ハイクオリティな映像、圧巻のバトルシーンなど、期待に違わぬ秀逸な内容で多くのファンを惹きつけているTVアニメ『とある科学の超電磁砲<レールガン>』シリーズ。2020年もTVアニメ第3期『とある科学の超電磁砲T』(以下、『超電磁砲T』)が1月~9月に放送され、お馴染みのメンバーのやり取りや新キャラクターを交えた熱いドラマが繰り広げられ、話題を呼んだ。

 ABEMA TIMESでは、そんな『超電磁砲T』の放送を記念してメインキャストにインタビューを実施。学園都市第五位の「超能力者(レベル5)」で、記憶操作から読心まで精神操作なら何でも可能な「心理掌握(メンタルアウト)」の能力を持つ食蜂操祈を演じる声優・浅倉美に、『超電磁砲T』のお気に入りのシーンや思い出を語ってもらった。

アニメ『とある科学の超電磁砲T』浅倉杏美インタビュー 「いつか食蜂操祈と上条当麻のエピソードを」
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ーー『とある科学の超電磁砲』に出会ったときの印象を教えてください。

浅倉:第1期は視聴者として見ていて、周りの友達にもファンが多かったので、すごく大きな作品なんだなと思っていたんです。私が参加することになったのは『とある科学の超電磁砲S』(第2期)からだったのですが、オーディションもなく、こんなに重要な役を任せていただけて、“うろたえた”というのが最初でした(笑)。驚き以外の何ものでもなかったんです。

ーー食蜂操祈の活躍は、第3期からでしたね。

浅倉:第2期でアフレコ現場に行ったのは、第1話の「超電磁砲(レールガン)」のときだけで、そのときに「続編ができたら食蜂さんもいっぱいしゃべるんだけどね」と言われていたんです。もちろんそのときは第3期も決まっていなくて、そこから数年が経ち第3期の制作が決まったときは、まさかできると思っていなかったので「何が起こるか分からないなぁ」と驚きました。

ーー第2期の放送が2013年で、第3期の制作が発表されたのが2018年10月だったので、驚きますよね(笑)。そして2020年からスタートした第3期も無事に放送を終えました。振り返ってみて、印象的だったシーンを教えてください。

浅倉:「大覇星祭編」で個人的に切なかったのは、上条当麻さんとニアミスしたところですかね。実は上条さんは、食蜂的には運命の人でもあるんです(※『新訳とある魔術の禁書目録 11巻』参照)。第3話「バルーンハンター」で、食蜂は「はじめまして、上条さん」って言うんですけど、何ではじめましてなのに名前を知っているのかとか、引っかかって調べてくださった方もいるみたいなんですけど、そのエピソードがいつか描かれたらいいなぁと思いつつ、私的にはどんな状況でも会えてうれしかったです!

【映像】食蜂操祈と上条当麻がニアミスするシーン(第3話「バルーンハンター」)

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ーー「天賦夢路(ドリームランカー)編」はいかがですか。

浅倉:「天賦夢路編」に関しては、最終25話「私の、大切な友達」で、ドリーとみーちゃん(警策看取)と水族館に行っているシーンを、アニメオリジナルで入れてくれていたのがうれしかったです。3人の関係が続いているというのはみなさんも知っているところかもしれませんが、具体的にどんな風に過ごしているのかを知れたのがうれしかったですし、遠慮のない感じで話しているのも仲の良さが伝わってきたというか……。仲の良さというより信頼感ですかね? 気負ってない空気感があって良かったなぁと思いました。

ーー最終回は、いろいろなキャラクターが出てきて、本当にジーンと来ました。「~力で!」や「~だゾ☆!」など、印象的な口癖が多い食蜂操祈ですが、第3期で演じてみて、どんな印象を受けましたか?

浅倉:放送されていた時期は他現場に行っても、「もっと可愛さアップ力で!」とか、「勢い力で!」とか、いじったディレクションをされていましたね(笑)。あっ、見てくれているんだなっていう嬉しさもありつつ、ただ、何度も「~力で!」と言われると、乱発するのはちょっと違和感あるぞ!」って思ったりしました(笑)。

第2期で初めて登場したときは、もっと分かりやすく怖さを含んでいる感じだったんです。「超能力者(レベル5)」で、何とも思わず人を操作しているようなヒールな感じがあったと思うのですが、第3期では、早々に、ちょっと抜けている彼女とか、中学生らしい面が見えたんですよね。ムキになったり、運動能力がなかったりもするので、クールな悪役っぽさとか、御坂美琴のライバル役とは違う彼女を見ることができたことで、より彼女の魅力が引き出されていた気がします。そういうかわいらしい、中学生らしい一面がすぐに視聴者の方に伝わったのがうれしかったです。

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ーー後半はわりと、御坂美琴ともかなりいいコンビになっていましたからね。

浅倉:2人がケンカをしているシーンって和むんですよ。すぐに噛み付くんですけど、致命傷を与えない関係というか。かわいいケンカだなと思います。

ーーいつもの4人組(御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子)と食蜂が一緒にいると、どんな暗部組織よりも強いのではないかと思いました。佐天さんは、無能力者なので大変かもしれないですが……。

浅倉:でも佐天さんは、肉弾戦もけっこうイケるんで(笑)! あと、佐天さんがチームにいるといないとで、空気的にも結構違うんですよ。だからバランスがすごくいいチームだなと思います。しかもそれは実際のキャストでもそうなんです! やっぱり伊藤かな恵ちゃんがいるといないとで違う気がするんですよ。かな恵ちゃんがいると、すごく和むんです。

ーー食蜂以外のシーンで、好きなエピソードなどはありましたか?

浅倉:佐天さんとフレンダの関係はやっぱり好きでしたね(第19話「奇縁」第20話「Ha det bra」)。どうしてもフレンダの最期を知っているがゆえに、フレンダーー!ってなりますけど、ああいうふうに芽生える友情もあるんだなぁって思いました。

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ーー実際に映像を見て、すごかったと思ったシーンはありますか?

浅倉:大抵の作品が、アフレコのときに絵は完成していないのですが、第3期も線画の状態でアフレコをしていたんです。なので、暴走したドッペルゲンガーさんの大きさは原作を見て、その規模感を想像していたんですけど、実際にアニメで見てみると、迫力が全然違いましたね! 音もすごかったです。

でも、こんな巨大な相手に、冷静に分析をしながら、戦闘中に相手の弱点とかを考えて、微笑みまで浮かべられる御坂さんってすごいなって、シンプルな感想を持ちましたね(笑)。

ーー中学生ですが、みんなすごく頭がいいんですよね。

浅倉:それは御坂さんだけではなく、食蜂もそうなんですよ。台詞を読んでいても、一瞬何を言っているのか分からなくなるときがあるんです。この中学生たちの頭脳はどうなっているの?って思います(笑)。

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ーーそれとアニメで見ていて面白かったのは、食蜂が誰かを操作しているときの会話シーンで。しゃべり方を他の声優の方が真似しているんですよね。

浅倉:後半は一緒にアフレコをできない環境だったので、どんなふうにしゃべっているのかなとワクワクして見ていたんです。2人いたんですけど、2人ともすごく特徴を掴んでいて(笑)。

22話「屍喰部隊(スカベンジャー)」で操歯涼子のお部屋に行ったスーツの女性は、フラットにお話をする感じだったんですけど、食蜂節を完璧にコピーされていて、素晴らしいな!って思いました(笑)。カッコいい!って。

ーーでは最後に、『とある科学の超電磁砲』のファンに、メッセージをお願いします。

浅倉:たくさんの方に応援をしてもらいながら無事にアニメの放送を終えることができて、私自身もとってもうれしいですし、ホッとした気持ちもあります。今回は、新型コロナの影響もあって放送が延期になってしまって、本来の2クール作品よりも長い9カ月間、作品に関わらせていただいたのですが、私にとってもすごく思い出深い期間で、何だかあっという間でした。

「とある」シリーズのファンの方は、知識も深いし愛情も深くて。私自身ももっと作品のことを知りたいと思いましたし、みなさんとも交流したいと思えたので、この作品に関われて本当に幸せだなという気持ちが強いです。まだまだ作品自体は続いていくと思いますので、私もいち読者として原作を楽しみつつ、応援してくださるみなさまと一緒に、その楽しさを共有できたら良いなと思っています。これからも楽しみながら一緒に歩んでいきましょう

(取材・文:塚越淳一)

(C)2018 鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA/PROJECT-RAILGUN T

【映像】とある科学の超電磁砲T
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