“女子高生とセックスのリアル”をテーマにしたABEMAオリジナル連続ドラマ『17.3 about a sex』が9月17日にスタート。性についての表現や単語など赤裸々に切り込んだ内容もさることながら、メインの女子高生をSeventeen専属モデルの永瀬莉子、田鍋梨々花、秋田汐梨という現役女子高生が演じている点も話題。表面的に見るとセンセーショナルに映るかもしれない。だが性に対する素朴な疑問や子供と大人の捉え方の違いなどもしっかりと描かれており、エンタメとしても性を学ぶフォーマットとしても教育的価値が高い。
例えば彼氏・堀田劉生(新原泰佑)との初体験のために、清野咲良(永瀬莉子)が親友の原紬(田鍋梨々花)と皆川祐奈(秋田汐梨)を連れてランジェリーショップへと足を運ぶ場面。祐奈がおどけたように谷間を強調するブラジャーを手に取る。それに対して紬は「谷間とか誰得?」と疑問を投げると、祐奈は「男に決まっているでしょ!」と当たり前のように答える。すると紬はつぶやくように言う。「そもそも下着って身体の大事な部分を覆って守るためにあるからね」と。それがいつの間にか男性を喜ばせるためのステイタスになってしまった、という批判的視点が実はある。
実は17歳の清野咲良が自分で下着を選ぶのは、これが初めてだった。それまでは母親の亜紀(藤原紀香)が用意してくれたものを身に着けていた。母が商店街で買ってきた履き心地重視のお買い得“おパンツ”。いかにも母が子供のために買ってきたという見た目だ。咲良は母・亜紀に「もう自分で選ぶし、買ってこなくていいから!もう17だよ?子供じゃないんだし」と勇気を振り絞る。しかし当の母・亜紀は「まだ17でしょう?あなたはまだまだ子供です」と聞く耳を持たず、心情を理解することができない。
箪笥の引き出しには、亜紀がしっかりと畳んでくれた下着類がずらり。感謝しなければならない事なのかもしれない、でももう子供じゃないんだから…。その複雑な心境は思春期真っただ中の10代女子ならば共感必至。大人の階段を登ろうとする年頃娘VS娘をまだまだ子供扱いする母親の心理的攻防。劇中で描かれるこれらの展開は、まさに思春期家庭あるあるの決定版。女性ならば親とのパンツ論争、1度くらい経験あるのでは?
そして咲良は彼氏の堀田劉生のために買った下着を履いて、いざ決戦へと向かう。しかし思いもよらない結末が待ち受けていた。果たして、迷える思春期女子高生の性はどこへ向かっていくのか!?