秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだアイドルプロジェクト『22/7』(ナナブンノニジュウニ)が、MCの三四郎と送る、次元を超えた計算不能なバラエティー『22/7 計算中』。Season2が現在放送中だが、Season1を収録したBlu-ray全6巻の発売がスタート! 1~2巻は11月25日に発売される。
番組のEDに流れるリアルメンバーの収録模様などが見られる特典映像「禁断の裏側映像たっぷり見せちゃいますスペシャル!」やオーディオコメンタリー、そしてブックレットなど、充実した内容になっている本作について、リーダーの帆風千春(佐藤麗華役)、白沢かなえ(丸山あかね役)、涼花萌(神木みかみ役)に語ってもらった。
▲左から佐藤麗華役・帆風千春、丸山あかね役・白沢かなえ、神木みかみ役・涼花萌
【映像】女心を理解しているのは小宮か、それとも相田か? ファン爆笑の「三四郎女心わかってるキング決定戦」
――あらためて、自分たちの番組が始まると聞いたときはどう思いましたか?
白沢:『22/7』のテレビ番組をやるということが、当時のグループの目標としてあったので、『22/7 計算中』が始まると聞いたときは、目標を達成する機会をいただけてうれしかったです。
帆風:キャラクターでやると言われたとき「これまでそんなバラエティ番組あったかな?」と思いました。デジタル声優アイドルグループである私たちだからこそ挑戦できるスタイルだと思ったし、純粋にうれしかったです。そして、MCが三四郎さんだと聞いたとき「私たちにもついに“公式お兄ちゃん”ができる!」と思いました。
涼花:最初は信じられませんでした。他のアイドルさんが芸人さんのMCで番組をやっているのをずっと見ていて「それと一緒なんだ!」と。三四郎さんは当時から大人気だったので、一緒にお仕事ができる嬉しさもありました。
――収録は、グリーンバックのスタジオで、メンバーはモーションキャプチャースーツを着ながらやっているんですよね?
白沢:最初はシステム的に4人しか動けなかったので、私はパネル組だったんです。しかも等身大の丸山あかねちゃんのパネルが目の前に置かれていて、その後ろで黒いマントを着て話していたんです。「パネルが前にあるとしゃべれなくなっちゃうね」と、結局そのパネルは途中で撤去されたんですけど、ずっと黒いマントを着て収録していました。
――三四郎さんの最初の印象は?
帆風:やっぱりテレビで活躍されている方なので、その先入観はあったんですけど、私たちがモーションキャプチャースーツを着ていたので、三四郎さんもそれに慣れていなくて、「あ、そういう感じで収録するんだね」って、お互い戸惑いながらという感じでした(笑)。
相田さんは、最初から積極的にコミュニケーションを取ってくださっていたんですけど、小宮さんは私たちと同じく人見知りで、逆に親近感を覚えました。今でも、相田さんとメンバーがしゃべっているときに、相田さん越しに小宮さんが見えるんですけど、こちらをちらちら見ながら、笑うタイミングで一緒に笑ってくれていたりするんですよ。会話には混ざってくださっているんだな、みたいな(笑)。
涼花:私が三四郎さんにお会いしたのは、2018年9月20日にやった『22/7 計算中』のイベントでした。そこで、メンバーだった私たちに、新たにアニメのキャラクターが付いたんですけど、それで泣いていた私に優しく声を掛けてくださって「なんて優しい方なんや!」って思いました。優しくて、面白くて、気遣いもできて、素敵な方だと思っていました。
(※『22/7』のメンバーであった高辻麗、武田愛奈、涼花萌の3人は、イベントの時点でキャラクターが与えられていなかったが、このイベントでそれぞれ東条悠希、柊つぼみ、神木みかみというキャラクターが与えられた)
――裏側は和やかな感じがしますが、番組ではみなさんキャラクターとして接しています。本番では、けっこう三四郎さんにもガツガツ行っていますよね?(笑)
帆風:難しいのは、演じるキャラクターが自分自身と近い人もいれば、正反対な場合もあるんです。戸田ジュン役の海乃るりちゃんは、キャラクターだと目上の人に対してもタメ口なんです。でもるーりー(海乃)本人は、普段から丁寧すぎるほど敬語を使うので、収録の合間で「すみません、タメ口を使ってしまって……」と言っている光景は見たことがあります(笑)。
あと、キャラで接しているからこそ、自分では言えないようなことも言えたりして、ちょっと強気に出すぎてしまうときもあるんです。そのときは、合間でメンバーが三四郎さんに謝ったりしています。
――最近では、帆風さんの佐藤麗華が、相田さんに対して当たりが強い気がしますが……あれは帆風さんの素が出ているのでしょうか?
帆風:あれは佐藤麗華としての感情なので、何とも言えないです(笑)。でも番組もSeason2になって、Season1で積み上げていた関係が発揮されていると思います。それこそ芸人さんはいろいろな経験をされているので、私たちが何をやっても面白くしてくださるんです。その信頼関係があるからこそ、自分たちも自由度が増していっている気がします。私自身から出てくるものも相田さんは受け取ってくださっていて、それはありがたいです。
――白沢さんがやっている丸山あかねは、前半はクールな毒舌キャラでした。
帆風:第1回「22/7自己PR動画コンテスト」での「観念しなさい!」が良かったなぁ。
白沢:あれは正直、頑張って言った! 最初のあかねちゃんって声が私の地声より高くて、その声で「観念しなさい」って言ったから、自分でも笑いが止まらなくて……。そのシーンが第1巻に入っていると思うとちょっと恥ずかしいですね(笑)。
でも『22/7 計算中』では、常に冷静にいようと思うのですが、キャラに入りすぎると何もしゃべられなくなってしまうので、ある程度自分を残しつつ、冷静でいるというバランスでやっています。
■「よいしょー!」でこんなに盛り上がる? 名言連発の『22/7 計算中』
――11月25日に発売される第1~2巻には、第29回までが収録されるのですが、何か印象的だった企画はありますか?
白沢:第14~15回「仁義なきフィッシング対決」では、フィッシングをして料理をしました。番組前半はロケが多かった気がしますね。第10回に小宮さんにバースデープレゼントをする対決で、自分の絵を入れたスニーカーをプレゼントしたんですが、スニーカー作りが楽しかったです。後日、私たちの1周年でもあった計算中のイベントで、小宮さんがほぼほぼ同じスニーカーをプレゼントしてくださったので、プレゼント交換みたいになって面白かったです。
帆風:私は第24~25回の「滝川みうのテンションが上がる動画選手権!」ですね。スポンジ×スライムを作って、それを切ったり揉んだりする音をASMR的な感じで聞いてもらう予定だったのですが、自分のテンションが上って、無意識だったんですが、揉みながら「よいしょー!」って言っちゃってたんです。
その放送中、キャラクターのアカウントでつぶやいていたんですけど、丸山あかねちゃんがTLを「よいしょー!」で埋めようと言ったら、思いの外たくさんの方がコメントをくださってて「『よいしょー!』でこんなに盛り上がる?!って思いました(笑)。
――名言が生まれたとも言われていましたからね。
帆風:でも、当時、佐藤麗華は真面目だし、どのような受け応えをしようか悩んでいた時期でした。そうやって視聴者さんが楽しんでくれていることに気づけて、そんなに考えないでやってもいいのかな、自然体で楽しめば良いのかなって思うきっかけになった回でもありました。
涼花:私は、第23回「8人に追いつけ!新メンバー絶叫リポート選手権」が印象的でした。やっぱり絶叫ってアイドル番組のお約束じゃないですか。それができたのが嬉しかったです。
――3人が本格的に参加した頃ですね。そのロケの模様は第2巻の特典映像でも見ることができて、涼花さんがジェットコースターで涙ぐんでいる映像も収録されていました。第1巻の特典映像では、第22回「新メンバー自己PR動画コンテスト」で、涼花さんが肩にフクロウを乗せているシーンもたっぷり収録されていましたね。
涼花:あんな近くにフクロウがいることなんて初めてやったんです。「横を向いたらフクロウがいるから、匂い嗅ぎ放題!」と思ったんですけど、すごくいい香りで、ほんま『22/7』に入って良かったなぁって思いました。ただ、あまりにも鳥を絡めすぎて、とうとう鳥NGになってしまいました(笑)。
――その他に好きな回はありますか?
帆風:第8回で滝行に行ったんですが、倉岡水巴(河野都役)は元々バラエティが好きなので、立ち振る舞いが洗練されているんですよ。まだ序盤の回だったので、かわいい方向で行きたい気持ちもあったのかなって思うのですが、住職さんにめっちゃキレたりしてて、そのキレキャラっぷりが今も語り継がれるレベルなので、ずっとバラエティを引っ張ってくれているなぁと思いました。(しばらく休んでいて)最近番組にも復帰したんですけど、やっぱり都の存在感はすごかったです。
――滝行の回は、第1巻でオーディオコメンタリーもしていますね。
帆風:オーディオコメンタリーは、キャラクターで収録したものを、リアルメンバーとしてコメンタリーしたんです。キャラクターでは語れない部分を語れたので楽しかったです。るーりーとなごみん(西條和)と一緒に収録したのですが、それこそなごみんは滝行ではずっと震えていたので、そのとき起きていたこととかを実況してくれていました。コメンタリーでしか話していないようなこともあると思います。
――第2巻のオーディオコメンタリーでは、先ほど話していただいた第22回の自己PRコンテストの回でした。
涼花:初めてのロケだったので、すごく楽しみにしていて、特に私は本当にやりたいことができてウキウキしていたという話をしています(笑)。柊つぼみ(武田愛奈)ちゃんが現役のキックボクサーとスパーリングをやってるときに、「今、メッチャ入ったぞ!」って、つぼが逆ギレして急に強くなるシーンがあるんですけど、そこは何度見ても3人で爆笑をしてしまいます。ほんまに強かった。
■「いつかスタジオライブを」激辛クイーン決定戦も検討対象?
――では最後に、今後『22/7 計算中』でやってみたいことを教えてください。
白沢:アイドルの番組を見ていて、番組の最後でスタジオライブをしているのが羨ましいなと思っていたんです。この番組が始まったときの最初のアンケートにも、スタジオライブがやりたいと書いたんですけど、まだ実現できていないので、それができたらなぁと思っています。
帆風:私は、前向きに検討されているのにできていない、激辛クイーン決定戦ですかね(笑)。
涼花:私もアンケートで激辛したいって書いたんですよ。ロケに行って、横で「頑張れー!」って言いながら、辛さゼロのものを食べるっていうのをしてみたい(笑)。
白沢:じゃあ、私はその横でスイーツを食べたいかな(笑)。
(取材・写真:塚越淳一)
■「22/7 計算中」Blu-ray 商品情報
『22/7 計算中』 1巻~6巻
【発売日】
1巻、2巻:2020年11月25日(水)
3巻、4巻:2020年12月23日(水)
5巻、6巻:2021年1月27日(水)
【価格】¥9,500 +税
【仕様】Blu-ray DISC1枚
(C) 22/7 PROJECT