少年が呼吸を整え振り下ろした刀の先には、真っ二つになった岩…。
見事に真っ二つにされたこの岩は、墓石に使われる愛知県産の高級石材・花沢石。いま大人気の漫画『鬼滅の刃』の名シーンを再現したこちらのスポットは今月15日に、名古屋市内で墓石などを扱う石材店が製作した。
重さが1トン近くもあるというこの固い岩。切るのは、厳しい修業と同じくらい大変な作業だったという。光徳石材の山田昌史さんは「時間が掛かりますね。使った刃も直径が2メートル超える刃で、厚みが13ミリの刃で1時間かけて切る作業になります。山の方から石を下ろして頂いて1日かけてやりました」と、話した。
また、この石材店では『鬼滅の刃』の主人公・炭治郎の衣装と刀を無料で貸し出したところ、近所の人やお寺などからは「子どもたちが喜ぶ」と反響も。大人気漫画にあやかったこの取り組みには石材店ならではの思いが込められている。山田信子さんは「Instagramにあげて鬼滅好きの方からいいねが」「いま“墓じまい”をされる方がとても増えているが、鬼滅の刃でもそうですけど、亡くなった方に手を合わせることが大切。(墓石に)親しんでもらうということも大切だと思う」と語った。
(ABEMA/『ABEMA Morning』より)