24日深夜、『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、番組内で文才芸人たちがショート小説を書き上げる企画に挑戦して、見事成功させた。

▶︎動画:文才芸人たちがリレーショート小説に挑戦

 この日は「文才芸人対抗! 超ショート文学賞SP」と題して、バイク川崎バイク(BKB)、鬼越トマホーク・坂井良多、マツモトクラブ、赤嶺総理といった文才のあるゲストを招き、さまざまなお題で文章力を競い合った。

 特別企画「生放送中にできるかな? ショート恋愛小説チャレンジ」では、4人のゲストが原稿用紙一枚分の400文字という制約で、リレー形式に1本の「ひと夏の恋」をテーマに小説を書くことに挑戦。

 ほかのコーナーと並行しながらBKB、赤嶺総理、坂井、マツモトクラブの順番で執筆。時間はおよそ1時間と短く、ラストのマツモトクラブが執筆のために席を立ったのが番組終了10分前というギリギリのタイミングだった。

 作品の完成を祈っていると、番組終了まで3分を切ったところでマツモトクラブが登場。出演者たちは「お帰り!」と拍手で出迎えて、小沢が以下の小説を読み上げた。

『Go toサマー』

(BKB)

「手をあげろ、金を出せ。しまった、バターナイフだこれ」「ウフフ」29歳の夏、扇風機しかない暑い部屋。売れない芸人である俺のネタの稽古を隣で見ている彼女がコロコロと笑っている。最高の客。ごめんよ、これはネタの稽古じゃないんだ。

(赤嶺総理)

決行前日、必要な道具を準備する。大きなカバン、目出し帽。「ねえ、そのネタ、いつのライブでやるの?」と、背後から話しかけられ、手にしていた銃を落としてしまった。小道具にしては重い音が響いた。

(坂井)

あれから10年が経った。あのとき彼女から声を掛けられなければ、俺は本当に犯行におよんでいた。39歳の俺が売れっ子芸人になれたのは、すべて彼女のおかげだ。しかし、あのとき銃を持って消えた彼女は一体どこにいるのだろうか。

(マツモトクラブ)

銀行の窓口で今月分の、わずかな給料を下ろした俺に「久しぶり」と声をかけた窓口の女性。胸プレートを見ると、「後藤」の文字。コロコロと笑う「後藤サマー」。

 話がつながり、「強盗」にかかっていたタイトルの『Go toサマー』を「後藤サマー」と最後で回収するという技まで飛び出した作品に、井戸田潤は「すごいじゃないですか!」と絶賛。スタジオからは拍手が起きていた。

BKBら文才ある芸人が2時間で短編小説1本書き下ろす
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