16日深夜、『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、発展途上国での恐怖のエピソードが語られた。
この日は幽霊や化け物が出てこない、人間が引き起こす恐ろしい「ヒトコワ」なエピソードを披露するため、ゲストに芸人のマツモトクラブ、岡野陽一、ルポライターの村田らむ氏、グラビアアイドルの吉沢さりぃを招いてトークを繰り広げることに。
村田氏は「鉄塔」というタイトルの、父に聞いたという小話があると切り出す。電力会社系で働いていたという村田氏の父親は鉄塔の建設に従事しており、高所での作業による落下や、通電による事故など危険を伴う仕事だったそう。
会社では日本からの援助で、電力が行き渡っていないような国に現地の人々を雇って鉄塔を建てる業務もあったとのこと。するとある日、現地の労働者の滑落事故が起きてしまったという。
原因がわからず「自殺なのでは?」と推測され、電力会社側に過失はなかったものの「人が亡くなったことだから」とカンパでおよそ20万円ほどを集めて遺族に渡したそう。日本人の感覚としては、人が亡くなったことで20万円程度の額を送るというのは心苦しく思っていたという。
しかし次の日、さらに現地の労働者2人が落下により亡くなった事件が発生。原因を調べると「20万円もらえるから飛び降りろ」と、お金目当てに作業員に飛び降りを強要した人物がいたそう。これには井戸田潤も「え……?」と絶句した。
現場ではその後、このままでは亡くなる人が後を絶たなくなる可能性があるため「亡くなってもお金は渡せません」と意思表示をしたそう。村田氏は「『お金の価値というか、人間の命の価値みたいなのは違うんだな』みたいなのをしみじみと(父親が)言っていたのが、幼心に怖かった」と話を締めくくった。


