「はたらく細胞」が帰ってくる!花澤香菜&前野智昭が第2期&特別上映版決定で記念トーク「とにかく乳酸菌がかわいい」「菌のみなさんもパワーアップ」
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 楽しく笑えてしかも学べる“体内細胞擬人化アニメ”が帰ってくる。2018年7月から放送された人気アニメ「はたらく細胞」が、2021年1月の第2期を前に一部のエピソードが、今年9月に「特別上映版」として劇場公開されることになった。ドジっ子でも明るい性格でとにかく頑張る赤血球、普段は冷静ながら異物を発見すると容赦なく斬りつける白血球。その他、体内で働く細胞たちが、コミカルに描かれつつも、タメになる作品だとファンに好評。多数のコラボ企画も実現した。特別上映版では、第1期で激しいバトルを繰り広げた、あの細胞との再戦も…。赤血球役・花澤香菜と、白血球(好中球)役・前野智昭の2人に、第1期を終えてからの反響や当時の思い、第2期・特別上映版への意気込みなどを聞いた。

【動画】9月に特別上映版!アニメ「はたらく細胞」第1期

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-第2期の制作が発表された感想と、第1期の振り返りをお願いします。

花澤香菜(以下、花澤)

 原作は続いていてアニメ化されていないところがあったので、それができるのがうれしかったですし、何よりまた赤血球を演じられるのがとてもうれしいと思いました。

前野智昭(以下、前野)

 1期がすごくご好評いただいていて、いろんなところから「細胞、見てるよ」という話もいただいていました。僕らもすごく好きな作品で、1期の時から、これはぜひ2期、3期と続けていきたいねという話をしていたので、2期の話が具体的に決まったと聞いた時はとてもうれしかったです。それに1期のアフレコが終わってからも、いろいろなコラボなどで、白血球を演じる機会を頂けていたので、それほど途切れることなく2期に挑めたかなと思いますし、また「はたらく細胞」のチームで仕事ができるのは、すごくうれしく思います。

-1期を終えて後の反響はいかがだったでしょうか。

花澤

 友達からUSJのハロウィンの画像が送られてきて、血小板ちゃんがめちゃくちゃいっぱいいたんです(笑)身近なところから、「はたらく細胞」を好きだと表現してくださっている人がたくさんいるのを感じられて、うれしいです。コラボがめちゃくちゃ多かったので、途切れることなく赤血球ちゃんを演じられました。前野さんとのタッグも、もう10年以上になるので。結構長いレギュラーとかもやらせていただいたんですが、2期でまたタッグを組むのもうれしいなと思います。

前野

 一つ一つ印象深いんですが、ダミーヘッドマイクを使って演じさせていただいたことがあって。白血球がおでこをくっつけて「熱が少しあるな」という本編では出てこないシーンがあったんです(笑)。シチュエーションCDなどではダミーヘッドマイクを使ったことがありますが、こういう作品で使うことはそんなに多くないのでとても印象に残っています。録らせていただいたものもご好評いただいていて、すごくうれしかったですね。

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-最初に赤血球、白血球(好中球)を演じると決まった時、演じた感想をお願いします。

花澤

 細胞って、とにかく働き続けてくれているんです、ずっと。赤血球は栄養素をいろんな細かいところまで運んでくれている。彼女自身はドジっ子だし、いろんなことに巻き込まれやすいんですが、へこたれることなく常に前向きに頑張っている姿が、すごく印象的です。あんまりくよくよしないっていうのが、ずっと頭にありましたね。どんな時でもなんとか前に進もうという気持ちを持って演じていました。いろんなところから細菌が襲ってくるんですが、それに対して素直にリアクションするだけかなと、一生懸命やってました。

前野

 白血球との出会いは、オーディションを受けさせていただいた時です。資料をいただいて、すごくおもしろい作品だなと。白血球とキラーT細胞のオーディションを受けさせていただいて、もちろん2キャラとも大好きなキャラクター。ぜひやらせていただきたいと強い思いを込めてオーディションに臨みました。その時、オーディションで花澤香菜ちゃんともかけあいで演じさせていただいて。その時に「ああ、赤血球だ」と思いましたね。対して白血球はすごく任務に忠実で強い信念を持っていますが、冷酷なわけではなく、ちゃんと赤血球のことを陰から見守る器の大きさも持ち合わせていて、僕の男性の理想像であるキャラクターでもあったので、毎話演じていて楽しいです。人間ドックに毎年行っているんですが、僕は白血球の数が人よりちょっと少ないので、なんとかして増やしていきたいなと思っています。

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-第2期、特別上映版の注目ポイントをお願いします。

花澤

 既存のキャラクターたちの成長も見どころですが、新しいキャラクターを見てほしいですね。とにかく乳酸菌がかわいいです。あの子たち、「にゅ~」しか言わないんですけど、際立った4キャラがいて、その子たちの個性とか、一般細胞になついていく感じとか、すごく見ていて癒やされる。白血球さんとがん細胞さんの戦いは、1期の時も複雑な気持ちになったんですが、がん細胞の気持ちを知っている白血球さんだからこそ、今回はどうやって戦うのかなと、すごく楽しみにしています。

前野

 1期の中でも衝撃的だったがん細胞という存在と、今回の特別上映版で対峙することになるんですが、がん細胞VS白血球・メモリーT細胞・NK細胞とのシーンに注目してほしいです。ひょんなことから、がん細胞側に馴染みのある細胞が、味方というと微妙ですが、ひと悶着あるシーンもあって、その辺りの関係性も今回の見どころの一つかなと思います。あと、乳酸菌が、今回どのように人体にいい効果をもたらすかが、すごくわかりやすく描かれているのもポイントです。

花澤

 また歌も、歌わせていただいています。今回もまた合いの手がおもしろくて、しかも乳酸菌と一般細胞さんまで一緒で(笑)仲間が加わって、パワーアップしているところかなと。「にゅ」が聞こえてくるんですよ(笑)楽しみにしてほしいです。代表で吉田有里ちゃんが歌ってくださっているんですが。だいぶにぎやかになっています。

前野

 今回、いろんな菌たちが体を侵略しようとやってくる話もあって、1期の時もそうだったんですが、菌を演じられている役者の方々の、番組として盛り上げようとしてくださっている姿勢が、お芝居を通して如実に感じられるシーンが多くて。菌のみなさんの存在感もパワーアップしていると思いました。特に福島潤さんは、1期から通じていろんな菌をやられていて、アドリブのアイディアやお芝居的な面でも非常に勉強になりました。

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-最近では健康に気を遣うニュースも増えていますが、その点についてはいかがですか。

花澤

 いろんな個性豊かな細菌たちが襲ってくるので、とにかく除菌だなと思いました。ニュースを見てても、手を洗うことってすごく大事なんだなと。ここからなんだなとすごく思いました。私は前からものもらいになりやすくて、調べたら黄色ブドウ球菌が原因だとわかって、中原麻衣さんのキャラだと(笑)。絶対、理科で黄色ブドウ球菌って、覚えようと思って覚えるものだと思うんですが、キャラクターとともに覚えられちゃうのが「はたらく細胞」の魅力かなと。結構を身近に感じられるので。たとえば花粉症の回とか、私はすごく花粉症で悩まされていましたけど、ああいう仕組みなんだとか、くしゃみとかすごい自然現象みたいに思ってましたけど、体の中ではあんなに大騒ぎになっていたのかと(笑)

前野

 香菜ちゃんが赤血球を演じているところをずっと見ているので、自分が鼻血でも出そうものなら「ああ…香菜ちゃんがー」みたいな気持ちにもなります(笑)。1期の時も言ったんですが、無駄な血は流せないなと思いましたね。僕も過去にアニサキスに苦しめられたことがありまして。あの時は、僕の中でM・A・Oちゃんが、好酸球として必死に倒そうと頑張ってくれたのかなと親近感も覚えました。僕の体の中は白血球がやや少ないようなので、じゃあどうやって免疫を高めればいいのか、じゃあいっぱい寝るようにしようとか、そういう意識にもつながりました。ちょっとしたことで、身近に感じられることが増えましたね。

-お気に入りシーンをあげてください。

花澤

 うちら細胞たちとか、細菌たちとか、すごく印象に残っているんですが、注射針が出てきて、ステロイドを注入されたりとか、それこそアニサキスが出てきたりとか、地球外生命体が現れたみたいな感じの演出がすごくおもしろくて、異質のものが出てきた時に、「おっ!」と印象に残ったりしましたね。赤血球のところでいうと、後輩ちゃんが出てきて、出血性ショックの時に今まで先輩にしっかりしろと言われていたあの赤血球が、たくましい背中を見せるのがすごく印象的でしたね。今までも前向きになんとか頑張ってきた赤血球ちゃんだったので、そういう素質があったのかなと。この世界を終わらせないために戦っている、客観的に見たらどれだけちっちゃいんだと思いますけど、赤血球目線で見るとすごく、演じてきてよかったなと思うシーンでした。

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前野

 一般細胞Cでキャスティングされていた石田彰さんが、がん細胞だったというトリックがすごく衝撃を受けましたし、がん細胞って知らないうちにそうなってしまっている。すごく怖い出来事だなと。石田さんのがん細胞のインパクトがかなり強かったので、僕はもうそれをきっかけに、自分の体の中にがん細胞がないか、直後に調べに行きましたし、そのぐらい大きなインパクトをがん細胞は残してくれた。なので、僕はがん細胞とのくだりがすごく印象に残っています。特別上映版でも戦うことがあるので、すごく楽しみにしています。みなさんも積極的にがん検診をしていただきたいなと。知らず知らずのうちにコピーをミスってそうなってしまう、非常に恐ろしい病気ですね。

-菌もちょっとかわいらしいところがあります。

花澤

 私はやっぱりスギ花粉ちゃんが好きですね。ハロウィンおばけみたいな(笑)あれ、すっごく音声加工されているけど、興津和幸さんがやられていて、それを見ていてすごくワクワクしました。花粉は憎んでたんですけど、あの姿だったらギリギリかわいいかなと…(笑)あれだと思えば、みたいなところはありましたね。

前野

 1話に出てきた肺炎球菌は、あのフォルムがすごく毒々しくて、やっぱり菌ってこういう怖いフォルムなのかと思ったら、黄色ブドウ球菌とかはちょっとおしゃれな感じだったり、本当にいろんな菌がいますね。最終的には倒さないといけないんですが、どこかしらで憎めない一面があるのが、親近感を覚えられるところ。それぞれの菌もすごく良い存在感を残してくれていると思います。

-最後にファンに見どころとメッセージをお願いします。

花澤

 血小板たちが活躍するショートアニメがついてます。血小板ちゃんファンは必見だと思います。あとは、ビジュアルポスターを見るとわかるんですが、壮大な戦いになっていて、最後の方は重たくなったりもするんですけど、乳酸菌とか新たなかわいいキャラクターも出てくるし、相変わらず赤血球、白血球、おなじみのキャラたちが活躍していくので、安心して楽しみに見ていただければと思います。

前野

 体の中の細胞たちの働きで、新たに勉強できるポイントもたくさんありますし、乳酸菌のかわいらしさに癒やされたり、がん細胞とのバトルでハラハラしたりと、いろんな楽しみ方ができる作品かなと。どなたでも楽しめるので、ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います。

(C)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

はたらく細胞
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