EXILEのパフォーマーでありGENERATIONSのリーダーを務める白濱亜嵐と、平祐奈がW主演する11月27日公開の映画『10万分の1』が、第33回東京国際映画祭の<特別招待部門正式出品作品>として上映され、白濱、平、三木康一郎監督が登壇したワールドプレミアイベントを実施した。
原作は『「彼」first love』、『僕達は知ってしまった』など数々のヒット作を生み出したピュアラブの名手・宮坂香帆の『10万分の1』。小学館『Cheese! 』で連載がスタートし、2016年1月単行本が発売。「この漫画がすごい!WEB」で紹介されると一気に火がつき、「今一番泣ける漫画」とSNSで口コミが広がり、120万部突破の大ヒットを記録。本当に大切なものは何かが見え始めたこの時代に、人と人のつながりの素晴らしさを描き、どんな逆境にも立ち向かう力をくれる感動の純愛ラブストーリー。
冒頭に白濱、平から「久しぶりのこのような舞台ですが、少しでも皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思います」、「今日は初お披露目でこんなにたくさんの方に見ていただけて嬉しいです」と挨拶をしてイベントはスタート。 映画祭初参加となる白濱と平は「映画祭に登壇する機会はなかなかないので貴重な体験だなと感じています。徐々に前にはあった日常が少しづつ戻ってきているんだなと今日ここに立って思いました」、「先日オープニングセレモニーで監督とレッドカーペットも歩いて、今日は皆さんに見ていただいて嬉しいです。」と緊張した面持ちでコメント。 東京国際映画祭3回目の参加となる三木監督は「今回の作品はALSという病気がテーマで、(白濱さんと平さんに)しっかり演じてもらいたいなと、現場でも細かく撮影をしたかいがあってこのような場所に呼んでもらえたのかなと。(白濱さんと平さんの)お2人にとても感謝しています」と映画祭に参加した思いを語った。
初恋の相手がALSという難病にかかってしまう誠実でまっすぐな高校生・蓮を演じた白濱。「台本と原作を読んで、後半になるにつれて辛くなっていくのですが、白濱亜嵐だったらどうするのかということをよく考えて、蓮の気持ちを自分自身に置き換えました。まっすぐでピュアな男ですけど、莉乃を見守る目に優しさが溢れるように心がけました」と等身大の気持ちで役作りしたことを明かした。平も「前半は初恋の可愛らしい恋模様もあるのですが、まだ16年しか生きていない女の子がALSという難病にかかってしまい辛い思いもする役どころでした。私も自分自身に置き換えたらどうなるのか、想像を膨らませつつALSについての知識も深めて、大切に莉乃とALSと向き合いました」と見事に演じきった難役について語った。
続けて白濱は「運動会で莉乃が転ぶシーンがあるのですが、(平さんが)本当に怪我をしてしまったのですが、気にせず続けていたところは根性あるなと思いました」と裏話を明かした。それを受けて平は「感情的に高ぶるような大変なシーンが多かったんですが、私がつまづいているときに『大丈夫だよ』と声をかけてもらったり、一緒に深呼吸をしてもらったり」と白濱からのサポートに感謝の思いを伝えた。監督も「イケメンの対応ですよね。簡単に男前のことやっちゃうんですよ!」と言うと、白濱は客席に向かって「皆さんリアクションとっていいんですよ!笑。真面目に受けとめられると、めちゃくちゃ恥ずかしいので!」と照れつつ、会場を和ませた。
白濱が所属するGENERATIONSが担当している主題歌「Star Traveling」についての話題になり、「僕が出演する映画でGENERATIONSが主題歌を務めたことがなかったので不思議な感じもしましたが、グループとしてもこの映画に携われて本当に嬉しいです。蓮と莉乃を表現するような曲だなと僕自身も思いますね」と白濱が伝えると、一足早く観賞した会場からは拍手が起こった。
最後に白濱から「この『10万分の1』という映画を広めるには皆さんの力が必要になってくるので、友達や家族の皆さんにこの世界観を届けてもらえると嬉しいです」、平は「今日が初お披露目で、このご時勢のなかこうして来ていただいて嬉しく思います。公開も近づいているので、ここから盛り上げていければと思います!」と公開に向けて意気込み。そして三木監督は「今年で50歳になるのですが、これまで生きてきて、辛いこと苦しいことって思ってもみないときに現れるんですね。(白濱と平の)2人が演じている蓮と莉乃にも苦しみや困難が現れます。コロナウイルスのようにこういうことは突然現れると思うんです。映画を見てもらって若い2人がどうやってその困難に立ち向かっていけるのか、皆さんに感じてもらえたらなと思います。」と映画に込めた思いを告げてイベントは幕を閉じた。
映画『10万分の1』は11月27日(金)全国ロードショー