「筋トレ=ムキムキになる」という考えも今や昔。美しいボディラインを得るために女性が筋トレをすることは、なんら珍しい時代ではなくなってきた。
そんな中、“グラドル界No.1美BODY”というキャッチコピーを掲げて活動しているのが犬童美乃梨。昨年、夏が一番似合う男女を決定する『サマースタイルアワード(SSA)』内の「サマー・スタイル・アワード新人類」に出場し、「ビューティーフィットネスモデル部門」「カップルモデル部門」の両部門で見事二冠を達成。美ボディ自慢の女性たちが、トレーナー界の女王・AYA考案のハードなトレーニングに挑戦し順位を競うサバイバル番組『スポテイナーJAPAN』(テレビ朝日・ABEMA)でも2連覇を達成。
グラドルという体を肉感的にしていく使命と、フィットネスで絞らなければならないという使命、そのどちらも両立させてきた“ハイブリッドグラドル”のトレーニングライフとは。
今年は入賞逃すも「好きなカラダ」を手に入れた
「本格的にボディメイクをはじめたのが、デビューするにあたって上京してからですね。小・中学校は陸上部、それと並行して15歳までクラシックバレエをやっていて、ずっと運動習慣はありました。いま、陸上部でやっていたようなことをまた体験しています(笑)」と、語る彼女。当初はグラドルとしての体型をキープするために、ジム通いをしている程度だったが、それを見ていた事務所の社長が「大会に出てみたら?」と、より本格的なトレーニングを勧めた。
「昨年はサマースタイルアワードを目指すということで、しっかりパーソナルトレーナーをつけて、食事やトレーニング法など、すべての言うことを聞いて実践していました。週5~6回通って、空いた時間では有酸素運動。その甲斐もあって、部門優勝できたんですが、胸が少ししぼんでしまうぐらいガラッと変わっちゃって」
事実、昨年の様子を見てみると、腹筋はいわゆるバキバキな状態に。グラビア写真の様子とは見違えるような仕上がりだった。そして今年の大会、彼女はトレーニングのあれこれを自分で行うことを決めた。
「全て自分の責任でやってみようと思ったんです。結果は入賞外でしたが、気持ちの面では楽でしたね。それに、今年のほうが筋肉量も多くて、自分から見ても好きな体型。悔しいけど満足度は高いです」
“食事のセオリー”は気にせず“美味しさ”を追求
また、ボディメイクをしていくにあたって欠かせないのが「食事」。誘惑も多い中でどのような食生活を送っているのか。
「基本的にタンパク質がメインで、その中でも『ラム肉』はめちゃくちゃ食べてましたね。筋トレをする人は、よく鶏肉を選ぶと思うんですが、すぐに飽きが来ちゃって……いまでは見るだけでウッとなる“鶏肉恐怖症”です(笑)。私にとっては、食事は美味しく、長く続けられるのが重要」
筋トレをするにあたってはご法度ともいえそうな“あの食材”も彼女にとってはパワーフードとなる。
「白米が好きなんです。一日一回は食べないと元気が出ないですね。珍しいケースかもしれないんですが、お米を食べた次の日に痩せることもあって。動きにもキレが出るし、人によって『合う』食材ってあるんだなあって思います」
トレーニングは自信をくれる行動
現在でも週5以上のトレーニングは欠かさないとのことだが、さすがに「今日は行きたくない」と、億劫になる日があるのでは。
「もともと動くことが好きなので、面倒だなあ、イヤだなあ、と思うことはほぼなくて。私にとってトレーニングは『自信をくれる行動』。それをストップしてしまうことが恐怖なんです。おそらく、普通にダイエットのために続けていたら心が折れてたかも」
グラビア、フィットネスと、どちらにも高い目標を置いているからこそ続けられる理由がある。
「あと、仲間を作ると、やる気の度合いも時間の経過具合も変わってきますね。同じ事務所の橋本梨菜ちゃん、河路由希子ちゃんとはよく誘い合ってトレーニングしています。あおみん(青山ひかる)ですか?彼女は見ていて笑っちゃう体力がないから一緒にできない(笑)」
今後、彼女が目指す“理想像”そして“理想のボディ”とは。
「私、『この人みたいになりたい』という理想がなくて、むしろ自分が目標にされるような存在になっていきたいですね。あと、負けず嫌いの精神は人一倍強いので、来年もしサマースタイルアワードに出るとしたら絶対リベンジしたい。ちゃんと胸の形は残せるように、『このやり方で合っているか』と自問自答しながら今後もトレーニングを続けていきます!」
テキスト:東田俊介
写真:You Ishii