EXILE、そして、2020年9月23日に6枚目のシングル「Winding Road~未来へ~」をリリースしたFANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバーとして活躍するパフォーマー・世界。幼少期から劇団四季の舞台『ライオン・キング』でヤングシンバ役を務め、今ダンス業界の第一線で活躍し続ける彼だが、実はかなりコアな漫画・アニメファン。
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ABEMA TIMESでは、そんな世界に、“令和に観たおすすめアニメ”をテーマにインタビューを敢行。今回紹介してくれた作品は、人気絶頂の中、9月に最終話を迎えたTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』。新たなアニメプロジェクト『ソードアート・オンライン プログレッシブ』の始動も発表されるなど、注目が集まっているが、アニメファンの世界から見た作品の魅力とは?
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ーー9月に最終話を迎えたTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』も観ていたそうですね。
世界:『ソードアート・オンライン』シリーズ(以下:『SAO』)はアニメ主体で見ていました。今やっている《アリシゼーション》編って、これまでの『SAO』とは世界観が全然違っていて、作品のテーマも魂だと思っていて。リアルな人間の部分が見え隠れするところがすごく魅力的なアニメでした。
ーー《アリシゼーション》編では一貫してAIについて語っていて、作中、新生児のフラクトライトのコピーを仮想空間《アンダーワールド》で育てていくという研究が物語に大きく関わってきます。その研究から生まれた人工フラクトライトは、人間と同じような魂を持つ人工知能なのかどうか、ということが描かれていましたね。
世界:この作品を心理学に詳しい人に観てもらったら、どう思うんだろうとか気になりますよね。アニメだけど、台詞のひとつひとつが心をえぐってくるんです。もともと『SAO』の世界観は、現実とリンクする部分が多いですが、この《アリシゼーション》編は「魂って何だろう」って、魂の定義を問いかけてくる作品で、本当に1話1話考えさせられました。
ーーあの世界で生きている人たちが、ボタンひとつで全部消えてなくなるんだという残酷な現実とか。ひとりの人間の魂だと思っていたけど、実際は人工知能なんだよな……みたいなことを考えると、複雑ですよね。
世界:人工的に作り上げられた魂は、本当に生きていると言えるのだろうかって考えちゃいますよね。「誰も答えが出せないよ」って思いながら観ている。原作の川原礫先生もTwitterで1話ごとに詳しく解説をしてくれていて、その細かさたるや(笑)。あれはファンとしてはうれしいですね。
ーーアクション作品としても、かなり楽しめます。
世界:それもありますね。僕は《アリシゼーション》編ではベルクーリ(CV.諏訪部順一)が推しなんです。出てきたときから「何コイツ、めちゃめちゃカッコいい!」って思いました。
あと、主人公のキリト(CV.松岡禎丞)が、親友のユージオ(CV.島崎信長 ※「崎」は正式には立つ崎の字)を失うという精神的にも大きなダメージがあって、『War of Underworld』では最終話付近までまったく活躍しなかったのは、シリーズ通してもかなり珍しいことですよね。
ーーこのシリーズの絶対的な主人公ですからね。そのキリトも第18話「記憶」で復活を果たしました。
世界:盛り上がりましたね! クライン(CV.平田広明)が「いつも(キリトは)おいしいところを持って行きすぎなんだよ」って言っていましたが(第19話「覚醒」)、僕もそれをすごく感じます。キリトって、絶対に勝つじゃないですか。そういう意味で、負けることが想像できないヒーローですよね。負けそうにはなるけど、心のどこかで絶対勝つんだろうと。99%負ける戦いでも、残りの1%で勝つと信じている自分がいる。誰もが思い描くヒーローって、こういう感じなんだろうなと。
本当に『SAO』は声優さんたちの演技も素晴らしくて、キリト役の松岡禎丞さんは「喉、大丈夫かな?」っていつも心配です(笑)。
ーーひたすら叫んでいますからね。
世界:ただ、キリトの魂が復活するまでは「あ……」しか言っていない(笑)。でも「あ……」だけで、ユージオがいなくなってからのキリトの消耗具合を表現できるのだから、本当にプロの声優ってすごいです。
ーーちなみに、好きなヒロインはいますか?
世界:僕はシノン(CV.沢城みゆき)が好きです。シノンのあの斜に構えた感じが、いいですよね。ああいう子がぽろっと本音を言ったとき、ドキッとするんですよ。そして報われてほしい! アスナ(CV.戸松遥)は横にキリトがいて、すでに報われているところがあると僕は思っていて。「シノンもいるんだぞ!」って(笑)。アニメを観ていて「んあーー!!!」ってなってしまうんですよ。でもこればかりはしょうがないですね。
(取材・文:塚越淳一)
(C)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project