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シーズン最多となる1416名の応募が寄せられ、ハイレベルなラッパーたちが全国から集結した『ラップスタア誕生』。勝ち残ったnoma、麻凛亜女、week dudus、ralph、そして敗者復活を果たしたItaqを加えた5名で競われたファイナルステージにおいて、ralphが圧巻のライブパフォーマンスを披露し、優勝を飾った。
トップバッターは「nomaっていう名前を日本のHIPHOP好きな人たち全員に教えたい」 と意気込むnoma。自身の親との関係や、新型コロナウィルスの流行によって、様変わりしてしまった世の中に対して抱えるアーティストとしての苦悩など、エモーショナルなパフォーマンスを披露し、審査員たちに火をつけた。
2番目に登場した麻凛亜女は「自分と息子のため。ただなりたい自分になりたいだけ」と語り、愛する一人息子への想いをのせた、力強いパフォーマンスを披露。私生活を切り取った生々しいリリックで、審査員のSEEDAさんも「彼女がリアルなアーティストだってことが分かった」と唸らせた。
そして、3番目、「イケてる人は俺がイケてるっていうのが分かる。余裕で優勝する」と話すweek dudusは、卓越したラップスキルと圧巻のライブパフォーマンスで審査員を熱狂させ、審査員のANARCHYは、「ここにお客さんがいたら、ぶちアガってましたね。無観客なのを感じさせないライブをこの空間でできたポテンシャルにやられた。完璧でした」と評価。
続いて4番目のralphは、自身を取り巻く環境やHIPHOPへの敬愛、これからのシーンを背負って立つ覚悟など、タフなリリックにのせてパフォーマンス。ライブを終えたralphに対し、「やられました...」「食らいました...」と、漏らす審査員が続出。
ラストを飾るのは、敗者復活枠からファイナルステージ進出を果たしたItaq。「自分のキャリアの中で一つの最高傑作が作れたと思っています。伝説にするつもりでいます」と思いを語り、自身の信仰や確固たる世界観をリリックに込めたItaqは、鋭いラップスキルを存分に見せつけ、審査員を圧倒。
全5組によるパフォーマンスを終え、今シーズンの優勝者は、ralphに決定。ralphは「こんなこと言うと思ってなかったですけど、全員ライブ上手いです、ここにいる人。このレベルにならないと勝てないんで、よく考えてやってください」と、ともに戦った5人のファイナリストたちへの称賛を込めつつコメント。
優勝賞金300万円の使い道については、「全然何も考えてないです。まあ、制作するのと、あと匠音（麻凛亜女の愛息）にミニカー買うっす」と、優しい一面をのぞかせ、一同の笑いを誘った。
総評として、ANARCHYは「最高でした、カッコよかった。でもこの『ラップスタア誕生！』って、優勝するだけが全てじゃない。ここに立てていることをまず誇りに思って、一歩目はスタートしたから、ここからさらに良いラッパーになっていってもらえたら、俺らももっと頑張れるし、応援してます」とエールを送り、審査員のKダブシャインは、「さすがの決勝だったんで、甲乙つけがたかったんですけど、インパクトで今日はralphくんに勝利の女神が降りてきたのかなって。コロナ禍の中、こういう形で決勝のステージができたっていうは、ある意味感慨深いと思います」と語った。
本配信後には、優勝者のralphがTwitterの日本トレンドにランクインするなど、大きな反響を呼んだ今回。最終回を見届けたHIPHOPファンの視聴者からは、「控えめに言って最高過ぎた、ありがとうございました！」「今回レベル高すぎた」と絶賛するコメントや、「次回シーズンのハードルがめちゃめちゃ上がったな」「来週から楽しみが無くなる！次のシーズン早く見たい」など、続編を期待する声が多数寄せられ、次世代を担うラッパーたちがしのぎを削った『ラップスタア誕生』は幕を閉じた。
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