映画『すばらしき世界』のプレミア上映イベントが21日、都内で開催され、俳優の役所広司(65)、仲野太賀(27)、女優の長澤まさみ(33)が登壇した。
人生の大半を獄中で暮らした実在の男性をモデルに、出所後に社会で必死に生きる男の姿を描いた物語。映画について長澤は「(映画を)見終わったあと、とても温かな気持ちになる。それが、人の温かさなのか、自分が感じていたことが救われた温かさなのか、人それぞれ違うと思いますが、そうやって、この映画から何か感じてもらえたらなって思っております」とコメントした。
13年の刑期を終え出所した元殺人犯の三上を演じた役所が、印象に残っているシーンを明かした。「カップラーメンを食べるシーンがありまして。熱々のお湯を沸かすところから始まって、それをぶちまけるまで太賀くんと一緒に電話しているシーンがあって。(監督からOKが出ずに)3回目にカップラーメンをぶちまけたところが、カメラ横の監督の方に飛んでいったんですね。カットかかるまでに時間があるんですけれど、『OK出さないからこの俳優は私の方にカップラーメンを投げつけたんじゃないか』と思っているかなぁという、そんな撮影がありました」 と苦笑しながら話した。
役所演じる三上にすり寄る若手テレビディレクター・津乃田を仲野が演じ、やり手テレビプロデューサーの吉澤を長澤が演じるという設定にちなみ、この日は、仲野と長澤が役所に“突撃インタビュー”を行った。
まず仲野が「ぶっちゃけ仲野太賀どうですか?」と問いかけると、役所は「彼はね、“映画小僧”ですね。映画大好き、カメラが大好き。なかなか素晴らしい俳優さんだと思います」とコメント。仲野は「そうですか、本人相当喜んでいると思います」と演じながらも喜びを見せた。続けて長澤も「そこに便乗させてもらって、長澤まさみはどうですか?」と問うと、役所は「綺麗ですよ、あの人は。ものすごく綺麗です」と答えていた。
(ABEMA/『ABEMA NEWS』より)