性別に関係なく、思春期になると自分の体のパーツや経験値に不安を抱く人がいる。女子高生が性の悩みや疑問に体当たりするABEMAオリジナルの連続ドラマ『17.3 about a sex』第6話では、ちょっとしたボタンの掛け違いからそんなコンプレックスを刺激されてしまった、ありがちだが当事者にとっては「大問題!」という思春期共感必至のプレッシャーが描かれる。
▶︎動画:実は初体験の男性も悩みがある『17.3 about a sex』第6話
男性経験豊富な女子高生・祐奈(秋田汐梨)は、本気で好きになった彼氏・貴大(石川雷蔵)と一線を超えようとしていた。エロチックな雰囲気のラブホテルの一室で、祐奈はトップスを脱ぐ。しかしブラジャーを外そうとした瞬間、貴大は一転「やっぱいいわ」と謎の寸止め。貴大はモテていそうで、経験人数も豊富そう。なのになんでしてくれないの!?
いつものガールズトークの場であるファミレスで、親友の咲良(永瀬莉子)と紬(田鍋梨々花)にことの一部始終を相談する祐奈。「私の胸が思っていたよりも小さいから萎えたに違いない」と自らの胸のサイズに原因があると自信を失う。さらに貴大がラブホテルの一室で誰かからの着信を受けていたことから「別の女がいる!」と浮気を早合点。
ショックと嫉妬に突き動かされた祐奈は、学校帰りの貴大の後をつけて浮気相手の正体を暴こうとする。するとあろうことか風俗店に入店しようとする貴大の姿を目撃してしまう。一体なぜ!? 貴大よ、お前はその歳で早くも玄人なのか!?コンプレックス&風俗店とダブルパンチの祐奈は学校を休んでしまう。
祐奈を心配した咲良(永瀬莉子)は、恋人・朝日悠(水沢林太郎)の計らいで貴大と対面。そこで貴大は自分が童貞であることを告白。とどのつまり、慣れている祐奈にプレッシャーを感じた貴大が単に臨戦態勢になれなかっただけの話。風俗店入店未遂事件も祐奈との初体験のために童貞を捨てようとしただけで、例の着信も男友達からの他愛のない連絡だった。すべては祐奈によくみられたい、という背伸びの気持ちから起こったボタンの掛け違い。
改めて祐奈と向き合った貴大は「こんなに人を好きになったの初めてだったんだよ!顔が可愛いからとかじゃなくて、一緒にいて居心地がよくて本当に大好きだったんだよ!」と胸の内をストレートに表現。すると祐奈はおもむろにブラジャーからパットを取り出して「私、本当はAカップなの!」とカミングアウト。「私も貴大によく見られたくて偽っていた」と本当の自分の姿をさらけ出す。
愛おしく清々しい二人の姿は、まさに“レリゴー”ありのまま状態。心の底から愛したいと思う人の前では、コンプレックスなんていかにちっぽけで取るに足りないものか。愛を知って人間としてバージョンアップ。多くの人が心のうちに抱きながらも、上手く解決できずにこんがらがる問題。多くの恋愛ドラマがオブラートに包んでいたリアルを真正面から描けたのは、配信ドラマだからこそ。地上波では絶対に見ることのできない“真実”をぜひチェックしてほしい。