ナスD「自分にはできない」 ヒマラヤ最奥集落に薬の運搬を20年…テレ朝先輩ディレクターの存在
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 「ナスD大冒険TV」vol.20が、地上波放送(テレビ朝日系・毎週水曜深夜2時21分~ ※一部地域を除く)に先駆け、ABEMAで先行配信。この中でナスDと共に旅をする元テレビ朝日・ディレクター、大谷映芳氏の20年以上続く“ある物語”が紹介された。

【映像】ヒマラヤ最奥のティンギュー ナスD、一妻多夫の集落に潜入(21分ごろ~)

 ネパール奥ドルポで幾多の峠を越え、ついに辿り着いたヒマラヤ最奥の集落・ティンギュー(90世帯 約500人)。標高4150メートルに位置し、酸素濃度は60%と生活するには決して便利とは言えない場所だ。そんな中で取材を行っているナスD一行。滞在2日目には撮影隊のテントに1人の女性が訪問してきた。

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 訪ねて来た女性は大谷氏と古くからの知り合いだというドルポ医療センター長のソナム・サングモ氏。大谷氏が初めて彼女と出会ったのは27年前にティンギュー集落を初取材したときだ。1994年に訪れた2度目の取材の際には村で麻疹が蔓延している状況で、多くの子供が命を落とす深刻な事態だったという。サングモ氏の兄弟も麻疹に苦しんでいた。

 当時の取材で大谷氏は「ソナムはティンギュー集落から外にあんまり行ったことないって聞いたけど、カトマンズとか行きたいと思う? カトマンズで何がしたい?」と尋ねると、サングモ氏は「行きたいです。医者の勉強がしたいです」と答えていた。この出来事をきっかけに大谷氏は仲間と共にドルポ基金を設立。「村で役に立つ村の人間を育てる」という目標で援助を開始した。

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 サングモ氏はその援助でカトマンズの学校に通い、医療の専門知識を学んだ。そして、大谷氏との約束を守って、再びティンギュー集落へと戻り、現在も村人たちのため日々医療に従事している。

 さらに大谷氏はテレビでの取材とは別に、この地を訪れる度に毎回薬を少しずつ渡しているという。薬の運搬は20年続けているが、一人の会社員が毎年続けるのは気力体力だけではなく、お金の面でも大変だ。並大抵の決意では不可能だろう。それでも大谷氏は薬の運搬を1996年から続けている。この事実にナスDは「自分にはできないな……」と感嘆。

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 しかし、大谷氏はなぜこの地に通い続けているのだろうかーー。今回はそれを探す150日間の旅でもあったが、その本当の理由に気づくのはもっと先、夏に訪れたときだという。はたして、今後「ナスD大冒険TV」で、大谷氏がこの地に通う理由は明かされるのだろうか。

(ABEMA「ナスD大冒険TV」より)

【まとめて観る】「ナスD大冒険TV」
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