殺人犯を父に持つ主人公が、その父によって両親を殺された初恋の女性との愛を育て、守っていく姿を追っていくドラマティックなラブストーリーがABEMAで初放送される。
人知れず殺人を繰り返してきた父ヒジェ(ホ・ジュノ)が自分の恋するキル・ナグォン(チン・ギジュ)の両親を殺害したことに気づいたユン・ナム(チャン・ギヨン)。悩んだ末に決意した彼の通報により、ヒジェは警察に逮捕される。9年後、義母の養子となりチェ・ドジンと名を変えたナムは、警察大学校に通い、優秀な成績での卒業を目前にしていた。一方、ナグォンは、ハン・ジェイという芸名で俳優活動をしていたが、なかなかチャンスに恵まれない日々を送っていた。そんなある日、ヒジェが自らの犯罪を振り返る自叙伝を出版。反省の見えない態度に怒りを覚えたドジンは、顔を出してその本を批判するが、事件の遺族たちから激しい批判を浴びてしまう。そんな彼に駆け寄ったのは、自らも遺族の一員として取材を受けていたジェイだった。それから3年後、ドジンは刑事となり、ジェイも有名女優として活躍していた。
「木(ナム)」と「楽園(ナグォン)」という印象的な名前を持つ男女が、数々の試練を乗り越えて愛を守り続けていく『ここに来て抱きしめて』。『ゴー・バック夫婦』や『恋愛ワードを入力してください~Search WWW~』のチャン・ギヨンが、強い信念を持って過酷な運命と正面から向き合い、ここぞと言う時には勇気を持って行動する人物ナム(ドジン)を力強く演じている。クールな切れ長の目が印象的な俳優であるチャン・ギヨンは、愛するジェイを見る時、家族や仲間を見る時と、目の前にいる相手に合わせて様々な眼差しを工夫しながら演じたという。自分の父が最愛の人を不幸にしてしまったという罪悪感を抱える彼が口にする「好きになってごめん」という言葉が切ない。また、『六龍が飛ぶ』や『ピノキオ』といった人気ドラマで主人公の少年時代を演じてきた名子役ナム・ダルムが少年時代のナムに扮し、すばらしい演技を見せている。
▶2014年SBS演技大賞5冠を獲得の大ヒットドラマ『ピノキオ』
両親を殺されるという悲劇に見舞われながらも明るさを失わず、「女優として成功する」という夢に向かって努力するナグォン(ジェイ)役は『ミスティ~愛の真実~』や映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』で、はつらつとした演技を見せてきたチン・ギジュ。さらに、死刑囚として収監されていながらも、強い存在感を示し続けるナムの父ヒジェを『仮面の王 イ・ソン』のベテラン、ホ・ジュノが恐ろしいほどの迫力で見せている。ヒジェを利用しようとする記者ヒヨンを『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』のキム・ソヒョンが不気味に演じているのも見どころだ。
父のお気に入りである弟ナムを敵視する兄ヒョンムや、義理の妹であるナグォンを心配する検事ムウォンの行動、12年前の事件の記憶などが絡み合いながら描かれていくドラマの行方から目が離せない。『ここに来て抱きしめて』は10月20日(火) よる10時10分よりABEMAにて放送。