ハイクオリティな映像、圧巻のバトルシーンなど、期待に違わぬ秀逸な内容で多くのファンを惹きつけているTVアニメ『とある科学の超電磁砲<レールガン>』シリーズ。2020年もTVアニメ第3期『とある科学の超電磁砲T』(以下、『超電磁砲T』)が1月~9月に放送され、お馴染みのメンバーのやり取りや新キャラクターを交えた熱いドラマが繰り広げられ、話題を呼んだ。

【映像】初春(CV.豊崎愛生)が風紀委員(ジャッジメント)にいる理由は―? 黒子と初春の出会いを描いた「とある二人の新人研修」

 ABEMA TIMESでは、そんな『超電磁砲T』の放送を記念してメインキャストにインタビュー。今回は、「歩く花瓶」のような髪飾りもチャームポイントの風紀委員(ジャッジメント)・初春飾利を演じる豊崎愛生さんに、『超電磁砲T』でお気に入りのシーンや初春の変化、シリーズとの出会いなど、お話をうかがった。

アニメ『とある科学の超電磁砲T』豊崎愛生インタビュー「みんながいてくれたから、初春は勇気や自信を持てました」
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――『超電磁砲』のTVアニメが始まってから、もう10年以上経ったのですね。(※TVアニメ第1期は2009年10月~2010年3月放送)

豊崎:そうなんですよ。ありがたいことに。

――「とあるシリーズ」の中で、『超電磁砲』と出会った時はどのような印象を持ちましたか?

豊崎:もともと『とある魔術の禁書目録<インデックス>』という大きなタイトルがあり、そのスピンオフとして『超電磁砲』が始まるということで、オーディションをいただいて初春をやることになりました。作品に関わらせていただけること、しかも初春というとても可愛らしくて魅力溢れるキャラクターのボイスを任せていただけることが本当に嬉しかったです。オーディションの原稿は第1期のセリフが抜粋されていたんですけど、今でもすごく覚えていて。10年以上経ったことの方がびっくりですね。ついこの間のように感じます。

――どのようなセリフだったのですか?

豊崎:日常のセリフと、佐天さん(佐天涙子)が幻想御手(レベルアッパー)を使ってトラブルに巻き込まれちゃった時に、(佐天さんと)泣きながら電話をするシーンですね。泣きのシーンが組み込まれていたことをよく覚えています。

――やはり2人の関係性はオーディションのときから重視されていたのですね。

豊崎:そうですね。原作に「飴を舐めたような声」と書いてあったのは、ちょっとプレッシャーでしたけど(笑)。でも、初春に関しては当初から素のままといいますか、出しやすい音域で作っていた感じがします。

――そして第3期となる『超電磁砲T』では、「大覇星祭(だいはせいさい)編」と「天賦夢路(ドリームランカー)編」が描かれました。それぞれで印象的なシーンや思い出をお聞かせください。まずは「大覇星祭編」について。

豊崎:今までの『超電磁砲』も学園モノで、たくさんのキャラクターが出てくる賑やかなノリはあったんです。ただ、第2期の『超電磁砲S』が結構シリアスな内容で、御坂さん(御坂美琴)が1人で頑張るところも多かったので、「大覇星祭編」のキービジュアルでたくさんの人が大集合しているのは単純に嬉しかったです。『超電磁砲』の明るい部分がいっぱい見られるお話になったんじゃないかと思います。あと、改めてみんな学生だったんだなと(笑)。

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――確かに。オールスターの運動会感がありました。

豊崎:それこそ魔術側で出てきたキャラクターとか、この子はあのときのあの人だよね、とか。その中で、やっぱり注目だったのは削板軍覇くんといった新キャラクターですよね。食蜂操祈さんは第2期から出てきましたけど、帆風潤子さんがしっかり会話で絡んでくるのは今回の「大覇星祭編」あたりからですし。また魅力的なキャラクターが増えたなと思って、すごく嬉しかったです。

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――今までは誰かの後ろにいた人でも、話してみるとすごく魅力的だったりしますからね。

豊崎:「とある」シリーズの魅力のひとつだなと思うのが、それぞれのキャラクターのバックボーンや性格がものすごく作り込まれていることなんです。そこにひとつも妥協がないなと毎度思うんですよ。たとえ1話しか出てこなかった子も濃いキャラクターで印象が残るのは、設定がしっかりしているからだろうなと思います。みんなそれぞれのドラマを作れそうな気がしますよね。

――具体的に印象深かったシーンを挙げるならどこですか?

豊崎:私は婚后さん(婚后光子)がすごく好きなので、御坂さんのバディとして黒子(白井黒子)の代わりに大覇星祭に出場するのが楽しみでした。そこからいろいろ巻き込まれて、婚后派閥の皆さんが大活躍するシーンも好きですね。婚后さんが猫を守って倒れたときに、駆けつけた湾内絹保さんや泡浮万彬さんの怒ってる表情も印象的で。彼女たちの友情を見られたのがうれしかったですし、格好良かったです。あと、「大覇星祭編」より後の話数にはなるのですが、病院で御坂さんと婚后さんが話すシーンも2人の関係性がとても微笑ましくて大好きです。

――「天賦夢路編」についてはいかがですか?

豊崎:初春的には、やっぱり黒子と一緒に風紀委員(ジャッジメント)として美山写影くんのことを解決した話は、すごく思い出に残っています。その後はインディアンポーカーがキーになっていき、初春が直接絡む感じではなかったですが、みんながそれぞれの場所で事件に関わっているのが「天賦夢路編」の面白さでもあったと思います。あと、屍喰部隊(スカベンジャー)の子たちが可愛くて好きです。

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――あの子たちも憎めないキャラクターですよね。

豊崎:そうなんですよ。暗部組織ではあるんですけど、御坂さんとのやり取りとかを見ていても悪い子じゃないんだろうなと感じられて、ちょっと応援している自分がいました。最終的にいい感じにおさまることができてよかったです。

――視聴者としても作品を観ていたのですね。

豊崎:私、家でオンエアを見ながらめっちゃ喋ってるんですよ。うるさいぐらい実況していて。「天賦夢路編」はキラーカットというか、「きたーー!!」って叫ぶ回数がすごく多かったです(笑)。原作も読んでいて収録も終えているから、楽しみにしていたあのシーンがくるぞ……とわかっているのに、演出も音楽も入った状態でそのシーンがくるたびに「うわー! きーたーー!!」「待ってました!」って。そのぐらいテンションのあがるシーンが多かったのは、やっぱり「天賦夢路編」ですね。

――映像のクオリティや音も含めた演出は、毎回期待をさらに上回ってきます。

豊崎:本当にそうですね。今年は特にこの状況もあって、スタッフさんのアニメ制作に対する労力は想像を絶するものだったと思うんです。普段から妥協されない『超電磁砲』チームではありますけど、今年あのクオリティのものを届けるのは並々ならぬ努力と大変な思いがあってこそだなって。視聴者の皆さんを絶対に裏切らないというか、すごく素敵なクオリティで届けてくださったことは、感謝とお疲れ様ですという気持ちでいっぱいです。私もいちファンとして待っていた以上のものがオンエアされていたので、本当に毎話感動でした。

――そんな中で第3期の初春を演じてみて、新たな発見や感じたことはありましたか?

豊崎:私たちは(第1期から)10年以上経っていますけど、初春たちは時間軸的にそこまで時間が流れていなくて、続きの話ではあります。それでも、黒子とのバディ感や、成長している部分はしっかり出したいなと思いました。(第3期の)第1話で初春が1人で乗り込んでいくシーンは、第1期第1話あたりの初春とは全然違うというか。

黒子とずっとやってきた風紀委員(ジャッジメント)としての責任感や、間近で見てきた美琴というスーパースターであり正義の象徴のような理想の超能力者(レベル5)、そして一緒になって巻き込まれてくれる佐天さんがいてくれたからこそ、勇気や自信を持てたと思うんです。だから、これまでは一生懸命やった上で空回りしていた印象のあった初春が、今回は第1話から格好よくて、一生懸命やったものがちゃんと実績としてついてきた感じがします。

――では、第3期だけでなく『超電磁砲』全体を通して印象に残っている思い出やシーンはどこでしょうか?

豊崎:今回、「大覇星祭編」と「天賦夢路編」の間に、今までのアンコール放送をしてくださったんです。シリーズを通していっぱい好きなエピソードがある中で、私は風紀委員(ジャッジメント)の黒子との出会いである、少し昔のエピソード(第1期第5話「とある二人の新人研修」)を選ばせていただきました。初春って、能力は低能力者(レベル1)で実戦ではほぼ使えないものなんです。

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――お茶を温かいままにしておくとか、そういう能力ですよね。

豊崎:はい。定温保存(サーマルハンド)、しかも触れている物のみ、という(笑)。そういう実戦向きではないレベルの低い初春がなぜ風紀委員(ジャッジメント)にいるのか、それをアニメで描いていただけたのがうれしかったので、すごく印象深いエピソードです。

――最後に、『超電磁砲T』を終えた感想を含めてメッセージをお願いします。

豊崎:『超電磁砲T』も一緒に楽しんでくださって、本当にありがとうございました。今年の頭に『超電磁砲』チームが再会してアフレコをしたときに、「今年は『超電磁砲』の年になるね」という話をしていたんですよ。(こういう状況もあって)結果的にほぼ1年通して『超電磁砲』に関わることができたのは、ある意味本当に幸せな1年だったなと思います。

皆さんの応援のおかげで第3期も無事に放送を終えることができましたが、私的にはまだまだ原作のその先のお話も見たいので全然終わりだとは思っていません。初春としてまた皆さんにお会いできるように、私自身も引き続き『超電磁砲』の大ファンとして応援していきたいと思っています。これからも一緒に楽しんでいただけたらうれしいです。

(取材・文:千葉研一)

(C)2018 鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA/PROJECT-RAILGUN T

(C)鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN

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