いわき市出身のアイドルが福島原発処理水放出の是非について心境を吐露
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 19日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、福島第一原発から発生した「処理水」放出の是非についてのトークが展開された。

 この日は「福島原発トリチウム処理水 海洋放出に賛成? 反対?」と題して、事故からまもなく10年が経つ福島第一原発から発生した「汚染水」を処理して専用タンクに保管されている「処理水」を最終的にどうすべきなのかについて、衆議院議員の細野豪志氏やアップアップガールズ(2)・高萩千夏をはじめ、関係者たちをゲストに招いて議論を交わした。

いわき市出身のアイドルが福島原発処理水放出の是非について心境を吐露
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 高荻は福島県・いわき市出身。震災後に東京まで避難してきた高荻は意見を求められると「地元の福島の人は反対している人が多いんじゃないかな? とは思います」と、現地の人たちの想いを代弁。自身の家も農家であるため、漁業関係者が受け続けてきた風評被害の深刻さは理解できると語り、「『大丈夫』って言われても、大丈夫だと思わない人のほうが結局多いじゃないですか。だからこれも『大丈夫』と説明で言われていても(不安の)イメージが強いので、地元の人はきっと心配なんじゃないかなと思います」とコメントした。

▶映像:いわき市出身・高萩千夏、福島原発処理水放出について心境を吐露(38分30秒頃~)

 家族でもこの問題について話し合ってきたという高萩は「もともと海水浴ができる海なので、遊べなくなったり、制限もされているので『不自由なところが増えているな』と思う。またそういう不便な生活になるわけではないですけど、やっぱり自分たち的に『安心をして生活をするのは大変になるのかな?』と思います」と複雑な心境を吐露した。

いわき市出身のアイドルが福島原発処理水放出の是非について心境を吐露
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 この話を聞いた細野議員は「本当に福島の人の気持ちは……『福島の人の気持ちがわかる』というのもおこがましいんだけど、ずっと聞いてきたので本当に受け止めないとイカンと思うんです」と現地の声を重く受け止めていると発言。

 また「私は相手によって、自分なりの考えの“伝え方”を変えている」と告白して「福島の人に対して、反論する資格は私にはないと思っている」と、風評被害に苦しんだり避難をしてきた人たちに対して「あなたは間違っている」と言うことはできず、とにかく理由を説明して理解を求めていき、被害が出た場合には保証をするといった丁寧な対応が必要だと語った。

 一方で「福島以外の人が反対をしていることに関しては、的確にキチッと反論をしなきゃならないと思っている」と、日本や世界で稼働している原発ではいまも処理水を空気中や海中に放出しているという現状があることを前提に「なぜ福島だけダメなんですか?」と反論をしていく必要があると説明をした。

 また、細野議員は自分の娘と同じくらいの年齢だという高荻について「彼女に言われると……やっぱりちょっとこう、なかなか顔を見てしゃべれないくらい、しんどいですね」と胸の内を明かしていた。

福島原発トリチウム処理水 海洋放出に賛成? 反対?
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