俳優の森山未來と勝地涼が2日、現在都内で開催中の第33回東京国際映画祭で上映された映画『アンダードッグ』(11月27日より全国公開)の舞台挨拶に武正晴監督と参加した。
第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表に選出されるなど、多数の映画賞を席巻した映画『百円の恋』から6年。監督・武正晴、脚本・足立紳のタッグが再びボクシングを題材に映画化。負け犬ボクサー・森山未來、新進気鋭の若手ボクサー・北村匠海、芸人ボクサー・勝地涼がプライドという名の拳を交える。
トレーニングの一環でボクサーとスパーリングを行ったという森山は「実際に殴る殴られるをやってみて、ボクシングになぜとりつかれるのかわかった気がした。殴るという原始的な行為かもしれないけれど、本能的なエネルギーが込められていて、それを文字通り肌で感じました」とボクシングの持つ魔力を体感。
舞台挨拶では、新進気鋭のボクサーを演じた北村匠海から、サプライズで質問が寄せられた。武監督への「映画監督を目指した理由」、森山への「表現者としての喜び」という真面目な質問に比べて、勝地には「試合シーンの撮影後に食べたご褒美飯は?」との軽めの質問が。それに勝地は「おい!俺だけ質問が浅くないか!?おい、匠海!」とズッコケながら不在の北村に呼びかけ。
そのご褒美飯について勝地は、“国際映画祭”という場もあって「アイ・イート・ジャパニーズ・ツケメン」とブロークンイングリッシュで返答するも会場はややウケ。北村に対して「なんだ、匠海君の質問は!?」と冗談まじりに責任をなすりつけ、会場の笑いを誘っていた。
一方、森山は試合シーンの撮影後のご褒美飯について「勝地とはお互いに乾杯したいと思って二人でゴハンを食べに行ったり、匠海君ともお疲れ様の乾杯をしました。でもそこで何を食べたかというよりも、そういう時間を共有できたのがご褒美でした」と粋な返答。その横でツケメンの勝地は「凄くいい答え~!」と恨めしそうだった。
テキスト・写真:石井隼人