2021年ブレイクしそうな新星を女優・俳優・アーティスト・アイドルの4ブロックに分けて、エンタメ界のプロフェッショナル達が大予想する。
【映像】ネクスト女優に独占インタビュー＆クロちゃんがアイドルに突撃
▽女優編
まず、女優編を紹介するのは、最旬のCM女優・俳優の特集などでおなじみのCMエンターテイメントマガジン「CM NOW」の長田京太郎編集長。5年前から始まったというネクストブレイクの特集記事や、ネクストブレイク女優のみを掲載した「NEXTGIRL図鑑」も発行し、浜辺美波（20）など今をときめく売れっ子女優を多数発掘している。
ブレイクする女優の見極めるポイントとして長田編集長は「もちろんCM出演だったり、映画の作品というのは多々あると思うんですけれど、正直に言って『これが理由でブレイクする』というのはなかなか難しいところですね。我々は基本的に、雑誌・書籍を作っているということもあるので、この子をこういう場所で撮ったら魅力を引き出せるだろうな、ということを想像できるかどうか、その仕上がりが想像できるかという部分を重要視しています」と語った。
そんな「CM NOW」編集部が厳選したのは、7名の女優。まずは、Popteen専属モデルとして活躍し、ABEMA『月とオオカミちゃんには騙されない』にも出演して話題を集めた莉子（18）。長田編集長は「莉子さんはもう若い方々だったら『知っているよ！』という子だと思うんですけれど、SNSのフォロワーも総数でいうと240万人とか。今の時代積極的にコミュニケーションをとれる環境にあるので、そういう意味ではうまくSNSを活かしてご自身の活動をされてるなという感じはあります」と話す。
今回、その莉子を直撃。ネクストブレイクに選ばれた心境を明かした。「自分もここまで来ていいのかな？という気持ちにもなりますし、でもまだまだ頑張らないといけないなという気持ちで今はいっぱいです」。
SNSに投稿するにあたっては、気を使うことがあるそうだ。「お仕事だと、台本を読んだり、言っていただいたことをやらせていただく、というかたちになるんですけれど、SNSだと学校のことだったりとか、今日はこういうの食べましたとか、正直誰がいいんだろうというような自分の情報を勝手にどんどん発信しているだけなので（笑）。なんかそういう日常的な部分といいますか、そういう部分を見ていただけたら嬉しいなと思います」。
モデル・女優と二刀流で活躍する莉子。さらに2020年からYouTubeをスタートさせ、三刀流に。「（YouTubeを）今までやっていなかった分、すごく新鮮ですし、毎回金曜日にUPするんですけれど、UPした後に、ファンの方がすぐ『見たよ！』って、Twitterとかでリプくれるのがうれしいので、個人的にはYouTubeはすごく楽しいなと感じています」。
“ブレイク必至”といわれる莉子にとっての2021年。どんな1年にしたいか話してくれた。「2021年は、大学生になる年でもあるので、学生としても大人になりたいなという風に思いますし、今より、一層お仕事の幅を広げてもっと頑張っていきたいなという風に思います」。
続いて紹介するのは、透き通った表情が魅力の加藤小夏（21）。LINE、DHC、ニコレットなど多数のCMに出演している。長田編集長は「加藤小夏さんは本当に、“透明感”という言葉がそのままの方ですね。辞書の透明感という部分に作例として載せたい（笑）。企業イメージにも重要な要素になってくると思うので、特にCMなんかはものすごく重要。自然な雰囲気がものすごくあったので、それこそ演技というよりも自然体というのが強かったと思います」と印象を話す。
「CM NOW」編集部が撮影現場を訪ねて虜になったというのは、CanCam専属モデルで、「THE CHOYA」のCMで注目を集めている宮本茉由（25）。「JR渋谷駅で広告を全面展開されていて、かなり目につきやすくて、見た方も多いんじゃないかなと思いますけれど、そこの現場で撮らせてただいた写真がとても美しくて、一気に勢いがついていくんじゃないかなと思っています」。
さらに、「出会った瞬間一目ぼれ」と語ったのは、2014年東宝芸能創立50周年記念オーディション合格の森日菜美（19）。ほんわかとした雰囲気がよく、しゃべっているとどんどん幸せな気持ちになっていくのだそうだ。
続いては、ここ数年で華が出たという。竹内詩乃（18）。音楽グループ・ベリーグッドマンや、ロックバンド・藍坊主のMVにも出演している。「最初に撮らせていただいたのが、高校1年生の頃に撮らせていただいて、ものすごく彼女自身の雰囲気が明るくなりまして、“華が出てきた”という印象を受けています」。
実は、竹内は2018年にABEMA NEWSで放送していた『とれたて！フレッシャーズ』にも出演していた。7月の放送では「将来の夢は、もっとたくさんの方に私のことを知ってもらって、あと、宇多田ヒカルさんがとても大好きなので、私が出演する映画やドラマで、宇多田ヒカルさんが主題歌を歌う、そういうのが目標です」とういういしく語っていた。
「CM NOW」が2年間追い続けているという竹内をABEMA NEWSも直撃した。
今回、“ネクスト女優”として注目されていることを告げると、「うれしいです。注目されているって言っていただけて、ずっと頑張っていたから、頑張ってよかったって思いました（笑）。これまでずっとロングヘアだったんですけれど、友達とかからも『ロングよりショートのほうがいい』って。雰囲気が明るくなったって言ってもらえることが多くて、明るくなったからか、結構友達ととかも増えました（笑）」
芸能活動と共に注目を集めているのが、SNS。「TikTokを毎日1投稿していました。ちょっとでも自分を発信するきっかけを作らなきゃなと思って、1日1本投稿して、それで5月ぐらいに上げた動画が30万件の“いいね”がきて、初めてバズって、そこから1日に2投稿に増やしました」。
TikTokに毎日投稿していることの成果か、現在は約17万フォロワーを獲得し、総“いいね”数も急増し、150万超える。中高生からも、支持を集めている竹内が、2021年の抱負を語った。「お仕事とかいいことが多いので、それを継続しつつ、もっと自分の内面も外見も磨けるようにストイックに頑張っていきたいです、頑張ります！」と、屈託のない笑顔を見せてくれた。
次に紹介するのは、事務所ホームページの宣材写真からピンときたという小畑依音（16）。儚げながらも「凛とした」という言葉が似合う女優さんだといい、Huluや、ミニストップ「温タピ」のCMに出演していた。
さらに、「CM NOW」編集部が「とびきりの逸材」と語ったのは菊池日菜子（18）。西日本鉄道や河合塾のCMに出演する一方、ハンマー投げ2019年九州大会で6位に入賞する一面も。「『原石見つけた』ということをこの1年くらいでは一番思った子ですね。もちろんとても可愛らしい方ですし、身長も高くて存在感もあるんですけれど、本当に今からどんどんこの子はきれいになっていくんだろうな、と感じたので、注目していて損はないと思います」。
▽アーティスト編
女優の次は、次世代のアーティスト。2021年期待のアーティストを紹介するのは、世界92の国と地域で3億2000万人以上のユーザーが利用している音楽ストリーミングサービス・Spotify。今回、ブレイク必至の3組を厳選する。
ロックとヒップホップの融合・ラッパーの(sic)boy。L'Arc～en～CielのHYDEをリスペクトしており、音楽性とは異なるビジュアルロック的な風貌も注目ポイントだという。
Spotifyでは、様々なプレイリストでプッッシュしており、月間リスナー数は既に29.5万人超え。『Heaven's Drive feat.vividboooy』は460万回以上再生されている。
続いては、メディアへの露出・顔出しをしていない正体不明なバンド・PEOPLE1。自身のSNSや動画投稿サイトから話題を集め、去年7月に配信された『常夜灯』はSpotifyで早くも60万再生を超えている。
お次は、ミュージシャン・川谷絵音が制作する楽曲を様々なボーカルに歌ってもらうプロジェクト「美的計画」で注目を集める映秀。だ。「歌ってみた」動画でも人気で、文学的な歌詞にも高い評価が寄せられている。
▽アイドル編
アイドル部門を紹介するのは、多数のアイドルイベントに出席し、ついにはアイドルグループのプロデュースも経験した安田大サーカスのクロちゃん（44）。去年8月にはアイドルフェス「クロフェス2020」も開催した芸能界随一のアイドル通として知られている。
数多くのアイドルを追いかけているクロちゃん。その熱量は凄まじく、ライブに行くたびに、その様子をメモに残すほど。「アイドルが何をやったかとか、ライブ中に書いています」という。「書いて何してるんですか？」と尋ねてみると、「これ書いて？これ書いて、その日家に帰って、見て『うふふ』って笑っています。なんで本気で答えているのにそんな反応なんですか？おかしくない？」。
コロナ禍で活動が制限された2020年。この苦境から抜け出すネクストブレイクアイドルとして、クロちゃんがまず紹介したのはTask have Fun。2016年にデビューし、つんく♂プロデュースの楽曲も歌っている。「この子たちを始めて観たのは、たぶんデビューして半年後くらいになるのかな…？曲とかもかわいい曲が多かったんですけれど、この子たちの腕のふりとか動きが、すごく躍動感があってヤバかったんですよね。そこから、かわいい曲ばっかりだなと思ってたら、『3WD』という彼女たちの最高に攻撃力が高い曲に出会ったんですよね。かっこいいんすよね～」と絶賛。
一方で「（メンバーの）今日花ちゃんがMC担当というか、結構しっかり者でやっているんですけれど、ここ1年くらいかな？ギャルになっちゃったんですよね。まぁ僕ギャル好きなんで、普通にちょっと惹かれつつありますね。ギャルになって『おおっ！』とは思っているけれど、それで好きになっちゃうと恋愛禁止の僕のステータスが壊れちゃうから、恋愛禁止だからダメ！」「グラビアアイドルはガンガン行ってやろうと思っています」と話していた。
2組目は、5人組アイドルユニット・花いろは from ワンダーウィード。「もともと『ワンダーウィード』というグループがあったんですけれど、そのグループが解散して2つに分かれたんですよね。彼女たちは本当は3月くらいにデビューするはずだったんですけれど、コロナの影響でデビューできなくて」。
去年8月の“お披露目ライブ”の翌日、「クロフェス」にも参加していた花いろは。「うまくいったときって2日目が結構大事なんですよね。この花いろははしっかり1日目を超えてくれましたね。今は新しくなったばっかりなので、今見ておかないと損するかなと思いますね」。
続いては、今やアイドル事務所の大手、ももいろクローバーZを擁するスターダストプロモーションから、CROWN POP。2017年にデビューし、去年10月から新体制で活動している。「すっげぇきれいになったの。本当に！やっぱり『さすがスターダスト』という感じの、もうモデルさんみたいになっちゃって。彼女たちは自分たちの得意ダンスみたいなのがあって、1人ずつヒップホップをやっていたりとかロックダンスやっていたりとか、そういうのもやっているので、そこを踏まえたうえで、このCROWN POPを見るとおもしろいと思うんですよね。魅力が2倍3倍になるんじゃないですかね」。
次は、なんとまだデビュー前だというグループ・#ババババンビ。「このグループは、グラビアとか女優さんとかが多いゼロイチファミリアの中の初のアイドルグループなんですよね。顔面偏差値やばいですよね。高い！かわいいは正義。ここは見ておかないとダメかもね。実際写真とかで見てもらったらわかるけどかわいいと思うんですけれど、実物の方がもっとかわいい」。
クロちゃん一押しの5人組アイドルグループ・#ババババンビは、2020年1月にグループを結成し、3月にデビューライブを行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期に。2021年デビューを目指す、超新人アイドルだ。
ゼロイチファミリアと繋がりがあるというクロちゃんを頼りに、#ババババンビが写真撮影をしている現場に行ってみた。
「私たち、2020年になってから結成されたグループで、本当にまだ1年も経っていないくらいの新人なので、クロちゃんさんに（アイドル界を）教えていただきたいです」とメンバーの小鳥遊るい（23）。クロちゃんが「教えてほしいんですか？クロちゃんがソーシャルディスタンスを保ちながらね、手取り足取り腰取り教えるよ！」と不気味に笑うと、メンバーは戸惑ったような表情をしていた。
アイドルに本気のクロちゃん。一押しだというだけあって、ノートにもしっかりライブの様子がメモされていた。『指を振って踊っているのがどんだけ～って感じ』。これを読んだるいは「『どんだけ～』じゃなくて『バンビポーズ』なんです」と訂正した。
今年の3月27日にいよいよデビューライブを行う#ババババンビ。今後の活躍、そしてクロちゃんとの関わりにも注目だ。
▽俳優編
俳優部門を紹介するのは、毎年、誌面でもブレイク予想を掲載している「日経エンタテインメント！」の山本伸夫編集長。これまで横浜流星（24 ）や眞栄田郷敦（20）、山田裕貴（30）など、今年大活躍だった方々を数多く紹介してきた。
俳優部門、選出のポイントについては「2020年のご活躍なんかを見ながら、ヒットした作品に出られていて、さらに活躍されそうな方ですとか、2021年に主役作品が決まっていて、その作品自体にヒットが期待される方だとか、そういった方を中心に選んでいる」と話す。
そんな「日経エンタテインメント！」が期待するネクストブレイク俳優として、まず名前が上がったのが赤楚衛二（26）。「もともと『仮面ライダー』出身でということもあったりだとか、あと『思い、思われ、ふり、ふられ』という映画で、浜辺美波さん、北村匠さんらとも共演されていたり、これから非常に注目される方だと思います」。
続いては高橋文哉（19）。「10代の方だと、高橋文哉さん。9月まで放送された『仮面ライダーゼロワン』という前作の主演をやられていて、その知名度と1年間経験するということで、そのあと飛躍的に伸びている役者さんというのはライダー出身の方にすごく多いと思います」。
仮面ライダーシリーズは、福士蒼汰（27）や菅田将暉（27）、佐藤健（31）らを輩出し、平成から続く若手の登竜門として芸能界のみならず、各方面から注目を集めていた。
しかし最近は、別のジャンルに原石が眠っていることも。「板垣瑞樹さん。もともと、佐野隼人さんたちと一緒にM!LKというボーカルグループもやられていて、今は卒業して俳優1本に。昔は役の障害になるので、あまり素を見せていなかったが、今はSNSなんかも広がってきて、（アイドル時代）歌も歌われていて、リアルで姿を見てきたファンたちにとっては、人として応援したいという気持ちがすごく強くなっている。そういうところもあるんじゃないですかね」。
DISH//の北村匠（23）や元PRIZMAXの森崎ウィン（30）のように、アイドルグループやダンス＆ボーカルグループを経て、俳優としてブレイクするケースも増加している。
「応援したい」といえば、“子供店長”として子役時代に大ブレイクした加藤清史郎（19）も、山本編集長が挙げるネクストブレイクの1人だという。「子役出身で活躍する方は年々増えている印象なんですけれど、加藤清史郎さんの場合ちょっと面白いのが、中学校を卒業された後にイギリスにミュージカルとか演技を学びたいということで留学されていて、やっぱり昔はCMで“子供店長”としてやっていた印象が強かったのが、いつの間にかイケメン大学生という風になっていて、やっぱりいろいろと取り上げられる機会も多かったですし、やっぱりイギリスで学んだという実力もあると思うので、これからどう変わっていくのかというところは、楽しみだし期待される方なのかなと思います」。
最後に、山本編集長が注目するのは岡田健史（21）。「映画、ドラマで大活躍で、配信でも主演作が何本かあったり、20代前半の中ではファンの方がすごく多い。すでにInstagramも90万人を超えるフォロワーを持たれていて、非常に女性からの支持、広がりというのがあるんじゃないかなと。2021年はそこに加えて、大河ドラマの出演が決まっているので、男性層でも年配層でもそこで認知されていくと考えると、ますます活躍の場が広がっていくのかなと思います」。
岡田は、映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』や『望み』など話題作に多数出演し、去年、第33回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞を受賞した。その際、岡田はインタビューで次のように語っていた。「やっぱり、自分1人でとった賞ではない。監督・スタッフの皆様、キャストの皆様のおかげで。そうやってすべてが繋がっている、ということを痛感しまして、僕に関わってくれた人、支えてくださった方々、本当におめでとうございます、という気持ちが一番です」。
（ABEMA／『ABEMA NEWS』より）
