「今までの活動ができなくなる危機感」コロナで大幅減収の那須どうぶつ王国がクラファン 返礼にスナネコ命名権も
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 今月7日、栃木県の「那須どうぶつ王国」はインターネット上で資金を調達するクラウドファンディングを始めた。

【映像】那須どうぶつ王国の動物たち

 「700頭以上の動物がいて、動物の健全な管理という部分も支障が出てくるので、早い段階で皆さまの方にご支援をあおぐという形になりました」(那須どうぶつ王国・総支配人の鈴木和也さん)

 1998年に開園した那須どうぶつ王国は、動物の飼育・展示のほか、スナネコやハシビロコウの人工繁殖、ホッキョクオオカミなど絶滅が危惧される動物の保護などにも力を入れて取り組んできた。

 しかし4月、政府の緊急事態宣言を受け、王国は35日間にわたり休園を余儀なくされた。「9月現在で約6割の減収。入れ込み、売り上げで金額的には約5億円の減収」。収入が大幅に減ったことで、年間約2億1000万円の費用がかかる動物の管理以外に、これまで取り組んできた保護や繁殖などの活動を続けることが資金面で困難だと判断した。

「今までの活動ができなくなる危機感」コロナで大幅減収の那須どうぶつ王国がクラファン 返礼にスナネコ命名権も
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 「お客様の入園料の収益から(保護・繁殖への)投資をしていますので、現状考えますと、今後一切それができなくなる。スタッフと動物を守るのでギリギリという状況です。今まで活動してきたことができなくなるという危機感」(同)

 休園や営業時間短縮が続く中、王国のスタッフたちは動物の様子を撮影し、積極的にSNSに投稿した。それを見たファンから励ましの声や、「園を支援したい」というメッセージが届けられたことが今回、クラウドファンディングを始めるきっかけの一つになった。

 そして、開始から2日目にして、当初の目標としていた1000万円が集まった。返礼品で一番人気となったのは、公開が始まったホッキョクオオカミやスナネコなどの命名権(動物命名権のコースは完売)。集まった資金をもとに、那須どうぶつ王国は絶滅危惧種のニホンライチョウを野生に戻すための施設の建設に着手する。

ABEMA/『ABEMA Morning』より)

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