2日深夜、『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、特殊詐欺のマニュアルの存在が明かされた。
この日は「甘い話には罠がある! 闇バイトの実態 秋の一斉取り締まりSP」と題して、報酬と引き換えに違法な仕事をする「闇バイト」について、事情に詳しい多田文明氏と草下シンヤ氏が解説。ほかにもゲストとして清水あいりと、実際に強盗事件の被害にあった里美ゆりあを招きトークを展開した。
「振り込め詐欺」などの特殊詐欺で、電話をかけて相手をだます役割を指す「掛け子」。草下氏は独自に入手したという「掛け子のマニュアル」を持参し、番組で公表した。詳細な中身は明かされなかったものの、内容としては「詐欺を疑われたときの対処方法」などが書かれているという。
たとえば「一旦電話を折り返していいですか?」と聞かれたときには、「この番号は警察が調べておかけしているんです。一度切られてしまうと〇〇さんの電話かわからなくなってしまうので、本人確認が再度必要になってしまう。するとまた始めからになってしまうのでこのままつないでおいてください」と答えるようにと書かれているのだとか。
ほかにもこのような対応法が20~30例載っているそうで、「テレビでこういう詐欺に関する情報を観た」という発言に対しては「ニュースなどは基本的に正しいんですが、こういう緊急事態のときには一般市民の方を守るために電話をおかけしている」といった回答も用意されているという。
中でも相手に詐欺が完全にバレてしまったときの対応が「一番悪質だなと思った」と語る草下氏。詐欺だとバレてしまったら開き直って「いやあ失敗だ、お母さんしっかりしてるよね。どこで怪しいとわかったの?」と、逆に質問を投げかけるのだと説明。
その意図について「(被害者は)『こういうところが怪しかった』と言うので、また1個対策マニュアルが増えるんです」と、フィートバックを得て対処法を増やすためだと説明するとスタジオは騒然となり、小沢一敬は「うわー! 怖ー!!」と絶叫。
さらに多田氏は、被害者が犯罪を見ぬいたことで満足をしてしまい、通報をする可能性が減ってしまうとも補足。犯罪者逮捕のためにも、多田氏は「通報をしてください」と、不審な電話があれば必ず警察に通報をするようにと訴えかけていた。


