俳優育成オーディションバトル『主役の椅子はオレの椅子』#8が、11月4日(水)夜10時~ABEMAにて放送された。14人の若手俳優が、腕上げをひたすら続ける過酷な精神力テストに挑み、最後まで残ったのはわずか5人。上位に入ると予想されていた者が早々に姿を消し、勝負は波乱の展開を迎えた。
▶映像:あまりの辛さに脱落者続出!腕上げ3000回超え…過酷な精神力テストは予想外の結末に
『主役の椅子はオレの椅子』は、2.5次元ミュージカルを数多く手掛ける「ネルケプランニング」とABEMAがタッグを組んで贈るオーディション番組。若手俳優たちが舞台の主役の座をかけて臨む、オーディション合宿の模様を追っていく。今回の合宿で講師を務めるのは、「劇団鹿殺し」所属の演出家・丸尾丸一郎。候補者たちは、審査ごとに設けられているポイントが加算されることで評価され、1日が終わる度にランキング最下位の者が脱落していく。
勝ち残った10人に与えられるのは、オリジナル作品の舞台への出演権。さらに、主役の座を勝ち取った者は、『20世紀少年』『SPEC』『トリック』シリーズなど、日本を代表する作品を手掛けてきた堤幸彦氏が監督を務める映画の出演権も手にすることができる。番組MCを務めるのは、尾上松也、石田明(NON STYLE)、生駒里奈。
尾上松也も「これは予想外」と驚愕…体力自慢の候補生が続々と失格に
オーディション合宿8日目、14人の候補生は2種類の精神力審査に臨んだ。初めに1時間の座禅、次に腕上げテストが行われた。腕上げテストは、太鼓の音に合わせて腕を上げ下げするという、非常にシンプルなもの。ただし、腕を上げる際は拳が耳に付いていなくてはならず、下ろす時の肘の角度も90度と細かく決められている。腕が上がらなくなったり、形が崩れたりした場合は、即終了。単純な動作をどれだけ繰り返せるか、強靭な精神力が問われる審査となった。
500回を超えたぐらいでは、候補生たちに変化は見られなかった。しかし1000回を超えたあたりで、河島樹来に異変が起こった。姿勢が大きく崩れ、表情も苦しそうだ。「河島、アウト」。失格を告げる丸尾の声が、容赦なく響き渡った。河島といえば、殺陣審査で高得点を獲得し、身体能力には自信があったはずだ。その他の審査でも順調にポイントを稼ぎ、8日目の総合ランキングでは1位に君臨していた河島が、まさかの最初の脱落者となった。
番狂わせはさらに続いた。体力審査で断トツ1位に輝いた清水田龍の腕が、上がらなくなっていたのだ。河島の脱落からほどなくして、清水田も姿を消す展開となり、MCの尾上から「うわ、ここ2人が?これは予想外」と驚きの声が上がった。
そして1400回を超えた頃、松江大樹が限界に達しようとしていた。苦しそうに顔を歪めながらも、懸命に腕を上げ下げする松江。それもそのはず、松江は8日目の総合ランニングで13位と脱落の危機に瀕しており、絶対に負けられない戦いだった。だが、これ以上粘りを見せることはできず、3人目の脱落者となってしまった。
強靭な精神力を見せつけた5人が同率1位に!
「太鼓に合わせて。次ずれたら失格」「肘が下がりすぎ。体のラインが崩れている」。その後も丸尾は候補生たちの姿勢を細かくチェックし、次々と失格を告げていった。30分が経過した頃、腕上げの回数は2000回に到達。この時点で園村将司、髙橋祐理、松井遥己、三浦海里、中三川歳輝、久保雅樹、曽田陵介の7人が残っていた。その後、園村と髙橋が脱落し、3000回に達したところでようやく審査が終了。最後まで残った松井、三浦、中三川、久保、曽田の5人が同率で1位となった。
ちなみに中三川、久保、曽田は、8日目の総合ランキングで全員10位以下と崖っぷち。最下位争いを繰り広げる3人が、意地を見せつけた。腕上げ審査の全ランキングは以下の通り。
1位(25pt)久保雅樹、曽田陵介、中三川歳輝、松井遥己、三浦海里、6位(9pt)園村将司、7位(8pt)髙橋祐理、8位(7pt)志茂星哉、9位(6pt)森田力斗、10位(5pt)飛葉大樹、11位(4pt)谷津翼、12位(3pt)松江大樹、13位(2pt)清水田龍、14位(1pt)河島樹来
6人目の脱落者はあの若手俳優…ライバルたちも涙
精神力審査の後には、6人目の脱落者が発表された。これまでのポイントに精神力審査のポイントを合計した結果、松江の脱落が決定。丸尾は松江に脱落を告げ、続けて「お前は演技の経験があまりないと言っていた。でも、すごく役者としての素質がある。松江は確かにポンコツだけど、松江が頑張れば松江を見ていた人はみんな頑張ろうと思う。それはすごい才能だと思います。これからも役者を続けていってほしいと思う」と激励した。
脱落することになった候補生には、そのまま去るか、合宿に残り他の候補生をサポートするか、2つの選択肢が与えられる。松江は合宿に残ることを選択。目に涙を浮かべ「精一杯サポートをしていきたい」と語った。
他の候補生たちも松江の脱落を悲しみ、なかには涙を流す者も。教室が温かい拍手に包まれる中、松江は「頑張って。応援してるから」と候補生たちにエールを送り、熾烈なサバイバルレースから姿を消した。
次回候補生たちは、勝ち残った10人が出演する舞台のテーマである書道に挑む。『主役の椅子はオレの椅子』#9は、11月11日(水)夜10時~放送。なお、候補生たちが「俺の好きなもの」を熱く語った宿題発表のフルバージョンは、ABEMAビデオで公開中。さらに『主役の椅子はオレの椅子』公式ブログでは、オーディションに参加した19人全員が合宿中の心境を赤裸々に綴っている。
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