最終的には個室で高額支払いを要求…「持続化給付金セミナー」をうたう詐欺に注意
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 14日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、持続化給付金に関するセミナーを開き大金を奪う詐欺集団について、潜入取材を実施したルポライターが手口を解説した。

 この日は「給付金不正受給の手口暴露 誰が暴利を得たのか?」と題して、持続化給付金の不正受給をはじめとした公的資金に対する不正の実態について、ゲストに『ルポ 新型コロナ詐欺 ~経済対策200兆円に巣食う正体~』の著者、奥窪優木氏をゲストに招きトークを繰り広げた。

最終的には個室で高額支払いを要求…「持続化給付金セミナー」をうたう詐欺に注意
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 奥窪氏は、集団で不正受給に関する詐欺を行う組織の「不正受給セミナー」に潜入取材を敢行。スマホをカバンに入れるよう指示されるなど、外部の情報が得られない状態でセミナーは始まったとのこと。この手の詐欺セミナーはまず自己紹介をさせられるそうだが、これには連帯感を持たせる目的があるという。

▶映像:「不正受給セミナー」に潜入!実態を解説(1時間33分頃~)

 また20人ほどの参加者のなかには5、6名の“サクラ”がいるという。講師の言葉に合わせて「ええ~」「すごい!」といった合いの手を入れて会場を沸かせるのだそうで、これに巻き込まれて徐々に熱を帯びていく参加者もいるのだという。

最終的には個室で高額支払いを要求…「持続化給付金セミナー」をうたう詐欺に注意
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 肝心のセミナーの内容は「僕はこんなに儲かった。セミナーのおかげ」といった成功体験の映像を延々と見せられるというもの。具体的な手法には触れず、興味を持っていない様子の参加者は「今後もこういった話が続きますが、まだご興味ありますか?」と問われ、どんどん退出を促されるという。

 退出させられないために奥窪氏は興味をしているフリを続け、最後の4、5人になるまで残ったという。すると今度は「個人面談」が始まるそうで、1人1人が狭い別室に招かれて「助成金獲得のための行政書士などの専門家が1年間使い放題で100万円」という契約を高圧的にせまられたそう。

 部屋は相手を押しのけないと出られないような構造になっており、奥窪氏は強引に退出したものの「気の弱い人は(部屋を)出るのが難しいんじゃないか」と解説。奥窪氏はその後会場の外に出てきたほかの参加者を待ち受けていると、高齢者の女性が50万円を払ってしまったと告白したという。

 連絡先を交換して後日女性に話を聞いたところ「専門家へ相談し放題」というのは嘘で、メールでしか問い合わせができず「書類作成は別料金」とまで言われたという。国民生活センターに苦情を入れたものの「自分から赴いたようなセミナーはクーリングオフが難しい」という説明を受けたそうで「落胆していましたね」と顛末を語っていた。

給付金不正受給の手口暴露 誰が暴利を得たのか?
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