韓流ドラマといえば、つい引き込まれてしまうストーリー。しかしそれだけではなく、作中の音楽やファッションも大きな見どころのひとつと言えるだろう。韓流ファッションは日本でも人気で韓流テイストを日々のファッションに取り入れてみたいという方も多いのではないだろうか。そこで今回はファッションの参考にできる、登場人物がおしゃれな韓流ドラマを紹介。どの作品でもおしゃれなファッションが楽しめるので、見ているだけでも楽しい気分になれる。
『トッケビ～君がくれた愛しい日々～』
まず取り上げるドラマは『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』（以下『トッケビ』）。あらすじとファッションポイントを紹介する。
【あらすじ】
物語は高麗時代にまでさかのぼる。武将であるキム・シン(コン・ユ)は数々の戦に勝ち、民から神のように崇められていた。しかし、王であるワン・ヨはそんなキム・シンに嫉妬してしまう。そして側近にそそのかされるまま、キム・シンとその一族を逆賊として処刑してしまうのだ。理不尽な死を遂げてしまったキム・シンだが、なんと神の意思によって再び命を吹き返し、トッケビとして不老不死の命を与えられる。キム・シンはその後、約900年もの間生き続けることに。そんなトッケビをもとの姿に戻すためには、「トッケビの花嫁」と呼ばれる存在が、彼の胸に刺さった剣を抜くことが必要なのだ。
そして舞台は現代。女子高校生のウンタク(キム・ゴウンには霊感がある。彼女の母はもともと交通事故で死ぬ運命だったが、トッケビによってその命を救われたという経緯がある。ウンタクは本来、生まれるはずではなかった命だったのだ。9歳のときに母が亡くなって以来、意地悪な叔母家族にいじめられながら生活するウンタク。誰も誕生日を祝ってくれず、一人海辺で自分を祝っていると、まるで魔法のようにトッケビが呼び出され……。このとき初めて、母と自分を救ってくれたトッケビと顔を合わせたウンタク。二人はこれからどうなっていくのか？究極のラブロマンスが始まる。
ファッションポイント
『トッケビ』は魅力的なストーリーとともにファッションの面でも話題となったドラマ。特にヒロインであるウンタクのファッションは、どのシーンを見てもまるでファッション誌からそのまま抜け出てきたかのよう。なかでもウンタクのトレードマークともいえるのが、大きめのコートに赤いマフラーというファッション。『トッケビ』放送後は、「ウンタクみたいな赤いマフラーが欲しい！」と多くの人が赤いマフラーを買い求めたという。
また、コン・ユのファッションも同じく人気になり、トレードマークの分け目パーマにロングコート。『トッケビ』が放送された直後は、このファッションに身を包む男性が増えて話題を呼んだ。またロングコートのほかにもタートルネックにジャケットのような落ち着いたコーディネートが多く、年齢を問わず真似しやすいのも特徴だ。
▶映像：最上級のファンタジーラブロマンス！『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』
『運命のように君を愛してる』
続いては、『運命のように君を愛してる』のあらすじとファッションポイントを紹介。
【あらすじ】
派遣社員のキム・ミヨン(チャン・ナラ)は、頼まれるとどうしても断れない性格の持ち主。この性格のせいで、上司や同僚に雑用を押しつけられる毎日を送っていた。その頃チャンイン化学のCEOイ・ゴン(チャン・ヒョク)は、短命の家系に生まれたということもあり、周りから世継ぎを急かされていた。先祖代々30代を超えることができない家系であるため、結婚も子供も諦めていたゴンだが、周りからの圧力が強くなったこともあり、長年の恋人セラ(ワン・ジウォン)にプロポーズをすることになる。
プロポーズのために指輪を買ったゴンだが、そこでミヨンとばったり出逢い、その拍子に指輪をなくしてしまう。彼はミヨンに「指輪を探してほしい」と頼み込み、無事に指輪を取り戻すことに成功。そしてついにセラにプロポーズをしようと思い出の地・マカオにやってきたゴン。しかし、セラは急遽来れなくなってしまう…。そこでアクシデントが起こり、なんとゴンはミヨンと一夜をともにすることになり！？
ファッションポイント
ミヨンはメガネで野暮ったい女性として演出されているものの、ファッションは全体的にフレッシュな印象でまとめられてる。親近感があり、シンプルで真似しやすいファッションが、働く女性たちからの支持を集めた。一方のゴンはCEOという役柄のため、上質なスーツ姿が多いのが特徴。シンプルながらもスーツのカラーやネクタイとの組み合わせが絶妙で、少し派手なブルーのストライプのスーツでも落ち着いてみえるなど、非常にファッショナブルで洗練された印象を出している
▶映像：平凡なOLと財閥の御曹司の恋物語『運命のように君を愛してる』
『彼女はキレイだった』
続いて、『彼女はキレイだった』のあらすじとファッションポイントを紹介。
【あらすじ】
冴えない見た目のヘジン（ファン・ジョンウム）と美人でスタイルのいいハリ（コ・ジュニ）は大親友。いろんな人にチヤホヤされるハリをみて少し寂しい思いをするヘジンだが、ポジティブに毎日を送っていた。そんなある日、ヘジンのもとにソンジュン（パク・ソジュン）からメールが届く。ソンジュンはヘジンの小学生時代のクラスメートで、お互いが初恋の人だ。久々に再会することになったソンジュンとヘジン。待ち合わせ場所に現れたソンジュンがすっかりイケメンになっているのを見て、ヘジンは驚きを隠せない。昔はあんなに太っていた彼が、今はあんなにイケメンに…それに対して、かわいかった小学生時代とはうってかわって残念なアラサーになってしまった自分に自信が持てないソジュン。なんと彼女は、美人のハリを身代わりにすることを思いつく！その結果、ソンジュンはすっかりハリのことをヘジンだと思い込んでしまうのだが…。
ファッションポイント
ヘジンやソジュンの職場がファッション誌編集部だということもあり、何かとおしゃれに縁のあるこの作品。とりわけ、ハリのファッションに注目だ。ボーイッシュになりすぎず可愛らしいショートヘアのハリは、ドラマのなかでさまざまなファッションを見せてくれる。ハリ役のコ・ジュニは「首が長く、肩幅が狭く見えるのがコンプレックスだった」と語っているが、そのコンプレックスを補うような見事なスタイリングを楽しむことができる。
特に彼女のトレードマークとなったのが首につけられたチョーカー。ドラマ内で何度も見かけるこのチョーカーは、首もとを華やかに見せるためにスタイリングされたようで、韓国の女性の間でも「ハリファッション」の一つとして人気となった。また、パジャマでリラックスするハリもとても魅力的だったため、普段のファッションだけでなくパジャマスタイルも評判に。どんなファッションでも着こなしてしまうハリに是非注目してほしい。
▶映像：パク・ソジュン出演、MBC演技大賞10冠に輝いた超話題作『彼女はキレイだった』
『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
最後に、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』のあらすじとファッションポイントをご紹介。
【あらすじ】
30代のジナ（ソン・イェジン）は、コーヒー会社の運営チームの一人として活躍している。会社ではセクハラやパワハラを受けつつも、仕事には一生懸命なジナ。私生活では周りから結婚の圧力をかけられてばかりで、そんなタイミングで恋人とは別れてしまい、絶望の日々を送っていた。ある日、落ち込んでいるジナの前にジュニ（チョン・ヘイン）が現れる。ジュニは親友のギョンソンの弟。幼い頃から親交があったため、ジナにとっては弟のような存在だ。
ジュニはジナと交流があった頃から家族のことで苦労していた。母の死後、父は浮気相手とカナダへ逃げてしまい、残された姉と弟で必死に生きてきたのだ。そんなジュニは現在ゲーム会社のアートディレクター。これまでアメリカで働いていたジュニだったが、転勤命令を受けて韓国へ帰ってきた。久々に目にしたジナの姿に、ジュニは運命を感じてしまい……。
ファッションポイント
韓国で「年下男子ブーム」を巻き起こしたこのドラマ。ジナのリアルな30代女性の演技も視聴者から高い評価を受けた。ファッション面でもジナの人気は高く、高級すぎずカジュアルすぎないスタイルが参考にしやすいと評判。コーヒーフランチャイズのスーパーバイザーという役柄にもぴったりの清潔感があるファッションは、オフィスカジュアルでありながら硬くなりすぎず、社会人女性からの評価も上々だったようだ。
また、この作品で高い人気を集めたジュニ役のチョン・ヘインは、年上女性と恋に落ちる役ということもあり、シンプルな印象のファッションが多いのが特徴。シンプルでありながら洗練されたスタイリングは、年齢を問わず多くの人の参考になるはず。ジュニの着こなしには、ドラマと同じく年上女性の恋人がいる男性からの支持が高かったようで、「普段のファッションの参考にしやすい」「デートでこんな服を着たい」という声が多く聞かれた。
▶映像：『愛の不時着』ソン・イェジン主演『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
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