ハイクオリティな映像、圧巻のバトルシーンなど、期待に違わぬ秀逸な内容で多くのファンを惹きつけているTVアニメ『とある科学の超電磁砲<レールガン>』シリーズ。2020年もTVアニメ第3期『とある科学の超電磁砲T』(以下、『超電磁砲T』)が1月~9月に放送され、お馴染みのメンバーのやり取りや新キャラクターを交えた熱いドラマが繰り広げられ、話題を呼んだ。
ABEMA TIMESでは、そんな『超電磁砲T』の放送を記念してメインキャストにインタビュー。学園都市に7人しかいない「超能力者(レベル5)」の第3位に君臨し、電気を自在に操る「電撃使い(エレクトロマスター)」。その能力を使い、音速の3倍でコインを打ち出すことから付いた異名が「超電磁砲(レールガン)」という、本作の主人公・御坂美琴だ。今回は御坂美琴を演じる佐藤利奈に『超電磁砲T』について、想いを語ってもらった。
――『とある科学の超電磁砲』に出会ったときの印象を教えてください。
佐藤:最初は『とある魔術の禁書目録<インデックス>』(2008年放送開始)で、御坂美琴と出会ったのですが、そのスピンオフ作品として、美琴が主人公の『とある科学の超電磁砲』(2009年放送開始)が始まったんです。
『禁書目録』だと、主人公の上条当麻という男の子から見た美琴なので、年下のきゃんきゃん吠える子犬みたいな印象があるのですが、『超電磁砲』では主人公。ヒロインというよりはカッコいいヒーローだったので、その違いに最初は少し戸惑いました。でもやっていくうちに「なるほど、こういう立ち位置なのか」と分かってきたんです。
光が当たる方向によって、同じキャラクターだけど全く違って見えるところが、とあるシリーズの面白いところであり、魅力なんですよね。
【映像】アニメ『とある科学の超電磁砲』を振り返る! 配信リスト
――今回の『とある科学の超電磁砲T』(第3期)でもそれは感じました。このキャラクターに、こんな面もあるのかと思うことが多かったです。
佐藤:それこそ屍喰部隊(スカベンジャー)は、『とある科学の一方通行<アクセラレータ>』(※学園都市第1位の超能力者[レベル5]で、あらゆる力のベクトルを操作できる能力を有する一方通行[アクセラレータ]を主人公にしたスピンオフ作品)で、一方通行さんにボコボコにされて終わりかと思っていたら、彼女たちのその後に、こういうお話があったのかって。しかも『超電磁砲T』では、屍喰部隊がけっこう良い子たちで描かれていましたし(第22話から登場)、あとはフレンダもそうですよね。『禁書目録』で先を知っていると悲し過ぎますけど、すごく良い子な面もあったんだなぁって思いました(第19話「奇縁」、第20話「Ha det bra」)。
――第3期が始まると知ったときの心境を教えてください。
佐藤:待ちに待った第3期だったので、お話を聞いたときは嬉しかったです。何せ『とある科学の超電磁砲S』(第2期)の「妹達(シスターズ)編」は、美琴が単独で動いて苦しむ話が長くあったので、ようやく「大覇星祭編」というお祭りができるんだ!って思いました。
そして、満を持しての食蜂操祈さんが再登場という。第2期の第1話で登場したときは、少しイヤな奴という描かれ方をしていたんですけど、実は彼女にもバックボーンがあって、こういう事を考えているんだよっていうのを第3期で描いてくれたので、それも嬉しかったです。
――お祭りとは言いつつも、戦っているシーンが多かったです。
佐藤:そうですね(笑)。もうちょっとお祭り気分を味わいたかったですが、大覇星祭で、御坂妹が楽しそうにしているところとかもうれしくて……。「妹達(シスターズ)編」のときに、自分にクローンの妹が数多くいると知って、美琴は苦悩しましたけど、その事件が終わり、少しずつ妹達と本当の姉妹みたいになっていくところが良かったですよね。
――第25話(最終話)で、美琴と婚后光子が会話をしているシーンで、御坂妹のことを「私の妹よ」って紹介するところは、すごく感動しました。
佐藤:そうなんですよ! まだ距離感をはかったりしているところもあるけど、それは一旦なしにして、「私の妹よ」って紹介するところは、「ちゃんとお姉ちゃんになってる! 成長してる!」って思いました。ツラいことを乗り越えたんだなぁって思うと、すごく嬉しかったです。
――「大覇星祭編」では、食蜂もかなり活躍をしました。
佐藤:食蜂さんとドリーと警策看取ちゃんとの関係良かったですよね。ドリーちゃんは、もともと御坂妹が作られる以前に生まれた0号(プロトタイプ)のクローンで、美琴自身はドリーの存在を知らず… ただ、食蜂さんはそれを知っているし、それもあって美琴に突っかかってくるところもあると思うんです。
私自身はその事実を知っていたので、また妹がひとり、しかも一番上の妹になるわけですから、ドリーの登場を楽しみにしていました。この3人のエピソードも良い話だなぁと思いましたし、最終話の3人が笑い合っているシーンにもジーンとしました。
本当に第3期はドラマチックで良いお話が多かったんです。スタジオでも(涙が)うるっときましたが、でき上がったものを見たときは、映像と音楽が素敵すぎて、よりグッときました。
――そして「天賦夢路(ドリームランカー)編」では、御坂美琴が大活躍しました。
佐藤:佐天さんも活躍していましたね。第3期って、みんながどこかで何かをしている描写が多かった気がします。これまでは美琴が主体でしたが、みんながみんなの世界の中で、佐天(涙子)さんはフレンダと出会い、(白井)黒子は美山写影くんと出会ったりしていて、その話がクロスしていくという群像劇が面白いなって思いました。
だから美琴の出番がない話数もあって、それも新鮮でした。原作は知っていますが、(自分が出演しない部分の)台本はないので、今頃美山くんとのエピソードを収録中かなと思いを馳せ、純粋に一人の視聴者としてオンエアを楽しみにしていました。
――食蜂操祈が御坂美琴に協力しているところも良かったですね。
佐藤:息もピッタリだし、学園最強のコンビなんじゃないですかね(笑)。しかも2人って少し似ているんですよ。ベクトルが違うだけで。なので良い相棒になれるんじゃないかな? 本人たちは嫌がるでしょうけど(笑)。でも、私としてもこの関係性は好きなので、このままいろいろな問題を解決していってほしいです。
――操歯涼子の分身であるドッペルゲンガーとの戦いはいかがでしたか?
佐藤:ドッペルゲンガーのシーンは別作品みたいになっていましたよね(笑)。私たちがアフレコをしている段階では、絵が完全ではないので、オンエアを見たとき、すごく気合いが入ってる! 怪獣が出てきたーって驚きました。本当にすごかったです!
でも、学園都市ではよくあることなのですが、操歯さんも翻弄されているんですよね。ただ最初は、(サイボーグと人体の適応力を確認するために)自分の身体を提供して、それもお母さんを助けたいという想いからだったので、境遇的にも自分と重ねてしまったからこその美琴の最後のシーンだったと思うんです……。(※御坂美琴は、幼少期に研究者に騙され、人助けになると思いDNAマップを提供したところから、クローンを作られてしまった)
――少し説明をすると、操歯涼子は、身体をばらばらにしてサイボーグとつなぎ合わせることで2人になりました。1年経ってからそれを元に戻し、人間とサイボーグの2つに分かれた。そのサイボーグ側であるドッペルゲンガーが自身に魂がないことに絶望し、自分を消すために暴走します。
佐藤:これだけ心があるのに人間と何が違うんだろうって思います。本人はつらいから生きていたくはないと言っていたけど、私としても、美琴が(レールガンを撃つのは)つらかっただろうなぁと思います。でも最終話で、操歯さんの臓器としてドッペルゲンガーが残り、夢の中で出てくるという話を聞いたときは、美琴もだけど私もちょっと救われました(笑)。
――良いラストでした。
佐藤:本当に良いラストでしたし、第3期は駆け抜けたという感じでした。新型コロナの影響もあって制作が止まった中、監督をはじめ、絵のチームのみなさま、音響チームのみなさまが頑張ってくださったからこそ最後まで走ることが出来たと思います。
ラスト近くは、アフレコもみんな別々に録っていたんです。だからこそ、大覇星祭のときの花火を見上げているシーンが身に沁みるというか(第14話「竜王の顎(ドラゴンストライク)」)。みんなと一緒にいられるってすごいことだったんだなと、あらためて思ったクールでした。『超電磁砲T』のTは、サードの意味もあるけど、チームのTでもあると思ったんですよね。ひとりひとりが頑張って、あれだけのものをお届けできたと思うので、やはりチームだなって。
――もう、完全にまとまっていますからね。
佐藤:長いですからね。でもやっぱり、離れて録るのは寂しかったです。
――今回は途中「みんなが選ぶ!『とある科学の超電磁砲』傑作選」を挟んで放送を行いました。
佐藤:私が最初に選んだところが、阿部 敦さん(上条当麻役)さんと同じだったので、第1期の第1話「電撃使い(エレクトロマスター)」にしたのですが、まさかの黒子役の新井里美さんが第2話「炎天下の作業には水分補給が必須ですのよ」をセレクトしていて、なんだかとってもうれしかったです。
――そこでも息がピッタリ。
佐藤:しかも、選んだ人が進むにつれて、どんどん新しい話数を選んでいって、かぶりもしないという奇跡が起きたのもすごかったです!
――本当にいろいろなことがあった第3期でしたが、また次に向けてという感じになりますか?
佐藤:そうですね。第4期になると、『とある科学の超電磁砲F』になるんでしょうか?実はパーソナリティーを務めさせてもらっているラジオのタイトルが『佐藤利奈のあの空で逢いましょう♪F』なので、何だかソワソワします(笑)。きっと、また彼女たちに会えるんじゃないかなと思っています!
――では最後に、『とある科学の超電磁砲』のファンに、メッセージをお願いします。
佐藤:みなさまのおかげで最終回を迎えることができました。いつも「とある」シリーズを好きなみなさんの懐の深さに助けていただいています。今回はチームの力で乗り切りましたが、見てくれているみなさんの応援がなかったら乗り切ることはできなかったんじゃないかなと思います。だからみなさんもチームの一員です!
2020年の1月に先行上映会があって、そのときに「みんなが家族みたいだなぁ」って思ったんです。あっ、次のFはFamilyのFというのもいいですね(笑)! 夢が膨らみます。『禁書目録』から考えると10年以上一緒に居て、その輪がどんどん広がっているのを感じるので、まだまだとあるシリーズの魅力を発信していきたいですし、また美琴に会いたいと思っていますので、今後とも応援をよろしくお願いします!
(取材・文:塚越淳一)
(C)2018 鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA/PROJECT-RAILGUN T
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— ABEMA TIMES (@ABEMATIMES) December 15, 2020
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