放送・配信中の「ナスD大冒険TV」vol.22で、ナスDが長らく席を空けているテレビ朝日に旅の現状を伝えようと電話をかける場面があった。
ネパール奥ドルポで幾多の峠を越え、ついに辿り着いたヒマラヤ最奥の集落・ティンギュー(90世帯 約500人)。標高4150メートルに位置し、酸素濃度は60%と生活するには決して便利とは言えない場所。そこで取材を続けるナスDだが、テレビ朝日に電話をかけると「無人島生活は12月31日の大晦日に6時間半の生放送が決定しました(※今年ではありません)」と淡々と伝えられる。
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ナスDはテレビ朝日の会社員。「よゐこさんチームの出演は決まっていまして、レスリングの吉田沙保里さんも霊長類最強女子として参加予定です。そのよゐこさんと吉田さんで無人島対決をやるんですけど、吉田さんがNGだった場合、今年もナスDに出演してもらいたいです。上司がそう判断しています」と後輩ディレクターからお願いされると、ナスDは「要は仕込めなかった場合の代役ってことですよね。今、僕ヒマラヤ山脈にいるんですけどね」と返答。
続けて、後輩ディレクターが「そ…そうですよね。今、まだ山ですか?」と質問すると、ナスDは「山どころか、14日間かけてここまで来ましたよ。今、気温マイナス10度なんですよ」と返事する。それでも後輩ディレクターは「なので、ちょっと山を下りて頂いて、戻っていただけると助かります」とナスDにお願いした。
これに笑いながらナスDが「標高5000メートルの山を4つぐらい越えて今ここにいるので、『山を下りていただいて』と簡単に言いますけど、すごい高いところにいますからね。一緒に山を越えたスタッフも死にかけてるんですよ」と訴えるが、後輩ディレクターは「最悪、吉田沙保里さんがNG出た場合、すぐ日本に戻って頂いて、なるべく早い方法で戻っていただけると」と一点張り。
さらに後輩ディレクターが「吉田さんがOK出た場合は、ナスDチームのオンエアを短めにして放送する」と言うと、この言葉を聞いて覚悟が決まったのか「あ、どっちみち出ることが決まってるんですね(笑)。分かりました、じゃあ下りましょう!」と了承した。
こうして、2日後にヒマラヤを下りることになったナスD。後輩ディレクターから「去年、よゐこさんはナスDに負けているので、今年はちょっとその雪辱を果たすために全力でナスDを潰します」と言われると、ナスDは「今すでに標高5000メートルのところで高所トレーニングしていますから、今年の俺は強いです。直接無人島に乗り込むんで」と意気込みを見せた。
標高5000メートルのヒマラヤから直接、無人島0円生活を送るナスD。“破天荒”と呼ばれる理由は、こうした決断ができる、人並外れた体力を兼ね備えているというところにあるのかも知れない。
(ABEMA「ナスD大冒険TV」より)