9月29日の記者会見で、NTTドコモの完全子会社化について「移動通信業や固定通信事業などNTTグループが持つ通信事業などの連携を強め、競争力を強化する」と述べたNTTの澤田社長。
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元NTTドコモ執行役員で慶應義塾大学特別招聘教授の夏野剛氏は「遅いぐらいだと思う。この10年、特にスマホが出てきて以降、携帯キャリアはAppleとGoogleに主役の座を奪われ、イノベーションも生まれない状態が続いている。それなのに利益率は高いという、寡占市場だった。その弊害というのを国民だけでなく、NTTも感じているということだ。やはりドコモの幹部の中には抵抗する人もいたのだろうが、完全子会社化すれば株主の抵抗も減り、料金値下げも視野に入ってくる」と話す。
さらに、両社が統合するメリットについて「世界で“Fixed Mobile Convergence”と呼ばれているものだが、固定と移動(通信)を融合した方がいいということは言われ続けてきた。ただ、融合した結果出てくるサービスとは何かと言われると、誰も答えられない状況が20年ぐらい続いているのも事実だ。ユーザー視点で分かりやすく言えば、動画を見たり何かをダウンロードしたりする時にモバイル回線だったら容量や料金を気にするが、Wi-Fiの時はそうではないと思う。ここで両方が融合した料金体系が出てくれば、どこにいても気にせずに通信を楽しむことができると思う。そういうことをNTTが全面的にやるかどうか。技術的には固定と移動の差はほとんどの無くなってきているので、あとは料金制度やビジネスプランの問題だ」とした。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)
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