24時間常駐!1時間5万円の転職相談に誘導も…“Clubhouse沼”にハマった『FINDERS』米田智彦氏と田端信太郎氏が語った音声型SNSの魅力
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 日本でも登録者数が急増しているという音声型SNS「Clubhouse」。招待制で、ルーム内での会話の録音や内容の公開が禁止されるなど、独特な規約も話題を集めている。

・【映像】クラブハウス沼にはまる理由とは

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 先週から使い始めたというEXITのりんたろー。は「スピーカーとしてすごく喋りたいと思う時と、ひっそり聴いていたいと思う時とがある。例えばIT系のイケイケの友達と話していたルームにメルカリの小泉(文明・取締役President)さんが入って来た。すごく貴重な体験だけど、みんなビビってミュートにしちゃった(笑)。あと、しずるの村上(純)さんが24時間入り浸っていて心配になる(笑)」。

 すると相方の兼近大樹も「品川庄司の品川(智春)さんが村上さんをいじっていて、僕はただ聴いていたかったんだけど、“兼近いるじゃん”って、スピーカーに加えられちゃって。でも、先輩に言われたら入るしか無いから。しばらくしたら、今度はオリエンタルラジオの藤森(慎吾)さんが入って来たりして…。陽キャたちにはいい。ただ聴いていたい人にはキツいかもしれない(笑)」と明かした。

■「“寝落ち”が3日連続で続いた(笑)」

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 先月27日に友人に招待されて使い始めたという『FINDERS』創刊編集長の米田智彦氏(48)も感動、今ではClubhouseに一日中入り浸っているという。

 「緊急事態宣言で、食事ができない、外で酒が飲めない、という人たちの、コミュニケーションへの欲求が溜まりに溜まっていた。そのタイミングでClubhouseが来た。運命的だ。ラジオ番組より面白かったりするから、ラジオ業界にとっては衝撃だ」。

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 「僕はTwitterやUstreamが流行り始めた頃を知っている世代。あの時の興奮が蘇ってきた感じだ。実際、Ustreamの初期にやっていた面々も集まってきていて、同窓会に近い状態になった。去年はSNS上に夏祭りがなかったので、今がまさに“祭りだ!祭りだ!”という冬祭りだ。

 Zoom会議に使われるのは一般的になったが、やっぱり女の人は化粧しないといけないし、最近では“Zoom飲み”をしたという話を聞かなくなった。もう飽きたのだろう。部屋着でいいし、顔を映さなくていいので、ルックスに自信がない人も気楽だ。課金もないので、酒を飲んでも安上がり。僕もそういうところでハマっていった」(米田氏)。

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 「聴くのも喋るのも、どっちも楽しい」と話す米田氏のClubhouse生活は次のようなものだ。

 「仕事中は著名人の方や芸能人の方、学者の方とかの話をラジオ的に聴いていて、むしろそういうところは挙手(Raise Hand)しても入れてはもらえない。喋る方では、毎日21時から、だいたい夜中の3時まで自分がMCの『スナック米田』というのをやっている。赤羽か五反田か西新宿あたりにあるスナックという設定で、今日一日どういうことがあったとかを話す。それがすごく楽しくて。

 だいたい酒を飲んでいるのでベロベロだし、“3時に閉店する”と言っても、みんなが帰らない。だから続けてしまって、そのまま寝落ちする。“あれ?米田さんいなくなった”とか、“寝息が聞こえてきて、いびきに変わった”とか言われる。それで朝まで。そして“米田さん、おはようございます”という声でパッと起きる。これが3日連続で続いた。それから『今起きた』というルームを作る。そうすると、起きている人たちが必ず入ってくる。今この時間も(スタジオの音声を)Clubhouseに流していて、僕のルームの住人が8人も聴いている(笑)」(米田氏)。

■「誘導して集金するというパターンも」

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 とはいえ、Clubhouseはただの趣味にとどまらず、ルームでの交流がビジネスに繋がっていくこともあるという。PR会社のビルコムでは、リモートワーク中の従業員同士がコミュニケーションを図れるよう、交流の場を設けているという。

 「『FINDERS』というウェブメディアのの編集者としては、取材したかった事務所の社長さんとClubhouseの中で知り合いになったりと、メリットもいっぱいある。禁止されてしまったが、“相互フォロー”のための、全員が無言で入るルームなんかもある。“1000人目指せ”とか、特定の業種の人で集まって“フォローし合おう”とか。僕も仕事をしている日中はそういうところに入った状態にしていることもある。

 また、TwitterやYouTubeでポジションを取る人が現れていったように、Clubhouseで“有名Clubhouser”というのが現れると思うし、そういうところから導入、宣伝に使うこともできる。クローズドのルームを作ってファンクラブのようにして、そこにユーザー名を指定して入ってもらい、さらに別のサイトに誘導して集金するというパターンも考えられる。初心者の方は、まずは無料のラジオとして入ってみてもらえれば。アーカイブが残らないので、皆さんがプライベートな話をしてくれる、これはすごく貴重だと思う」(米田氏)。

■「1時間5万円の転職相談に何人か来た」

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 オンラインサロン『田端大学』を主宰する田端信太郎氏は、“喋り専門”のようだ。

 「聴いているだけで楽しいのか、よくわからない。1000人くらいで集まっているのに全員が無言というのも気持ち悪い。Zoomはオフィスの会議室みたいなものだが、Clubhouseはワイヤレスイヤホンを使えば、車を運転しているときでも歩きながらでもできてしまう。アメリカ人が大好きなスタンディング・バーみたいな感じだ。

 YouTubeとの決定的な違いは、編集ができないこと。上位のYouTuberたちの中には、すごく編集に凝り、時間をかける“職人”みたいな人もいる。その点、Clubhouseはリアルタイムしかないので、喋りの“地力”みたいなものが問われる」(田端氏)。

 また、米田氏同様、やはり自宅では酒を飲みながら参加しているといい、「若者を集めて、“朝から仕事に行くのが憂鬱なやつ、ちょっと来い”みたいなルームを作り、そこで喝を入れたりもしている。ただ、1000人くらいが集まるし、他の人たちが聴いているところで転職相談をするというのは勇気がいること。そういう人には、“僕のオンラインサロンに入って”と。僕の転職相談は1時間5万円だが、実際に何人か来た」と、収益にも繋がっていることを明かした。

■「楽しいのはあと数カ月かもしれない」

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 アーリーアダプターの米田氏や田端氏を魅了してやまないClubhouseだが、他のSNSのような懸念材料は無いのだろうか。

 米田氏は「聴き逃しができないので、ICレコーダーで録音したものが勝手にYouTubeに上がっていた、というケースもある。アメリカではトランプ支持者たちが集まって差別発言を繰り返していたという話もある。しかし、実は運営側は訴訟対応などに備えて、数カ月間は音声をバックアップしているようだ。今はまだ大丈夫だろうが、これがTwitterくらいに広がってしまうと、日本でも大変な事件が起こってくるだろう。楽しいのはあと数カ月かもしれないとも思う。

 一方、2日夜にはサービスに繋がりにくくなり、ルームからスピーカーが全員消え、ルーム自体が無くなってしまうといった報告も相次いだ。

 米田氏は「やはり夜9時くらいになるとバンバン落ちるようになる。モデレーターがいなくなるとルームそのものも無くなってしまうので、予め複数人のモデレーター、スピーカーを用意しておくことで、部屋を残し続けることはできる」と回避策を紹介。さらに「『ネコ』というVPNのアプリを使って、アメリカのサーバを経由して接続すれば安定する」と、“Clubhouse沼”にハマるユーザーならではの、リスクを伴うテクニックまで披露していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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