話題のドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』で、夢に向かってブレずに突き進む主人公を力強く演じ、さらなるステップアップを果たした俳優パク・ソジュン。韓国のニュースサイトNEWS1が12月20日に発表した「今年の俳優」で男性部門の1位に選ばれるなど、まさに2020年を代表する顔となった。ABEMAで放送中の作品でも、彼の様々な魅力を楽しむことができる。プロフィールを振り返りながら、見ていこう。
■リアルでセクシーなラブストーリー『魔女の恋愛』
1988年 12月 16日生まれのパク・ソジュンは、芸術高校を舞台にした学園ドラマの『ドリームハイ2』(12)で俳優としての活動を本格的に始動。すぐにその実力が評価され、14年の『魔女の恋愛』では、トップ歌手としても知られる女優オム・ジョンファの相手役に抜擢された。演じたのは、友人たちと何でも屋を営む青年ドンハ。過去に恋人を亡くした心の傷を隠し明るく生きている彼が“魔女”というニックネームを持つ年上の記者ジヨンのアシスタントとなったことをきっかけに、恋が始まっていく。パク・ソジュンは大先輩との共演でも臆することなく自然体の演技を見せている。
■MBC演技大賞12冠を受賞!『キルミー・ヒールミー』
幼い頃に経験したある出来事をきっかけに、複数の“人格”と共に生きることを余儀なくされてきた主人公ドヒョン(チソン)と、彼と深い縁を持つ精神科医リジンとの恋を描く『キルミー・ヒールミー』(15)では、ファン・ジョンウム演じる精神科医リジンの双子の兄リオンに扮した。正体を隠し“覆面ベストセラー作家”オメガとして活躍する彼は、リジンとは別のやり方で、財閥の御曹司ドヒョンにまつわる謎に近づいていく。
■ファッション雑誌を舞台にした大ヒットドラマ『彼女はキレイだった』
『キルミー・ヒールミー』 と同じ年に放送され大ヒットした『彼女はキレイだった』では、低迷気味のファッション雑誌の立て直しのため颯爽と現れる副編集長ソンジュンを好演。小学校時代の大親友で初恋の人だったヘジンとの再会を楽しみにしていた彼は、大人になってすっかり印象が変わってしまったヘジンと職場で会っても気づかず、厳しく接する。一方で、ヘジンだと勘違いしたまま親しくなっていく女性ハリには優しい姿を見せる。ツンデレ男が、小学校時代を思わせる少し臆病な姿をちらりと見せる瞬間が愛おしい。前作に続いてファン・ジョンウムと共演し、絶妙なコンビネーションを発揮している。
■BTSのV、SHIneeのミンホも出演『花郎』
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1作ごとに評価を高めていたパク・ソジュンは、16年の『花郎〈ファラン〉』で時代劇に初挑戦。新羅第24代王・真興王の時代を舞台に、王の親衛隊である花郎となった美しい青年たちの姿を描くこの作品では、賎民という身分を隠し、亡くなった親友の仇を打つために花郎となったムミョンを熱演した。アイドル出身のパク・ヒョンシクやSHIneeのミンホ、BTSのVといった共演者たちと共に鍛え上げられた肉体で見せる武術など、見どころもたっぷりだ。
■アラサー男女のじれったい恋愛を描く『サム、マイウェイ ~恋の一発逆転!~』
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幼なじみとの“友だち以上、恋人未満”な関係の行方を軽快なセリフのやりとりで描いていくラブコメディ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』では、テコンドーで挫折した後、夢のない生活を送っている一本気な性格の青年ドンマンを演じた。ある日、自分が本当にやりたいことに気づいた彼は、格闘技選手として再出発しようと決意する。撮影前に厳しいトレーニングを積んで体を作り上げたパク・ソジュンは、夢を持つのが難しい現代の若者の姿を魅力的に見せた。『太陽の末裔 Love Under The Sun』のキム・ジウォン演じるエラとの恋愛模様もリアリティたっぷりだ。
■ツンデレ御曹司と敏腕秘書のシンデレラ・ラブストーリー『キム秘書はいったい、なぜ?』
等身大の若者を演じるのが得意なパク・ソジュンがナルシストで自信たっぷりの大企業副会長ヨンジュンに扮したのが、『キム秘書はいったい、なぜ?』(18)。9年にわたって彼を支えてきた秘書ミソから突然、会社を辞めると言われてとまどった彼は、彼女の大切さに少しずつ気づいていく。他人に対して常に上から目線のヨンジュンは、好意を持ったミソに対しても「恋人になってやる」といった尊大な言い方しかできないが、その不器用さがかわいい。
■米アカデミー賞ほか数々の賞を受賞!『パラサイト 半地下の家族』
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ドラマ以外に映画にも精力的に出演しているパク・ソジュン。19年にはアカデミー作品賞にも輝いたポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』の冒頭に、貧しい一家の長男ギウの裕福な友人ミニョク役で特別出演。出番は短いが、自分が留学に行っている間、代わりに女子高生(パク社長の娘)の家庭教師をしてほしいとギウに持ちかけたことから、ギウ一家とパク社長一家との奇妙な関係が始まるという重要な役柄だった。
デビューから8年で韓国を代表する俳優へと成長したパク・ソジュン。誠実な演技でキャラクターを輝かせる力を持つ彼の歩みを、今後も見守っていきたい。