ナスD、“兄弟で1人の嫁を共有する”一妻多夫の夫婦関係を本音取材「弟さんに嫉妬したりは?」
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 「ナスD大冒険TV」vol.21が、地上波放送(テレビ朝日系・金曜深夜0時50分~ ※一部地域を除く)に先駆け、ABEMAで先行配信。この中でヒマラヤ・ドルポ地方に残る異形の文化「一妻多夫」がこの地に根付いた理由が紹介された。

【映像】「兄弟で1人の嫁を共有」ナスD、一妻多夫の夫婦関係を本音取材

 ネパール奥ドルポで幾多の峠を越え、ついに辿り着いたヒマラヤ最奥の集落・ティンギュー(90世帯 約500人)。標高4150メートルに位置し、酸素濃度は60%と生活するに決して便利とは言えない場所だ。そんな中で取材を行っているナスD一行。

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 道中を案内してくれたティンギュー集落出身のヌルブ・グルン氏は、世界的にも珍しい一妻多夫の夫婦関係だという。一体どのような生活を送っているのか確かめにヌルブ氏の自宅に向かうナスD。取材班をご家族が温かく迎えてくれたが、ヌルブ氏の奥さんと初対面すると、ナスDは「吉田沙保里さんと顔が似てる。以前にもこの村にも吉田沙保里さんに似てる人がいたけど、吉田沙保里さん率が高いなこの村は」とコメントしていた。

 ヌルブ氏は兄弟で1人の奥さんを共有しているそうだ。ヌルブ氏は奥さんとお見合いに近い形で出会い、実の弟が2番目の旦那だという。日本ではおよそ考えられない関係性だ。

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 しかしナスDは家の中に流れる微妙な空気を察したのか「言える空気じゃないんですよ。聞きにくい感じがします」となかなか一妻多夫の話を切り出せずにいた。

 通訳を務めるスタッフも「あまり聞かない方がいいかもしれません」とコメント。ナスDは「そこの関係性は聞けないな……どう考えてもこの空間に旦那さんが2人いるのに……」と聞きづらいままヌルブ氏の家を後にするのだった。

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 続いて向かった先はヌルブ氏の弟が住む家。日本人には一切馴染みのない一妻多夫の夫婦関係。ドルポでこの文化が根付いた理由は「分家」を避けるためだという。

 耕作地の少ないこの地では父親の土地を息子たちで分け合ってしまうと、その面積は狭まってしまう。家も家族も増やさない一妻多夫の形式をとれば、耕地はそのまま分け合える。ちなみに一妻多夫はお見合いが基本で、まず「長男のための妻」が選ばれ、その後に「弟たち」にもこの妻と夫となる機会が与えられるのだそう。

 ナスDが「弟さんに嫉妬したりしないんですか?」と聞くとヌルブ氏は「それはないよ。ここでは普通のことだからね」とあっさりと回答。夫の間に嫉妬心はなく、子供も父親が誰かはさほどきにしないのだそうだ。自分の父親もおじさんも全員「お父さん」と呼ぶという。一妻多夫は家畜の世話、畑仕事など兄弟間で「労働の分担」を円滑に行えるメリットもあり、女性にとって、夫が亡くなったときの“保険”にもなっている。

(ABEMA「ナスD大冒険TV」より)

【第21話】ドルポに残る異形の文化「一妻多夫」を徹底取材 編
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【第19話】ヒマラヤの尊い生き物「ヤク」貴重な解体作業を取材 編
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