杉浦太陽「一生嗅覚が戻らなかったらどうしよう」 感染拡大、無観客ライブ、出産…コロナ禍のエンタメ業界を独占インタビューで振り返る
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 2020年、新型コロナウイルスに翻弄されたエンタメ業界。相次ぐ芸能人の感染、新しい日常、コロナ禍の出産……。混乱を極めたコロナ禍のエンタメ業界を振り返る。

【映像】杉浦太陽、アプガ、菊地亜美、加藤紗里ら本人コメント

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 2月、横浜に停泊したクルーズ船、ダイヤモンド・プリンセス号で新型コロナウイルスの集団感染が確認された。そして3月、日本中に衝撃のニュースが走った。「志村けんさん、新型コロナウイルスに感染」。志村さんは、発熱や呼吸困難の症状がみられたため、都内の病院に搬送され、重度の肺炎で入院。新型コロナウイルスの感染が確認され、6日後、帰らぬ人となった。志村さんの生まれ故郷である東京都東村山市の渡部尚東村山市長は、「志村さんが亡くなられたというのは、我々東村山市民としては、まだ信じられないような思いで、深い悲しみとショックを抱えて過ごしている」とコメントしていた。

 4月には、女優の岡江久美子さんが、発熱の3日後に容体が急変し、大学病院の集中治療室で人工呼吸器をつけて治療が行われた。その後、新型コロナウイルスの感染が判明し、新型コロナによる肺炎のため亡くなった。当時、小池都知事は「(本日)亡くなった方は6名でありまして、そのうち女優の岡江久美子さんも含まれているという、とても残念な知らせでございます」と話した。

 この訃報で、脅威が身近に迫っていることを実感し始めた日本列島。感染予防のために「3密」の徹底が叫ばれ、エンタメ業界も「新しい日常」を余儀なくされるようになった。

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 その後も、芸能人の感染ニュースはとどまらず、感染者は60人以上となった。

 感染確認された男性アイドルも続出した。ジャニーズ事務所は、公式サイトでアイドルグループ・NEWSの小山慶一郎(36)と加藤シゲアキ(33)にPCR検査の陽性反応が確認されたと発表。さらに、風間俊介(37)にも同じく陽性反応が確認された。

 そして、お笑い界でも森三中黒沢かずこ(42)が発熱し、新型コロナウイルスに感染したことが確認され、さらに、はなわ(44)や、たんぽぽ白鳥久美子(39)など、次々と陽性反応が確認された。

 そして、YouTubeや動画の撮影中に感染するケースも。極楽とんぼ山本圭壱(52)が陽性と確認されると、動画に出演していた品川庄司庄司智春(44)にも陽性反応が確認され、さらに、ココリコ遠藤章造(49)も陽性と診断された。

 中でもアーティスト、ファン共に変化を強いられたのが音楽業界だった。

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 人気アイドルグループ・嵐はコロナ禍で延期となっていたコンサートを新国立競技場で無観客で開催し、注目を集めた。元乃木坂46白石麻衣(28)も、自身の延期になっていた卒業コンサートを無観客配信で行い、最後のステージとなった。そして、AKBグループの峯岸みなみ(28)や松井珠理奈(23)の卒業コンサートも延期の状態となっている。

【映像】AK-69、predia、アプガ コロナ禍でのライブの様子

 コロナ禍によって、無観客のオンラインライブという新しいかたちも生まれた。観客を入れた場合は、ソーシャルディスタンスの厳守はもちろん、これまで当たり前だった声援を禁止する、感染対策を徹底するライブが増える傾向となってきた。タワーレコード ライブ制作専任部長の佐藤誠氏は「主にお客様に対しては、入場時に手指の消毒、靴裏の消毒、連絡先をチケットに記入してもらって回収する。もちろん検温もしますし、入場の際もお客様同士の間隔をとっての入場になっていますので、足元にマークをつけて、そのマークに従って1人ずつ進んでいただくことをしている」と話す。

 アイドルグループ・アップアップガールズ(仮)のライブ会場でも、普段なら熱狂する客席にも感染予防対策が実施された。客席は、ファン同士の接触を避けるため一席空け。そして、マスクを着用し、声を出すことは禁止になっていた。コールアンドレスポンスは、拍手で応えるのが定番となり、飛沫対策に細心の注意がはらわれる様になった。

 この「新しい日常」でのライブをアップアップガールズ(仮)のメンバーはどう思っているのだろうか。本人たちに本音を聞いてみた。

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新井愛瞳(23)「私たちがライブをやりたい気持ちだけではライブができないと改めて感じました。たくさんの方に協力していただいて、私たちが大好きなライブをやれているので。こうやってライブができるからこそ『私たちは生きているんだな』と感じます」

森咲樹(27)「今は万全の対策をとって有観客でライブやらせてもらっているんですけれど、みんなに会える喜びというのが、みんなでライブを作れるというのがすごくうれしいなと気持ちが爆発しています」

古川小夏(28)「会いたいと思ったら会いに来てくれるっていう状況が、今までは普通にあったと思うんですけれど、1回の会える機会が貴重になったので。もちろん単独ライブもそうですけれど、アイドルイベントも中止になったりとかできてなかったので、そういうのが変わってきているなと感じています」

佐保明梨(25)「逆におうちから特典会ができたりとか、ファンの方と交流する機会というのが以前より増えていると思う。より一層ファンのみんなとの距離が縮まったと思います」

 そんなアップアップガールズ(仮)は、2020年をもって関根梓(24)以外の4人が卒業。2021年からは、新生アプガとして活動をスタートする。

【映像】アップアップガールズ(仮)「♪アッパーレー」 - ももいろ歌合戦
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 「新しい日常」となり、対策を講じつつも、芸能界の感染者は止まらない。

 女優の広瀬すず(22)や俳優の中川大志(22)、阿部サダヲ(50)、吉沢悠(42)らも新型コロナウイルスに感染したと発表した。

 3月、小池百合子東京都知事の発言などを受けて、「換気の悪い“密”閉空間・多くの人の“密”集する場所・近距離での“密”接した会話」を避けようと呼びかける「3密」という言葉が浸透し、世間でも「密」を気にするようになった。

 そして、その当時、必然的に「密」になってしまう舞台公演などで感染者が相次ぎ、横浜流星(24)は、舞台稽古後に新型コロナウイルスに感染し、主演の舞台『巌流島』の東京公演は中止となった。

 そして、大きなニュースとなったのが、俳優の山本裕典(32)が主演を務める舞台『THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!』で発生した集団感染。6日間の公演で、出演者や観客ら計75人の感染が確認され、850人以上が濃厚接触者に認定された。

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 この舞台の原案と企画プロデュースをしていた映画コメンテーターの有村昆(39)も観劇後、新型コロナウイルスに感染したことが判明した。有村は当時の心境として、「この病気の難しいところは感染症であるということ。ラジオとかテレビの収録で一緒になったキャストさんやスタッフさん全員が結果として(濃厚接触者となり)2週間自宅待機なってしまうということは、その人たちの生活、経済的損失というのを僕がまねいてしまったということ。その人たちのご家族、一緒に住んでいる人たちも学校に行けない、奥様もパートに行けない。それぞれ皆さん生活をしていかなければいけないので、1人コロナに感染したことによって、周りの人たち全員がそういう状況になってしまうという責任が僕の中で強く感じていた」と明かした。

 有村の感染確認後、妻でフリーアナウンサーの丸岡いずみ(49)も陽性が確認され、夫婦2人とも入院する事態となった。「妻の丸岡も結果として僕と同じく感染してしまった。子どもは感染しなかったので、そこはよかった。僕人身も感染症対策を自分の中ではしっかりやっていたつもりだったんですけれど、ただ今思い返してみると、そこはやはり“つもり”であって、まだまだ対策がやはり甘かったのではないか?というところは非常に反省している点です」。

 有村は今回舞台のプロデュースをしたものの、本業は映画のコメンテーター。2021年の映画界を予測した。「近い将来、来年2021年は、今年1年間分の洋画で延期しようというチームがたくさんあるので、来年は洋画にとってめちゃくちゃ豊作な1年になる。めちゃくちゃいい作品を撮りだめしている状態なので、それが毎月すごい作品が出てくると思います」。

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 新型コロナウイルス感染は本人のみならず、家族にも影響を与えていた。タレントの山口もえ(43)が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、夫の爆笑問題田中裕二(55)はPCR検査を受診、陽性と判明し、夫婦で感染するかたちとなった。

 タレントの杉浦太陽(39)も、家族への感染に不安を抱えていた一人だった。「熱が出た瞬間にすぐに家から出て、車中泊で過ごしたんですけれど。今の時期、風邪もひけないなっていう時代じゃないですか。僕も風邪かなって思って風邪薬を飲んで、とりあえず車の中で寝たら治るかなって思って、一応次の日も仕事があったのでPCR検査を受けたら陽性だった」。

 杉浦は9月14日に発熱し、PCR検査を受けたところ「陽性」と診断され、15日、新型コロナウイルスに感染したと所属事務所を通して発表した。

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 妻でタレントの辻希美(33)と4人の子どもを支える父でもある杉浦。コロナに翻弄された1年を振り返った。「(2020年)一番きつかったのは今も日々(新型コロナの感染者が)増え続けていますけれども、僕もその中の一人に入ってしまって。やっぱり意識してなくて感染することもあるし、何より家族に迷惑がかけたのが一番つらかったですね。家族は全員陰性だったんですけれども。僕自身もコロナに感染したなんて夢にも思っていないので、気を付けていたので」「目に見えてスケジュールがスコーンと空いて、1カ月仕事が無かったですし。これって復帰出来るのかな、と思っていた」「(感染したのが)9月だったんですけれども、緊急事態宣言と同じ様なことがもう1回家で2週間起こったので、子どもたちも家から出られない、妻も出られない。買い出しを頼んで家の玄関に置いてもらってとか、家から出られないつらさは僕よりもつらかったと思うので、僕は自分1人が我慢すればいいですけれど、妻と子どもが4人いる中で1番不安がっていたので連絡はとっていましたが、胸が痛かったですね」。

 家族のことを想いながら、自らも大きな不安と戦っていたという。「嗅覚が無くなったこと。味覚はあったんですけれども。ある日、トイレ行っても風呂に入っても、あれ?匂いがしないなぁと思って、気付かなかったんですよ。味はしていたので、美味しいなと思っていたんですけれども、(嗅いだら)無臭だ、と思って。色々なものを嗅いだら匂いがしなくて……。3日4日で戻ったんですけれど、一生嗅覚が戻らなかったらどうしようとか、そういう後遺症の不安もありました」。

 10日間の入院を経て、久しぶりに家族と再会した杉浦。「(帰宅した時に)子どもが笑顔で『おかえり』と言ってくれた。子どもたちもパパがコロナに感染したことを知っているから、学校で何か言われないかという心配もあったし、幸いなかったようですけれど。除菌に敏感になって、子どもたちは手が荒れるくらい洗うから、僕が感染してしまったことによって精神的にちょっと不安にさせてしまったのは否めないですね」。

 そんな杉浦と子どもたちの“おうち時間”について聞いてみると、「プランター栽培を始めたりとか、家のリビングを公園のように、ブランコつけたりとかジャングルジム買ったりとか、いかにリビングでも子どもたちが体を動かせられるような、飽きないような家作りをしました」と笑顔で話した。

 新型コロナウイルスを克服した杉浦には心の支えがあったという。「自分の船を持ったのがデカかったですね。自分で魚群探知機で魚を探して、自分で仕掛けを作って釣るので。風もすごいので換気は最高じゃないですか。自分で釣って捌いて家族で食べる、みたいな。去年にはなかった新しい風が吹いたので、船のオーナーは最高ですよ」。目標は「マグロ」を釣ることだという。

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 コロナ禍の芸能界では、30人以上の芸能人が出産を発表するという明るい話題も。

・4月27日発表 優香(40)&青木崇高(40) 第1子出産

・7月6日発表 桐谷美玲(31)&三浦翔平(32) 第1子男児出産

・9月7日発表 北川恵子(34)&DAIGO(42) 第1子女児出産

・10月19日出産 わたなべ麻衣(31)&JOY(35) 第1子女児出産

・10月28日発表 MEGBABY&ELLY(44) 第1子男児出産

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 タレントの菊地亜美(30)は、8月24日に出産を発表。緊急事態宣言下の妊娠生活について「子どもが産まれたら映画とか観られないよと言われてたんで、映画とかいっぱい行こうねと夫と話してたんですよ。でもそういうことは全くできずに、思い描いていた妊婦生活とは全然違いましたね」と振り返った。

 出産時の様子については、「産まれる予定日の1週間前にPCR検査が必須だったんですよ。私だけPCR検査をして陰性がわかって、陰性だったら同居している人のうち1人までは、産まれる15分前からだけ(分娩室に)入れることが決まっていて、うちの産院では。なので、同居している夫には本当は最初からいて欲しかったんですけれど、『もう産まれます!』っていう15分前に夫がパッと入ってきて、一番会話とかができない『こんな時に入って来ないでよ』という時に入ってきて産まれたっていう感じですね」と明かした。

 新型コロナウイルスが感染拡大している中、子育てに奮闘中の菊地は気を付けていることがあるそうだ。「出かけるとか、娘の写真を撮りに行くことになったら、平日の一番人が少なさそうな2時3時とかに行ったり、結構そういうのは心かけていますね」「生まれた後は周囲がこっちを気遣ってくれて、『生まれたばかりの赤ちゃんだから、まだ見に行けないよね』って感じで。最近は徐々に、娘に会いに来てくれたりとかしています」。

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 テレビやYouTubeなどで話題を振りまいているタレントの加藤紗里(30)は、2019年9月に一般男性と結婚。しかし、およそ4カ月後の1月に離婚。そして、シングルマザーとして4月28日に第1子女児を出産した。

 怒涛のスケジュールで出産した経緯を語った。「娘が産まれたので、生活が一気に変わりましたね。毎日、毎晩朝まで六本木で飲んでいたんですよ。それが無くなったくらいですね」。「破水から始まったんですよ、出産が。早産だったんですよね。赤ちゃんが出る準備をしてないのに破水して出さなきゃいけないってなって、痛が始まったんで。16時間45分かかって、12時間くらいたったあたりで娘が寝ちゃったんで、お腹の中で。産まれた時に起きましたね、泣いてました」。

 破天荒な加藤だが、子育てには不安もあるそうだ。「お母さんが“加藤紗里”ということでいじめられないかどうかは不安なんですよ」。「(子どもに)毎日ブランド物を着させて、ひがまれたりするようにして、ワザと。それでもずっと頑張って、紗里よりメンタルが強くなって欲しい。港区の女王になって欲しい」と話していた。

ABEMA/『ABEMA NEWS』より)

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