。「トレーニングから生活、そしてステージ」をも可能とするこの建物の中で、世界各国から集まった志願者たちが、生き残りをかけた真剣勝負を繰り広げていく。サバイバルの行方を別部屋から見守るプロデューサーは、歌手のRAIN、ZICO、パン・シヒョクの3人。ストーリーテラーは俳優のナムグン・ミンが務める。
▶映像:次のステージへ進む6人が確定! まさかの退所するメンバーも…さらにBTSの意味深予告が!?
現在I-LANDには、イ・ヒスン、パク・ソンフン、ケイ、ジェイク、チョ・ギョンミン、ジェイ、イ・ゴヌ、ヤン・ジョンウォン、ピョン・ウィジュ、チョン・ジェボム、チェ・セオン、イ・ヨンビンの12人が、グラウンドには、キム・ソヌ、ダニエル、ハンビン、タキ、チュ・ジミン、ニコラス、キム・テヨン、キム・ユンウォン、チェ・ジェホ、ニキ、ノ・ソンチョルの11人が所属する。
生き残りをかけた【PART1】最後のテスト、重要なパート決めでまさかの展開に
前回の放送では4回目のテストが発表された。このテストで“最後の12人”が決定し、この12人がグローバルデビューに必要な“PRAT2”に進出することができる。ルールとしては、現在のI-LANDにいる12人の内、6人が降格(アイランダーの投票によって3人、プロデューサーの投票によって3人が決まる)。さらに降格された6人とグラウンダーの中からグローバル視聴者の投票によって、6人だけがI-LANDに昇格。そして最終的にI-LANDに残った12人が“パート2”に進むことができるというものだ。
生き残りをかけたパート1最後のテストということで、これまで以上に緊張が高まるアイランダーたち。特に重要なパートである5番パートは当初はジョンウォンだったが思わぬ展開を見せた。
途中の練習経過をZICOが視察に来た際、皆のパートを確認すると、ZICOは「自分のパートが一言、二言しかなくても、自分の力を短い間に全部出し切ることが大事。逆にパートが多い人は、しっかりこなせなかったらそれが減点要因になる」と全員にアドバイス。そして「一人で動くパートの5番が一番大事だと思う」と持論を述べた上で、「(ジョンウォンより)ヒスンの方がパッと見た時に良かった。ダンスが上手だし、同じ動作をやってもかっこいい。ジョンウォンは今5番だけど、それにふさわしい強い印象を与えていない気がする」「ジョンウォンが下手とかではなく、もう少し重みがあってカリスマのある人がやった方がいいと思う」とアドバイスを送った。
このアドバイスを受け、アイランダーたちは改めて5番について話し合うことに。「ジョンウォンも上手だけど、降格者のうち3人はプロデューサーが決めるから、パートを替えないのはリスクが高い気がする」「練習して修正できればいいけど時間がない。時間がないなら替えた方がいい」「(前のテストの)『FIRE』ではヒスンがセンターでカリスマ性を見せた。そのインパクトを考えると今回もヒスンがアピールしたらいいのでは」「ヒスンが5番をやればチームメンバー全体の点数も少し上がるのでは」といった意見が出た。ジョンウォンは皆からの意見を真摯に受け止め、まずは限界まで練習し、他のメンバーたちにもみてもらってアドバイスをもらうなど努力も見せたが、最終的にジョンウォン自身がヒスンとパートを入れ替え、自分は2番をやることを決意。メンバーたちはこの件に関し、あくまでジョンウォンの気持ちを優先し、ヒスンも「君のやりたいようにして。僕はそれについていくよ」とジョンウォンの意思を尊重していたが、こういった経緯によってむしろアイランダーたちの絆が一層深まった様子が見られた。
そしてついに4回目のテスト本番の時がやってきた。それぞれいろんな思いを抱えながらステージに立つアイランダーたち。別部屋で見守る審査員たちからも「緊張する」との声が漏れていたが、ステージが始まると「目力がいい」「ジェイが余裕がある」「ジョンウォンがパートを変えたのは神の一手」など、審査員からは時折笑顔や感心したようなリアクションも。パフォーマンスが終わってからの講評でも、「表情、歌、全てが期待していたもの以上だった」「一人ずつそれぞれのパートをしっかり表現していた」「カメラのアングルにしっかり収まっているのも良かった」「今日のステージが、これまでの中でも最も成長して高いところまで来たのが感じられた」と高い評価が続いた。
I-LANDの残留者6人&降格者6人が決定、涙の別れ
パフォーマンスが終わると、投票の時間だ。アイランダーたちは一人ずつ投票部屋に入り自分が選んだ降格者に投票するのだが、「今回のメンバーはこれまで以上に長く一緒にいたため投票がとりわけ難しい」「気持ちが重い」など今までにも増して厳しい選択を強いられたようだ。またこれまでは審査員がつけた点数は自分のものしか見ることができなかったが、今回初めて全員の点数を見ることができるシステムに。その中で意外だったのがセンターを務めたケイの61点。審査員からは「声がファルセットも出ていなかった」「どこか体調が悪いのかと思うほど力がなかった」とのコメントが出ていたが、本人も点数を見て、「自分がセンターでしっかりしないといけなかったのに、本当にうまくできなくて不安だった」と振り返っていた。また最低点の60点だったのがイ・ゴヌ。審査員からは「期待よりも(パフォーマンスを)消化できていなかったように思った」「表情も歌の歌詞のように変えなければいけないのにずっと無表情だったのであまり心に響かなかった」などのコメントが上がっていた。
そしてアイランダーたちの投票による降格者の発表が行われた。一人目に発表されたのはイ・ヨンビンで11票。続いては同じく11票でチョ・ギョンミン。3人目が10票のチョン・ジェボム。後にそれぞれ「実力的に不足していたので、認めざるをえなかった」(ヨンビン)、「降格されることは分かっていたけど、僕以外の全員から選ばれるというのは予想してなかった」(ギョンミン)、「もちろん実力面で問題があるのは分かっていたが、複雑な気持ちだった」(ジェボム)と自分の名前が発表された時の胸の内を明かしていた。
続いて審査員の選択だ。どんなに素晴らしいパフォーマンスだったとしても、審査員は上記3人を除いた9人の中から3人の降格者を選ばなければならない。また今日1日の評価ではなく、これまでの3回のテストも含め、総括的に審査する。それぞれ自分が選んだ降格者候補の名前を出しながら協議を重ねた結果、「感動をあまり受けなかった。成長面でもインパクトが足りなかった」という評価となったピョン・ウィジュ、I-LANDに最初からいたチェ・セオン、そして最後に「下手だったわけではないが、他のメンバーと比べた時に、彼よりもっと期待できる子たちがいた」という理由でイ・ゴヌの3人が審査員枠で選ばれた。セオンは自分の名前が出ると、天を仰ぎ涙を流していた。「I-LANDに最初からいながら特にアピールできなかったと思う。予想はしていた。リーダーなのに小言ばかり言って、みんなに申し訳なく思う」と後に辛い思いを語っていた。
これまで共に頑張ってきた仲間が去らなければならない現実に、I-LANDに残留が決まった6人も辛い表情を見せ、中には涙を流す者も。「よくがんばったよ」「がっかりしないで」「また戻れるよ」「お疲れさま、がんばって!」と泣きながら抱き合い、降格者と別れを惜しんでいた。
I-LANDからの降格者6人がグラウンダーたちと合流すると、今度はグラウンドメンバーに課題テストが発表された。グラウンダーは、I-LANDの4回目のテストと同じ課題曲でI-LANDへ昇格する6人を決める。テストは3日後に行われること、昇格者6人はグローバル視聴者の投票で決まることが告げられた。
次はいよいよグラウンダーたちの昇格をかけたステージ
人数が多いのでパート決めも大変であると同時に、一人一人のパートも短くなるわけだが、センターから志願者を募り、全員の前でパフォーマンスしてみて適任者を決めていくグラウンダーたち。そしてついにグラウンダーたちの昇格をかけたステージの日に。I-LANDに昇格し、そして絶対にデビューしたいという熱い思いを胸に、グラウンダーたちの渾身のステージが行われた。
このグラウンダーたちのパフォーマンスを見て、I-LANDへの昇格者6人を決めるのはグローバル視聴者である。グローバル視聴者の投票は、一度の投票が3票として集計されること、投票期間中に受けた全ての票は累積適用されること、そして投票は、36時間後の8月2日(日)午後12時に締め切られることが発表された。
キム・ユンウォンがI-LANDからリタイア!そして「BTS 08.14」が意味するところは?
今回の放送では残念な発表もあり、グラウンドにいたキム・ユンウォンがI-LANDからリタイアすることが明らかになった。本人曰く、I-LANDに入る前から足と腕の調子が良くなかったそう。我慢して頑張ろうと思ったものの、今は歩くことも厳しい状態だという。ユンウォンは最後に「今回の機会は次に残して、今は退所することを決心しました。今回チャンスがなくなるからと言って、自分の人生が終わるわけではない。コンディション管理をしっかりして、足も治して、僕の夢であるアイドルになるために努力していきたい」と改めて決意を誓っていた。
この日の放送では他にも番組終盤に「BTS 08.14」という告知画面が登場。8月14日(金)にBTS絡みで何かが起こるのか、期待が高まるところだ。次回、グラウンドからI-LANDに這い上がるのは誰なのか!? 『I-LAND』PART2 #1は、8月14日(金)よる11時~日韓同時・独占無料放送。なお、8月7日(金)よる11時からは『I-LAND SPECIAL ~新たな始まり~』としたPART1の見どころや注目シーンなどをまとめたスペシャル番組を放送する。