ハイクオリティな映像、圧巻のバトルシーンなど、期待に違わぬ秀逸な内容で多くのファンを惹きつけているTVアニメ『とある科学の超電磁砲<レールガン>』シリーズ。2020年もTVアニメ第3期『とある科学の超電磁砲T』(以下、『超電磁砲T』)が1月~9月に放送され、お馴染みのメンバーのやり取りや新キャラクターを交えた熱いドラマが繰り広げられ、話題を呼んだ。
ABEMA TIMESでは『とある科学の超電磁砲T』のメインキャストにインタビューを実施。今回は、初春飾利のクラスメートで天真爛漫な性格の無能力者(レベル0)・佐天涙子を演じる伊藤かな恵さんに、シリーズとの出会いから『超電磁砲T』でお気に入りのシーン、キャラクター同士の関係性などいろいろお話をうかがった。
――『超電磁砲』と最初に出会ったときのことは覚えていますか?
伊藤:すごく覚えています。最初の出会いはオーディションでした。事務所で(オーディションに送る)テープを録ったんですけど……スカートめくったなって(笑)。
――オーディションからあのシーンがあったのですね。
伊藤:はい。オーディションでスカートめくりました(笑)。(オーディション資料に)漫画の絵もついていて、そのシーンもあったんですよ。何役か受けさせてもらった中で佐天さんに決まったのですが、決まったときもマネージャーさんに「あのスカートをめくった役だよ」と言われて。私も「スカートめくった方ですか!」って。それが私と『超電磁砲』との出会いです。スカートめくりはもう2人(佐天と初春飾利)の挨拶ですね(笑)。まだ(佐天さんの)片思いかもしれないですが、私は挨拶だと思ってめくりにいっています。
【映像】もはや“挨拶”? 佐天涙子(CV.伊藤かな恵)のスカートめくりシーン! ※7分ごろ~
――今回は「大覇星祭(だいはせいさい)編」と「天賦夢路(ドリームランカー)編」が描かれました。それぞれで印象的だったエピソードをお聞かせください。
伊藤:『超電磁砲T』になって、佐天さんは能力がないけど実は能力トラブルメーカーなんじゃないかと、より言われるようになったといいますか。前から巻き込まれてはいましたけど、「大覇星祭編」で不在金属(シャドウメタル)を探しにいって、捕まっちゃって、ごめんなさいするところがすごく印象に残っています。でも、初春に手伝ってもらって探すシーンは、なんだかんだ言って初春は手伝ってくれるんだと嬉しさも感じながら収録したのを覚えています。
――佐天さん自身が「自分は鼻が利く」と言っていましたからね。
伊藤:(第2期『超電磁砲S』で)ありましたね。クンクンしていました。都市伝説あるところに佐天さん現る、みたいな(笑)。どっちが先かはわからないですけど、お互いに引き寄せ合うんですよね。
――そうやってトラブルに巻き込んだとしても、どこか憎めないのが佐天さんの良さかなとも思います。
伊藤:そう思っていただけたらありがたいです。「なんでそう危ない方にばかり行くの?」と思われつつも、そこも含めて愛していただけるとうれしいですね。
――では、佐天さん以外も含めて「大覇星祭編」で好きなシーンを挙げるならどこですか?
伊藤:いろいろありますが、能力がない代表としての目線からだと、大覇星祭で能力はないけど戦い方を工夫して常盤台に挑んでいた学校の印象が強いですね。能力がなくても考え方次第で(競技の)風船を割ることができるんだと。常盤台を応援したい身ではあるんですけど、そういうところは格好いいなって。
――才能に知恵と努力で対抗する、みたいな感じですよね。
伊藤:そうなんです。これまでのシリーズでも、能力はないけど知恵でカバーしていた子たちも見てきたので。その子たちはちょっと悪い方にいっちゃいましたけど、今回の運動会的なところで、能力のある人たちに向かっていく姿は素敵だなと思って見ていました。
――後半にあたる「天賦夢路編」はいかがですか?
伊藤:やっぱりフレンダとのお話ですね。今まで出会うことのなかった暗部組織『アイテム』のフレンダとの出会いが描かれた第19話と第20話。友達として出会っているのがすごく微笑ましいよね、と真礼ちゃん(フレンダ役の内田真礼さん)ともお話していたんです。第19話では、この幸せな時間がすごく続けばいいのに……と噛み締めていました。
――出会いのきっかけはサバ缶で。
伊藤:スーパーで出会って、ずっとついてくるという(笑)。
――ある意味ちょっと怖いぐらいの執着心でしたからね。
伊藤:(サバ缶を)1個渡して、それを無駄にしちゃったのに諦めないで、家まで来ちゃいますからね。普段は佐天さんがグイグイいくタイプですけど、さらにグイグイくる子で飲み込まれちゃったというか。でも、短い間だったけど「また会いたいな」「友達だよね」って感じられたのは、フレンダがグイグイ来てくれたからだなと思います。
――第20話では、佐天さんも巻き込まれての戦闘が展開されます。
伊藤:そうですね。弓箭猟虎ちゃんが現れてバトルになっちゃうんですけど、フレンダは能力やレベルが不明、猟虎ちゃんも無能力者(レベル0)だけど戦闘能力が高い、佐天さんは能力がなくて逃げるのみ……そんな能力のない子たちの戦い方や立ち回り方が、ほかの話数とは違うところですね。
それと、フレンダはちゃんと佐天さんのことを考えて、自分の立場を絶対に明かさず、巻き込まないように振る舞っていたのもすごいなって。友達として守ってくれているのを感じました。
――第3期で佐天さんを演じてみて、新たな発見や感じたことはありましたか?
伊藤:佐天さんと初春、佐天さんと御坂さん(御坂美琴)、佐天さんと黒子(白井黒子)といったひとりひとりの距離感が、友達になりはじめた頃からだいぶ変わってきていると感じました。初春とはずっと友達で、ちょっと過保護なぐらい守ってあげたいと思うあまり直接的にキツく言えないところがあるのを、黒子がビシッと言ってくれたり。御坂さんに対しても、より“友達として”接していたりして。そういうのがすごく嬉しかったです。
――最初の頃は、美琴に対しての憧れが強く出ていました。
伊藤:最初は偏見と憧れがありましたね。「レベル5なんて……」「どうせ鼻につく人なんでしょ」みたいなことを言いながらも、戦っている姿を見てやっぱり格好いいって感じで、そこから友達として接するようになり、御坂さんの抱え込む性格に気がついて「いつでも力になりますよ」って優しくもしっかり伝えたり。
――佐天さん自身も成長したと。
伊藤:そうですね。彼女は4人のバランスを考えるというか、友達のことをしっかり見て(あえて)突っ込んだ質問をしなかったりするので、すごく大人だなと感じることもありました。黒子の変化にも気づいたりとか、初春がミスして怪我した時にはいろいろフォローしながら明るく振る舞ってあげたりとか。素でやっているのかもしれないですけど、すごくいい子だなと思いました。
――能力抜きに4人の関係がとてもいいですよね。そして、先ほど話していた戦闘シーンもそうですが、映像も毎回すごい作品です。
伊藤:いつも戦いのことはお任せなので、格好いいな~と思いながら見ています(笑)。今回だったら、「大覇星祭編」の馬場ちゃん(馬場芳郎)に対する御坂さんはマジで格好良かったですね。あそこはアフレコ現場でも話題になりました。みんな「馬場ちゃんが憎い!」ってなっていたんですけど、お姉さま(御坂さん)がスカッとやってくれて。今後は絶対に“おいた”しないだろうってぐらい懲らしめてくれたのは、本当に格好良かったです。
――逆にあそこまで憎たらしいキャラになっているのがすごいなと。
伊藤:これぞ悪役! みたいな(笑)。婚后さん(婚后光子)の顔を蹴ったのには本当にびっくりしました!今回のシリーズで、婚后さんと湾内さん(湾内絹保)、泡浮さん(泡浮万彬)の関係性もすごく素敵だと感じました。婚后さんのために戦う2人の姿もそうですし、病院で2人が自分のために戦ってくれたと聞いた時の婚后さんの表情にもすごくキュンときました。
――そんな第3期を含め、シリーズ全体を通して印象深かったところをお聞かせください。
伊藤:(傑作選放送として)キャストみんなが1話ずつピックアップした時に、佐天さんは幻想御手(レベルアッパー)の話(第1期第9話「マジョリティ・リポート」)を選ばせてもらいました。彼女は友達と一緒に幻想御手に手を出してしまうんでが、そこでの葛藤を経たからこそ今の明るい佐天さんがいるのかなと思えるぐらい、すごく大事な話数です。初春との関係性もそこでギュッと縮まったのを感じました。いっぱい悩んで結果的には手を出しちゃった気持ちは、見ている人にも伝わったんじゃないかと思います。
――佐天さんの気持ちって、見ていてすごくわかるんですよね。このような能力は現実には無いとしても、才能溢れる人が周りにいたりするじゃないですか。
伊藤:キラキラして見えますよね。でも、そこを乗り越えたからこそ、友達として接したり助け合ったりする関係性ができたので、幻想御手事件を乗り越えて本当に良かったです。
――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。
伊藤:第2期から7年ぐらい経ってこうして第3期ができるのは、ずっと応援してくださっている皆さんのおかげだと本当に本当に思います。まずは皆さんに3期をお届けできたことがうれしいですし、また佐天さんの動いている姿が見られたことも、そこに命を吹き込めたこともすごくうれしいです。
『超電磁砲』は、悪者として登場するキャラクターたちも実はそれぞれに自分の思いがあるんだと描かれることが多く、いろいろな視点で何度も何度も見ていただける作品です。ぜひ今まで好きだった人も、ここから新しく見てくださった人も、振り返って過去の作品も見ていただけたらと思います。これからも応援よろしくお願いいたします。
(C)2018 鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA/PROJECT-RAILGUN T
(C)鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN
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— ABEMA TIMES (@ABEMATIMES) December 23, 2020
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