放送・配信中の「ナスD大冒険TV」で、ナスDと共に旅をする元テレビ朝日・ディレクター、大谷映芳氏の24年以上続く“ある物語”が紹介された。
ネパール奥ドルポで幾多の峠を越え、ついに辿り着いたヒマラヤ最奥の集落・ティンギュー(90世帯 約500人)。標高4150メートルに位置し、酸素濃度は60%と生活するには決して便利とは言えない場所だ。
この秘境の地を実に24年間支援し続けている大谷氏。vol.20で明らかにされなかったその思いについてナスDが聞くと、「支援し始めたのは、『ニュースステーション』の取材が終わって、スゴい映像が撮影できたわけじゃないんだけど、淡々とした生活風景や文化が、なんとなく印象に残っていた。『ここの人がこのままいてくれるといいなぁって、支援したいな』と自然に思って」と語る。
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続けて「そのとき取材に一緒に行った仲間。カメラマンとかその助手さんと一緒に団体を立ち上げて、ドルポ基金というのを作ったんですよ。小さな親切。あんまり余計なお世話じゃない、大げさじゃないものを」と振り返る。
「子供を教育したいので、ネパール政府がこの地(ドルポ)に学校を作ったんだけど、皆、先生が逃げて帰っちゃったんですよ。それ以降、子供たちは教育を受ける機会がなくて、当時は皆、ネパール語も喋れなかった。そういう先生も来ないし、教える人もいない。それについて政府と交渉する人もいなかったので、将来『村のリーダーになるような人が育てばいいな』という思いで、ずっと支援を続けているんです」(大谷映芳氏)
大谷氏の話を受け、ナスDは「僕で言ったら(南米アマゾン取材で出会った部族の少年)ナウンをずっと支援しているのと一緒。自分にそんな精神力はあるのかなっていう……」とコメントすると、大谷氏は「ここまで来るとは僕も思わなかったから。こんなに24年間も。気づいたらって感じです」と返していた。
(ABEMA「ナスD大冒険TV」より)