「男の脱衣場に付けてます。女性の方も店の立場からしたら付けたいんですけど…女性は嫌がるので付けてません」
いま、防犯対策や犯罪の解決ツールの一つとして無くてはならない防犯カメラ。しかし、設置場所に関してはプライバシー保護などの観点からさまざまな議論があるのも事実だ。前述のように本音を明かしてくれたのは、東京の練馬区にある銭湯「平和湯」のご主人。
さらに脱衣所に防犯カメラを設置する必要性についても「トラブルが起きるのはだいたい脱衣所。言いづらいけど、盗難事件など無くはない。ロッカーのカギをかけずにお風呂場に行ってしまう方が時々いる。洗面台においてあるクシや布巾などがなくなることも。男性でも本当は嫌だという方がいるかもしれないが、それ以上に防犯上の問題の方が大きい」と話す。
その他、施設によってはトイレットペーパーの窃盗防止のため、トイレの個室に防犯カメラを設置するところもある。もちろん用を足す姿は撮影せず、ペーパーホルダーのみを撮影・録画しているということだが、これらは法律的に問題ないのか。きらり法律事務所の中川みち子氏は次のように説明する。
「個人が特定できるような画像を取得するという場合には個人情報保護法の適用がある。その場合は防犯カメラが作動中で撮影されていると分かるように掲示することが必要になる。服を着替える、裸体になるような場所を撮影するというのは、かなり高度な必要性があってプライバシー権の保護もある程度配慮したようなやり方でないと、プライバシー権の侵害になってしまう」
モデルで女優の高橋ユウはトイレなど個室への防犯カメラ設置について「トイレの個室とかはやめてと思う」と話す一方、「個室に入ると怖くなる瞬間がある。ちょっとした上の隙間でもつい怖くなって覗いてしまう。そう思うと守られたい。でも、プライバシーも守られたい…難しい問題だと思うが、うまい撮影の方法などがあれば」など女性ならではの複雑な本音を明かした。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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