EXILE、そして、2020年9月23日に6枚目のシングル「Winding Road~未来へ~」をリリースしたFANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバーとして活躍するパフォーマー・世界。
日本を代表するパフォーマーである彼だが、実はかなりコアな漫画・アニメファン。ABEMA TIMESでは、そんな世界に、“令和に観たおすすめアニメ”をテーマにインタビューを敢行。今回はオススメアニメの1つとして挙げてくれた『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』について、感じた魅力を聞いてみた。
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ーー今回は『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』について、お話を聞いていきたいと思います。
世界:大久保篤先生の作品は、謎を出すタイミングや描き方が素晴らしいんです。これは『ソウルイーター』の頃から大久保先生の作品を読んでいて、思っていたことです。
炎は誰もが知っていて、どの能力系の漫画でも必ず人気上位に入りますよね。『炎炎ノ消防隊』は、炎系の能力だけで、あれだけたくさんの登場人物を描いているのがすごいんですよ。火ってこうやって使えば、こういう能力になるんだという勉強にもなります。
ーーカルチャー色が強いのも大久保篤先生の作品ならではです。サブカル的と言えば、アクションでダンスの要素を取り入れているところもありますね。
世界:主人公の森羅 日下部(CV.梶原 岳人)の動きは目を引きます。シンラはダンスを技に取り入れているそうなのですが、ダンサーにも分かるような描写を、ちゃんと技として使っているアニメはほとんどない気がします。しかも、完全にブレイクダンスをブレイクダンスとして描いているんですよ。それでいて、(ヒップホップカルチャーを理解して)“ブレイキン”という単語を使っているからすごい。どういう取材をしたのかなって気になるくらい、しっかりしていると思います。そして、動画になったときのテンポの良さ! これもアニメではハンパないです。
僕は、まだハリウッドに行く前のジャッキー・チェンのアクション映画をよく観るのですが、ジャッキーの映画って笑えるし、テンポもいいし、アクションもすごいんですよね。『炎炎ノ消防隊』を見たとき、同じものを感じたんですよ。あの頃のアクション映画を見ているような気持ちになるというか。炎が足から出るという特殊能力はあるけど、肉弾戦の描き方が魅力的だし、いつか劇場版をやってほしいです。
ーーダンサーから見ても、あのアクションシーンは、ダンスをしっかり描けているんですね。
世界:スゴイですよ! 本当にカッコいいと思います。武器を持っていないキャラクターをこんなにカッコいいと思えるのは久々です。
【映像】シンラのブレイクダンスを見てみる『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』
ーーシンラは、ヒーローになりたがっているタイプのキャラクターです。
世界:これがまた大久保先生の良い演出だと思うのですが、シンラはヒーローになりたいのに、周りから悪魔と呼ばれているんです。僕みたいな闇落ちしそうなキャラクターが好きな人のポイントを抑えているんですよ(笑)。
シンラって闇落ちしているように見えて、しっかりヒーローになっていくところがめちゃめちゃカッコいい。悪役のような笑顔で敵を倒すシーンがあるのですが、そこが大久保先生らしいヒーローの描き方だし、あの顔を見たときはめちゃめちゃ震えました。カッコいいヒーローが出てきたなと。
逆にスーパーヒーローだなと思うのは、アーサー・ボイル(CV.小林 裕介)だったりして。彼もここぞというときに決めるタイプのヒーローですよね。『炎炎ノ消防隊』は、ひとりひとりのキャラクターに世界観がしっかりあるから、誰もがヒーローになれると思っています。
ーーちなみに好きなキャラクターは誰ですか?
世界:新門 紅丸(CV.宮野 真守)はカッコ良すぎるので除外するとして……(笑)。ジョーカー(CV.津田 健次郎)が好きですね。ああいうクールな感じが好きなんです。あとは環 古達(CV.悠木 碧)も好きですし、推しとなるとハウメア(CV.釘宮 理恵)です。
▲ジョーカー(CV.津田 健次郎)
▲環 古達(CV.悠木 碧)
▲ハウメア(CV.釘宮 理恵)
ーー「好き」と「推し」は違う、ということですか?
世界:好きなキャラクターイコール「推し」ではないんです。僕の中の定義としては、作品の世界の中で頑張ってほしい、報われてほしいと思うのが「推し」で、例えばグッズが欲しくなるのは「好き」なキャラクターなんです。
ーーそうなんですね! アニメで好きなシーンについて教えてください。
世界:ハウメアとカロン(CV.安元 洋貴)がやり取りしているシーンが好きですね。ハウメアが集中しているところでカロンが話しかけて、ハウメアの口が悪くなったりするところとか、すごく好きです(第壱章・弐拾四話「燃ゆる過去」より)。僕はあそこでハウメアを好きになった気がします。あのキレっぷりは本当に素晴らしかった。
(C)大久保篤・講談社/特殊消防隊動画広報課
(取材・文:塚越淳一)
【インタビューの続きは近日中に公開!】