ニュース番組のコメンテーターとしても活躍する、元財務官僚の山口真由氏(37)。高学歴の才女として知られる一方で、「恋愛偏差値が低い」と公言する。そんな山口氏が18日の『ABEMA Morning』に出演し、テレビ朝日の田中萌アナウンサー(29)と仕事、恋愛、結婚などについて語った。
山口氏は東京大学法学部に在学中、司法試験、国家公務員試験に合格。東大を首席で卒業し、財務省の官僚として活躍する。その後、アメリカのハーバード大学に留学し、ニューヨーク州の弁護士資格を取得するなど、誰もがうらやむようなキャリアを歩んできた。
その一方、先月出版した著書『高学歴エリート女はダメですか』(幻冬舎)の中で、自身の恋の失敗談や37歳未婚女性の寂しさなどを綴っている。
田中:“女はグラデーション”というお話がありましたけれど。
山口:「私は女です」ってなれる人と、「私は中性的です!仕事頑張ります!」みたいな、2つの極があって。
山口氏のいう「グラデーション」は、女性は大きく分けて2つのパターンに分かれ、一方は「恋を夢見る乙女、とことんオンナ」といったタイプ、もう一方は「キャリアに全力、仕事に情熱的」といったタイプだ。
山口:どっちも端っこにポジショニングできれば生きやすいんですけど。私は「女、女」できないし、「かわいい」とか自分のこと言えないんだけど、でも「本当に仕事頑張ります」「最近ひげ生えてきちゃいました」みたいにもなれなくて。
田中:私もどちらかというと「女、女」ってずっとしてこなかったかなという感じです。
山口:ちょっと不器用なところも?
田中:あります。インカレサークルに入っていたので、「男子」と「女子(大)」と、私は「何とも言えない女子」みたいな(笑)。
山口氏は、日々の仕事の中で女性が故の悩みや苦労を感じているという。
山口:なぜか“女性弁護士”って言われたんですよ、メディアに出たとき。「えっ、“弁護士”でよくない?」って思って。私たちだけ“女性”って付けられて、女性の方がすぐに“劣化した”とか書かれるじゃないですか。
田中:私も“女子アナ”みたいにみられるのが嫌で。もちろん男性アナ・女性アナいますけど、お互いそれぞれ得意分野があって仕事をしているような感じなので。だいぶなくなってきた感じはしますけど、一時期の“女子アナ”“タレント化”みたいなものは、やっぱり“性の差”みたいなものを役割として感じさせられる瞬間は、仕事によってはあったりしますね。私はまだまだ“仕事を頑張りたい人間”な感じなんですけど、女性としてというよりも一個人として評価というか、いろいろ見てもらう部分を見てもらえたらとは本当に感じます。
そして、結婚については。
田中:結婚もしたいなという思いはありますか?
山口:私はどっちつかずで揺れているので。すごくロマンチックなところもあって、「ウエディングドレス」「バージンロード」をやってみたい気持ちも本当はあるんですよね。理想の結婚はありますか?
田中:子どもは欲しいと思っているんですけど、子育てが私で結婚相手が働くという感じでもなく、お互いが仕事も子育ても一緒にやっていけたらいいなとは思っています。私、妹と7年くらい同居していて。
山口:私も。一生妹と一緒に生きていったっていいんじゃない?みたいなこととか、(妹と)2人で子どもを育てたくなったら子どもを育てるとか、自分たちとして幸せだったらいいんじゃないかなと思うんです。結婚だけが家族を作る方法ではないんじゃないのかなと思います。
田中:あと共感したのが、“めげない男性”っていますよね。鈍感な(笑)。
山口:わかります? (誘いを)断るのにすごく勇気いるじゃないですか。何度も誘ってくる方って、あれ何なんでしょうね。メンタルがモンスター級ですよね。
田中:すごい人いますよね。
スタジオで対談を振り返った田中アナは、「山口さんは『一生モヤモヤしながらいろいろなことを考え続けて、ゴールのないプロセスの人生を送りたい』と話していて、そういうモヤモヤを抱えたままでもいいというのが印象的でした。また、女性であることが強調されたり特別視されたりするのではなくて、個人を評価する社会でもあってほしいと話されていました」と話した。
(ABEMA/『ABEMA Morning』より)