10月24日、近畿大学附属高等学校にてABEMAオリジナルドラマ「17.3 about a sex」プレゼンツ 性と向き合う特別授業~性にまつわる、ウソとホントとホンネのトーク~が開催された。
同イベントには、ABEMAオリジナルドラマ「17.3 about a sex」に特別協力を行ったクリエイティブディレクターの辻愛沙子さん、医療監修の埼玉医科大学産婦人科高橋幸子先生、リアル17.3代表のひかりんちょが登壇したほか、ドラマに特別出演している藤原紀香がサプライズ登場し、参加した近畿大学附属高等学校の生徒約100名に向けて、性に関する特別授業を行った。
特別授業では「交際と性的同意」「避妊と性感染症」「性の多様性」など、ドラマと連動した高校生にいま知ってもらいたいテーマをもとに、辻さん、高橋先生、ひかりんちょが集まった生徒に向け自身の赤裸々な経験や意見を交えつつフリーディスカッション形式で進行。授業の最後には授業内でも使用された“17.3 about a sexオリジナル性の教科書”とお守りとしてドラマでも登場する、“オリジナルデザインコンドームが配布された。
まずはドラマの1シーンを視聴しながら「交際と性的同意」についてフリートークを展開。ひかりんちょは、同世代の意見として「お悩み相談で色々メッセージを頂くんですけど、(性的同意の取れないまま)流れで性的行為をやっちゃう子もいて。好きだから別れたくなくて…という子もいる。」と高校生にとって身近な悩みであるとコメント。性的同意について高橋先生は、「私は初めてキスをしたその日にはそれ以上はしない、というマイルールを決めていたんです。それを皆さんに強いるわけじゃなくて、皆さんが実際そうなった時にどうするか?ということを今のうちから想像しておいたほうが良い、ということを伝えたいですね」と高校生に向けたメッセージを送った。
続いて「避妊と性感染症」のコーナーでは、“避妊のウソ&ホント”について10つの噂の真偽を高橋先生が解説。高橋先生の「安全日なんて無い、ということは皆さんには覚えておいてほしいです。男性の精子が女性の体の中で3~7日で妊娠させる力も持っているという説もあるんです。」という解説コメントには、会場の生徒も驚きの様子を浮かべていた。
その後、ドラマ内で主人公・清野咲良(永瀬莉子)の母・清野亜紀役を務めた藤原紀香がスペシャルゲストとしてリモートにてサプライズ登場すると、会場は歓声で大盛り上がり。
「実際私もティーンの頃、両親に性に関する話なんて言えませんでしたし、そんな話題を口走ろうものならどえらいことになる雰囲気の家庭だったんです。今になって思いますが、せめて同性の母だけでも話ができる雰囲気だったら、ひとりの女性にとって必要な性に関する知識を学べたのではないかなと思います」と自身の思春期を振り返り、ドラマから学べることについて言及。「性に関する話はやはりなかなか家族間では話し辛いと思いますし、まずはきっかけが大事なのだと感じます。きっかけひとつから、もっと自由に性について親と語り合え、誰もが若い頃に持つような学校では教えてくれない性に関する悩みが解消されたり、好きになった相手や、家族を傷つけることなく、自身の未来の選択を狭めることのない幸せな人生を生きる上で必要な性知識がつけば素晴らしいなと思います。」とドラマで性知識について学ぶことをすすめた。
また藤原は、10月29日(木)よる11時より配信開始する最終回の見どころについてもコメント。「娘の咲良と本音で向き合うシーンは、自身も自然に涙が溢れてきました。監督とプロデューサーからは〝9話のあのシーンには今回伝えたいテーマが詰まっていて、ここを伝えたかったが故に1話からやってきた、と言っても過言ではないくらいのシーンだった。とても良いシーンになって本当に良かった!ありがとうございます〟と言っていただけて私も幸せでした」と撮影を振り返り、「性の問題から逃げずに向き合うこと、親、子、それぞれの思いを通して、主体的に生きることの大切さを伝えています」「このドラマは、ティーンだけでなく親世代の方々にも刺さるもの、得るものが多いと思いますし、子を守ること、愛することにも繋がる学びが深いドラマだと思います。新しい時代に突入した今、子どもたちを取り巻く環境も変わっています。このようにしっかりと性に向き合う作品が、性教育の教材に加わればいいなと思います」と、熱く語っていた。
最終回あらすじ
隠していたコンドームが母・亜紀(藤原紀香)に見つかってしまった咲良(永瀬莉子)。激怒した母に問い詰められた咲良は家を飛び出し、その日は祐奈(秋田汐梨)と紬(田鍋梨々花)の家に泊まることに。翌日、学校で悠(水沢林太郎)にもう家に帰りたくないと話すと、「俺も一緒に帰ろうか」と意外な言葉を投げかけられる。悠の性についての話になるかもしれないと伝えるも「俺は大丈夫だから」と、悠は堂々と答える。そして二人は母が待つ咲良の家へ。気まずい沈黙が続く中、3 人の話し合いは、思わぬ方向へ……