なぜキリトはモテる? 戦闘シーンの剣戟にも注目! 声優・松岡禎丞×丹羽P×金子P「SAO アリシゼーション WoU」特別対談
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 放送中のTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』(SAO アリシゼーション WoU)最終章の勢いが止まらない。

【映像】「やっぱりキリトが好き」第20話でモテモテのキリト!(12分ごろ~)

 シリーズ最長のボリュームを誇り、全4クールに分けて描かれた《アリシゼーション》編がついに最終章を迎える本作。仮想世界《アンダーワールド》で繰り広げられる人界軍の整合騎士たちと《闇の軍勢》との戦争が描かれ、現実世界を巻き込んだ壮大な物語が展開されている。

 ABEMAでは「キリトウィークSP」と題し、キリト役の声優・松岡禎丞、丹羽将己プロデューサー(アニプレックス)、金子敦史アニメーションプロデューサー(A-1 Pictures)の座談会企画を実施。第2弾となる本記事では、アニメ制作について焦点が当たった。

なぜキリトはモテる? 戦闘シーンの剣戟にも注目! 声優・松岡禎丞×丹羽P×金子P「SAO アリシゼーション WoU」特別対談
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【前回の記事】

第1弾:声優・松岡禎丞が「SAO アリシゼーション WoU」プロデューサー陣と対談! 「勝てそうで勝てない」キリトの魅力

【まとめてイッキ見】アニメ「SAO アリシゼーション WoU」
【まとめてイッキ見】アニメ「SAO アリシゼーション WoU」

―― 「SAO」にまつわるエピソードについて教えてください。

松岡禎丞(以下、松岡):以前《アインクラッド》編の1話をA-1 Picturesさんで観ようって話があって、そのときに、「僕の方向性って合っていますか?」とアニメーターさんに聞いたんです。そしたら「松岡さんが思う通りのお芝居をしてください。そしたら僕らが何とかしますんで」と言ってくださって、すごくうれしかったんですが、僕はそこに覚悟を感じたんです。これが人と人とを信じることに繋がるんだなって。僕の中では全力を出してキリトを演じようって。ディスカッションした経験はずっと僕の中で残っています。

金子敦史(以下、金子):僕はそのとき制作進行を担当していたので「あ、松岡さんだ」みたいな視線を5メートル離れた所から送っていた(笑)。「SAO アリシゼーション WoU」の最終話は(上映会を)やりましょうかね? ぜひ松岡さんに制作(のスタジオ)にいらしていただきたい。

―― アニメ制作陣の思い入れを特に感じたシーンは?

松岡:設定を考えるのに何時間も会議したって聞くんですよ。

金子:今、総作画監督をやってくださっている鈴木豪さんが、キリトもアスナもアリスもビックリするくらい、ずっと絵を描いてくださっている。「描けば描くほど思い入れが強くなる」とおっしゃっていました。丹羽さんが言っていた“誰が見てもかっこいいキリト”を視覚的に皆さんに伝えるという意味では、鈴木豪さんの絵を見ていただきたい。

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▲金子敦史アニメーションプロデューサー(A-1 Pictures)

丹羽将己(以下、丹羽):スターバースト・ストリームってアニメでも必ず16回斬ってますよね? 毎回アクションをやられる方ごとにいろいろなパターンがあって、面白いなと思いました。

松岡:キリトの「10秒だけ持ちこたえてくれ!」というセリフ、本当にあれ10秒でしたよね。

丹羽:キリトの剣戟(けんげき)って毎回こだわっていますよね。

金子:設定上は同じ技でもお客さんに対して同じものをお見せするわけにはいかない。放送中の「SAO アリシゼーション WoU」の最終章でアクション作画監督を担当してくださっている菅野芳弘さんと丸山大勝さんは、これまでのシリーズと違ってどう面白く見せようかってすごく考えて作業してくれているんです。

 というより、そもそも最初に設定されているハードルが高いんですよ(笑)。アニメの1期が完成されすぎていると言ったらおこがましいですが、《アインクラッド》編から始まったデスゲームがあるからこそ、僕も今日こういう場をいただけています。でも、幾多の先人が作ってきたハードルを越えるのは大変ですね。

松岡:アンダーワールドは仮想ですが、人として生きているわけじゃないですか。ちゃんと両親から生まれて幼少期を過ごして。そして血も出る。苦労したところはありますか?

金子:キャラクターが大変な目に遭っちゃうんですが、正直僕は強がるフリして内心めちゃくちゃビビっていましたね。コンテにババーって描かれていて、僕は考えるのをやめました(笑)。この通りにとりあえずやってもらおうと。

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▲丹羽将己プロデューサー(アニプレックス)

丹羽:今までは「ゲームなんで」って理由があったからいいんだけど、《アンダーワールド》は「ゲームなんで」と言えない。というか言いたくないじゃないですか。彼らから見たら現実。だからそこを避けて通れないのは当然わかっているし「本当に放送できるの?」みたいなリアリティは、《アンダーワールド》の世界観を表すのに大事だから消せないなって。そこのせめぎ合いがどうしてもあります。

金子:松岡さんの表現的な苦労を、どういう風にしたら皆さんに見てもらえるのかってビクビクしていました。

―― 男から見たらとにかくモテるキリトってどう思いますか?

松岡:いや、キリトはモテてないですよ(笑)。あれは行動の結果なんです。僕の一押しのリズは、最初キリトと会ったときの第一印象は最悪でしたから。吊り橋効果のような、一緒にやっていく中でドキドキして、それで心の距離が縮まって、でも最終的にアスナが止めに入る。シリカもですが、ヒロインって最初はキリトに対して印象が悪いんですよ。「何コイツ」みたいな。でも、最終的にはキリトの生き様に惹かれて好きになっちゃう。

丹羽:ギャップでしょうね。女装をして女を騙して「最悪!」みたいなところから「あなたのことを思って俺は命を削った」って行動をちゃんと見せている。でも、キリトは気づかないんだよね。僕たちだったら「俺のこと好きなのかな?」って思っちゃうことあるんじゃないですか?(笑) でも彼はそんなこと考えていないから、そこがモテる秘訣なのかなと思います。

松岡:やっぱりキリト、モテてますね。

金子:松岡さん、2分くらいで考えが変わった(笑)。

(Photo:You Ishii)

(C)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

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