4日、映画『空に住む』完成披露舞台挨拶が都内にて行われ、出演する多部未華子岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典らが登壇した。本作で初めて岩田とタッグを組んだ青山真治監督が、岩田の“才能”に言及し、岩田本人が「これが岩田です(笑)」と照れ笑いする場面も飛び出した。

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 『空に住む』は『EUREKA ユリイカ』、『共喰い』の青山監督による7年ぶりの長編映画。郊外の小さな出版社に勤める直実は、両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいで大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に、長年の相棒・黒猫ハルと住むことに。喪失感を抱えた直実の前に現れたのは、同じマンションに住むスター俳優・時戸森則だった。彼との夢のような逢瀬に溺れながら、仕事、人生、愛の狭間で直実は揺れ続け…。

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 主人公の直実を演じた多部は、「両親を亡くして、感情があまり表に出ない女性で。難しいながらも“こういう感じかな”と思いながら現場でつかんでいきました」と演じた人物像を表現。そんな直実を翻弄する、スター俳優・時戸役の岩田は、「最初に脚本を読んだときから、すごい変な人だなと思って」と自身の役を振り返る。「台詞も独特の言い回しだったり、かなり自分のワールドを持っているスター俳優役だったので、すごく悩んだ」としながらも、芸能界に身を置く共通項を見出したことで、「少なからず、自分もこの世界にいて、現実と表の世界とのギャップが共感できる部分は見つけられました」と反芻する。

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 岩田を演出した青山監督は、「ご本人の前で言うのは気が引けるというか、申し訳ないですけど、岩田さんは岩田さんの人間として生きていることにおいて、ものすごく聡明。周囲が感じ取って、人にお伝えすることをみんなにさせてしまうようなタイプの人間。人に“ほら、これが岩田だよ”って教えさせるような不思議な才能」と、そのたたずまいを独特な感性で表現した。岩田は「大変もったいないお言葉といいますか、これが岩田です!よろしくお願いいたします(笑)」と、胸を張って見せていた。

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 また、本作にはある重要なシーンで永瀬正敏が出演する。原作の小竹正人とは「30数年の付き合い」という永瀬は、作品を生み出した小竹の背景について触れた後、「1シーンしか出ていませんが、僕にとって特別な作品です。‥ただ、岩田君はじめ、皆さんと共演したかったです(笑)」と言い残し、岩田にも「そうですね、同じシーン、ほしかったですね」と微笑みかけられていた。

 そのほか、完成披露舞台挨拶には、鶴見辰吾、岩下尚史、髙橋洋が出席した。

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 『空に住む』は10月23日(金)より全国ロードショー。

取材・文・写真:赤山恭子

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