「人の心が見える」主人公と「人の心を動かす」花粉を飲んでしまったヒロインが繰り広げるロマンティックラブコメディ『私が恋した男オ・ス』がABEMAで初放送される。ファンタジー要素たっぷりに、現代の若者のロマンスを繊細に描き出していく。
独創的な発想で注目を集めるベンチャー事業家オ・ス(イ・ジョンヒョン)。先祖代々「人の心を動かす」花粉を持つ不思議な木の守り主の家系に生まれた彼には「人の感情を見ることができる」という特殊な能力があった。ある日、祖父が営む“ツリーカフェ”を手伝っていたオ・ス。いつも通り、「恋が実る花粉」を利用して店にやってきたカップルの愛の成就を助けようと考えるが、男が二股をかけていたことから、一緒にいた恋人ソ・ユリ(キム・ソウン)は振られてしまう。その後、傷心のあまり泥酔したユリを近所で見つけたオ・スは、彼女をカフェに連れ帰り、介抱しようとする。
主人公のオ・スの持つ「人の心が見える」という能力がユニークなこのドラマ。「恋」は赤、「悪意」は黒など、感情によって色の違う“かげろう”をまとう人々を前にした彼は、カップルの愛を後押ししてきた。しかし、他人の感情に敏感なあまり、彼自身は常に感情を抑えて行動し、恋愛にも興味を持てずに生きてきたという設定が切ない。
オ・スを演じているのは19年までバンドCNBLUEに所属していたイ・ジョンヒョン。ミュージシャンとしてだけでなく、『オレンジ・マーマレード』、『キミに猛ダッシュ~恋のゆくえは?~』、『マイ・オンリー・ラブソング』といったドラマのほか、18年には日本映画『生きる街』にも出演するなど、俳優としても活躍してきた。 スーツに身を包み、颯爽とした姿で登場したビジネスマン、オ・スの心が、店の前に住むソ・ユリと出会ったことで少しずつ揺らぎ出す。“初めての恋”に戸惑い、思いを伝えて喜ぶオ・スの変化を、実感のある演技で見せている。
ミステリアスなオ・スとは対照的に、父の死後、病に倒れた母と高校生の妹を支えながらたくましく生きてきた巡査ソ・ユリを演じているのは『パーフェクトカップル~恋は試行錯誤~』のキム・ソウン。3年も付き合っていた彼氏に振られた後に出会ったオ・スと少しずつ距離を縮めていくトキメキを明るく表現しているほか、不良学生を懲らしめたり、酒にベロベロに酔ったりという“壊れた”演技も印象的だ。
さらに、ユリを愛するもう一人の男キム・ジヌとして登場するのが、『あなたはひどいです』のカン・テオ。幼い頃からユリに好意を持っていた同級生で彼女の妹の担任でもあるジヌは、ユリを優しく見守り、包み込む。
『ゴー・バック夫婦』のホ・ジョンミン演じる、いい加減に見えてどこか憎めない兄ガナや、ベテラン俳優パク・グニョン扮する祖父マンスとオ・スとの愛情にあふれたやりとりも心にしみる。幼い頃に亡くなったオ・スの父母の死にまつわる真相や彼がなぜ「愛することを恐れていたか」という謎の答えも、徐々に明らかになっていく。
『私が恋した男オ・ス』は11月9日(月)よる9時よりABEMA【韓流・華流チャンネル】にて放送。