橋下氏&志らくが野党に苦言「自民党との違いをハッキリ打ち出して、やれることをやってほしい」
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 10日、野党の合流新党の代表選挙が行われ、新しい代表に枝野幸男衆院議員が選出、党名は「立憲民主党」に決定した。

 橋下氏は「日本のために、とにかく野党には強くなってもらいたい。12年前、僕が大阪府知事選に出た時、自民党の応援本部の本部長として、公明党と一緒になってバックアップしてくれたのが菅さんだった。それでも僕は民主党の政権交代の時には“民主党を応援する”と言い切った。“あれだけ応援したのに”と自民・公明の関係者からは批判されたけれど、日本の政治には緊張感が必要だと思ったからだ」と振り返る。

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 「結果的に民主党政権には良いところも、悪いところもあったが、一番の功績は、野党に転落した自民党がシャキっとしたことだ。政治家は自分のところに人が来てナンボなのに、ものすごい冷や飯、屈辱を味わった。そこで自民党は“二度とこうなりたくない”と思ったから、政権を奪還できたんだと思う。今回、枝野さんの新しい立憲民主党が良かったなと思うのは、競争よりも支え合いだという、自民党とは真逆の方向性を打ち出した事。ただ、公助が大事だと言うが、かつてはまず自助、自分のことは自分でやるのが原則だと言っていた。考え方が変わったなら変わったと、立憲の人たちには言って欲しい」。

 志らくも「私のTwitterを民主党の議員が回し読みしていたというくらい、民主党政権のことは応援していた。安倍政権を倒すチャンスは何度もあった。例えば蓮舫さんが光り輝いていたときだってあるし、あのときに野党が結集してスターにすればよかった。それなのに、いまだに小沢さんがチョロチョロしているくらいで、だらしないと思う。そして、とにかく話題になっていない。“TBSは左寄りだ”とおっしゃる方もいるくらいなのに、代表選の日の『グッとラック!』はピーチ機から乗客が降ろされたニュースをずっと扱っていた」と指摘。

 「安倍さんに“悪夢のような民主党政権”と言われた時も、“そんなことはない”と怒るだけじゃなくて、皆がそう思っているんだなと一旦認めて、“もう二度と悪夢は見させません”と訴えるべきだった。枝野さんが禁煙の場所でタバコを吸ってしまっていたという話があった。あれだってチャンスだったと思う。ちょっと謝るんじゃなくて、堂々と出てきて、自分のバカさ加減も含めて謝っておけば、“馬鹿なことをしたけど、魅力的な部分もあるな”と感じる人も出てくると思う。そして、我々が政権を取ったらコロナ対策はこうするとか、北朝鮮の拉致問題はこういうビジョンでやっていくとか、自民党との違いをハッキリ打ち出してほしい」。

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 志らくの話を受け、橋下氏は「野党議員は権限がないので、どうしてもコメンテーターと同じような感じになってしまって、辛いところもある。それでも、できることはある」と提言。

 「例えば月額100万円が支給される文書通信交通滞在費。領収書を付けなくていいことになっているから自民党はそれで良いって開き直っているが、日本維新の会は公開することにした。何割かを寄付することだってできる。企業団体献金だって、自民党が禁止しないかぎり俺たちも禁止しないなどと言わずに、自分たちから率先して禁止すればいい。参議院議員の定数が増えたことに伴って給料を自主返納することになったが、これも自民、公明、維新は返納することにしたのに、立憲民主党、国民民主党は今もハッキリさせていない。公文書の問題、桜を見る会の問題でもわかるように、国民は権力者がズルをしたことは許さない。立憲民主党、国民民主党も、そういうところでズルっぽいなと感じ取られたら、国民は付いてこないと思う」。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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