世界的な注目を集めるバレエダンサー・永久メイ(20)に密着したABEMA開局史上初となるオリジナルドキュメンタリー『MILLENNIAL /ミレニアル』が、12月24日(木)よる9時からABEMAにて配信された。
▶映像:「世界を変える30人の若者」に選出、世界5大バレエ団に所属する20歳のバレリーナ・永久メイに世界が注目する理由
『MILLENNIAL /ミレニアル』は、2000年代以降に成人を迎えた、もしくは迎える世代である“ミレニアル世代”に特化した、ABEMA初となるオリジナルドキュメンタリー番組。さまざまな分野で活躍する“ミレニアル世代”の若者に密着し、彼らの等身大の姿を同世代の視聴者に向けて届けていく。24日に配信された第3回は、ロシアの名門バレエ団「マリインスキー・バレエ」に在籍する、日本人初のソリスト・永久メイに密着。「ロミオとジュリエット」の主役に抜擢された彼女の挑戦を見つめた。
永久は今年、世界を変える30歳未満30人の日本人「30 UNDER 30 JAPAN 2020」に選ばれ、Forbes JAPAN誌の表紙を飾った。200年以上の伝統を誇り、世界5大バレエ団のひとつに数えられるマリインスキー・バレエ団。永久は、世界中のバレエファンが憧れるこのバレエ団でソロを踊る、初めての日本人だ。所属するダンサーは約250人。その9割以上がロシア人という環境の中、永久はサンクトペテルブルクにある寮で1人暮らしを送っている。
永久は2000年に兵庫で生まれ、母の影響で3歳からバレエを始めた。12歳の時、世界最大級のバレエコンクール「ユース・アメリカ・グランプリ」のジュニア部門で優勝。モナコのバレエ学校から奨学金が出ることになり、13歳で親元を離れ、留学した。そして15歳の時、マリインスキーの舞踏監督、ユーリ・ファテーエフ氏からスカウトを受ける。ファテーエフ氏は「会った瞬間にわかりました。この子には才能があるってね」と、当時の心境を回顧。続けて「群舞をやらせずにすぐソリストにしました。こんなことは前代未聞ですよ」と語った。通常は大人数で踊る群舞から始めるところ、永久は入団した日からソロ。異例の扱いだった。
入団以来の専属教師、エルヴィラ・タラソワ先生も「メイは今やこのバレエ団に欠かせない才能です。技術的に優れているのはもちろんですが、足も手も長くて体のラインが飛び抜けて美しいです」と、永久の才能を絶賛する。
しかし永久いわく、決してマリインスキーでトップになることを目指してきたわけではないという。「今日できる精一杯のことをやる、みたいな感じでずっとやってきて、今に至るというか。夢をつかむために、踊ることしかしてこなかったって感じですね」。永久はこれまでの日々をそう振り返った。
そして、本番組が密着取材を行った2020年3月。大役を任されることになった19歳の永久は、日々特訓に励んでいた。誰もが知る名作「ロミオとジュリエット」。ロシアでも大人気のこの演目で、永久は悲劇のヒロイン・ジュリエット役に大抜擢されたのだ。1ヶ月半の練習期間中、彼女は何を思い、この大役と向き合ったのか。続きはABEMAビデオで配信中。