『42 ~世界を変えた男~』(2013)、『ブラックパンサー』(2018)などで知られる実力派俳優チャドウィック・ボーズマンが、現地時間8月28日、結腸癌のため逝去した。享年43歳だった。
▶映画:チャドウィック・ボーズマン主演『42 ~世界を変えた男~』
ボーズマンの公式SNSアカウントでは、彼の訃報を伝える声明が現地時間29日、掲載。その中で、ボーズマンは2016年に結腸癌のステージ3であると診断されたこと、しかしそれを公表せずその後4年間闘病を続けながらいくつもの作品に出演していたことが明らかになった。『マーシャル 法廷を変えた男』(2017)以降、Netflixで今年6月から配信されたスパイク・リー監督の『ザ・ファイブ・ブラッズ』に至るまでの作品は、何回もの手術と化学療法の合間に出演していたという。
これまで病気のことは全く知られてこなかったため、突然の訃報にファンのみならずハリウッドも悲しみに包まれている。『アベンジャーズ』シリーズで共演したアイアンマン役ロバート・ダウニー・JrはInstagramに「彼こそヒーロー。共に笑い合った良き日々を忘れない」とボーズマンと笑い合う動画を掲載。またソー役のクリス・ヘムズワースも「寂しいよ。胸が張り裂けそうだ」とコメントしている。
他にもグウィネス・パルトロウ、クリス・プラット、トム・ホランド、クリス・エヴァンスら『アベンジャーズ』で共演した仲間たちをはじめ、バラク・オバマ元米大統領、歌姫ジェニファー・ロペス、スーパーモデルのナオミ・キャンベル、NBA選手レブロン・ジェームズら、各界のセレブたちが哀悼の意を表している。
米Twitter社は現地時間30日、ボーズマンのTwitterアカウントに掲載された最後のツイートが「いいね」数700万を超え、過去最高記録を更新したことを発表している。
— Chadwick Boseman (@chadwickboseman) August 29, 2020