「体調問題での辞任はありえない」安倍総理の“健康不安説”に元産経政治部長・石橋文登氏…石破派・平議員も「騒ぎすぎだ」
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 「この7年8カ月、国民の皆様にお約束した政策を実行するため、結果を出すために、一日一日、日々全身全霊を傾けてきた」。

・【映像】安倍総理の“健康不安説”、元産経政治部長・石橋氏の見方は…

 24日、連続在職期間が大叔父である佐藤栄作元総理を抜いて歴代最長となった安倍総理。その一方、“健康不安説”も広がっている。この日、先週に続き再び都内の大学病院で検査を受け、「先週の検査を詳しくお伺いし、そしてまた追加的な検査を行った。体調管理に万全を期して、これからまた仕事を頑張りたいと思う」と説明した。

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 こうしたことから、永田町、そしてメディアでは、“24日電撃辞任説”も囁かれてきた。しかし、元産経新聞政治部長のジャーナリスト・石橋文登氏は「辞任する理由がない」と断言する。

 「公表はされていないが、潰瘍性大腸炎が悪化したのだろう。10日ほど前、ちょうど“黒い雨訴訟”の控訴の際のぶら下がり取材の時は体調が悪そうだった。“ああ、また持病が出てしまったな”と思って見ていた。先週の検査翌日のぶら下がり、そして今日はまた元気になっていた。だいぶ良くなってきたのかなと思う。言っておきたいのは、安倍さんは高校生の時に潰瘍性大腸炎を発病し、それで大学受験を諦め、エスカレーターで成蹊大学に入った。かれこれ50年間この病気と付き合ってきた。周囲としてはサミットも11月になったし、国連総会に至ってはビデオ会議になった。外遊日程がぽっかり空いたのだから、ゆっくり休んで欲しいと言っている。しかし本人は“病気については自分が一番よく分かっているから”と言うことを聞かない。コロナも収束しだしたとはいえ完全ではないし、経済対策などもある。なぜ24日に辞めるという話が出てきたのかと思う。大叔父さんの連続在任記録を抜いたからといって辞めるということもあり得ない」。

■「本人に“意地”があるのだろう」

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 安倍総理の持病「潰瘍性大腸炎」は、1975年に難病指定(特定疾患)され、国内には17万人前後(2016年)の患者がいるとされる。大腸の粘膜に潰瘍やただれができ、腹痛や下血を伴う下痢を起こす原因不明の疾患で、服薬などの内科的治療を行う。安倍総理は2006年に第1次安倍内閣を発足させたが、翌年この病気が悪化、辞任した。

 こうした総理大臣の健康問題の詳細が明らかになるのはプライバシーや安全保障上の観点からも好ましくないという意見もあるが、今回の検査を受け、何か別の疾患があるのではないかとの見方もある。

 お笑い芸人のカンニング竹山は「二階さんや麻生さんの会合が増えているとか、どのメディアも辞任するかのような報道をしているし、テレビ局にいくと、“これは辞任で決まってるんだ”とか、“次の総理はこれだ”とか、憶測が広がっている」と苦笑、ジャーナリストの堀潤氏も「先週、台湾の放送局が“24日に辞任”と流したことをを受けて、知人の議員たちが“なんかそうらしいね”と言っていた。思惑が飛び交っている」と話す。

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 石橋氏は「一国の総理の病状云々は“トップシークレット中のトップシークレット”だし、立憲民主党の枝野さんのように、“国会に出てきて病状を説明しろ”と言うのは、人としていかがなものかとも思う。ただ安倍さんの場合、第1次政権で辞めた後、難病であることを国民に公表してしまっている。他の病気ではないかと勘繰られるのは損だし、治療の詳細は説明しないにしても、“ちょっと状態が悪くなったから静養する”と言った方が国民にとても分かりやすくていい。でも、その辺は本人に“意地”があるのだろ

う」と推測。

 「今回、辞める云々というのは、台湾のメディア、野党など、安倍総理から遠い人間ばかりが言っている。しかし本当に辞めそうだ、ヤバいという時には、本人にアクセスできる人々の動きが明らかにおかしくなる。第1次政権の時もそうだったが、今回それが全然ない。麻生さんや二階さんについても、そう思って見るからであって、夜は必ず誰かと会っている。政治家は“ズルシャモ”ばっかりだし、むしろああいう人たちが動かなくなって、ごそごそしだした方がよっぽど危ない。安倍さんも安倍さんで結構ずる賢いので、自分のことを何て言っているかをチェックしている。“あいつ、あんなにすり寄って来たのに、あんなこと裏で言っていた”と。だからみんななんとなく黙っている。それが政治の世界だ」。

 安倍総理の体調が、自民党総裁“4選”への判断にも影響するのだろうか。

 石橋氏は「おそらく4選という気はないと思うが、党内での求心力を維持する意味でも、海外に対して交渉力を維持する意味でも、“やるかもしれない”と思わせることが重要。ただ、潰瘍性大腸炎はいきなりポコっと出てきて悪化して、また治ったらお酒も飲めるという病気だ。これが1カ月くらいしてけろっと治ってしまったら、逆にモクモクと意欲が出てくるかもしれない。それは解散総選挙も同じで、今の体調のままやるのかといえば、やらないと思う」との見方を示した。

■「総理の仕事をやれば1日でクタクタになると思う」

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 また、石破派「水月会」に所属する平将明・内閣府副大臣は「私は石破派なので、慎重に言わなければならない(笑)が、その石破派の私からしても騒ぎすぎだ。ドクターストップがかかって入院したり、本当に記者の前に姿すら現すことができなかったりすれば深刻だが、総理はカメラの前に出てきている。私から見て“疲れているな”とは思うが、麻生臨時代理なんて禁じ手と思えるようなことをメディアが言うほど切羽詰まっているとは思わない」と指摘。

 「皆さんも総理の仕事をやれば、1日でクタクタになると思う。それをもう8年近く続けているわけだ。“ちょっと疲れたな”という時にちゃんと休める仕組みを作らなければ、誰がなってもきつい。休む時は休んで、集中する時は集中しなければ国益に関わる」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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