8日深夜、『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、なんとも後味の悪い「イヤミス」風な令和の怪談が披露された。

隣人が飼う奇妙な生き物、その正体は…後味悪っ!イヤミス風怪談が令和は流行る?
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 この日は「古事記からクラブハウスまで オモシロ怖い! 怪談の進化論SP」と題して、ゲストに怪談師の竹内義和、朱雀門出、事故物件住みます芸人の松原タニシをゲストに招き、怪談の歴史を紐解いていった。

 朱雀門は番組の大トリの怪談として「Sさん」という人物から提供を受けた体験談を話すことに。

 Sさんが小学校低学年のときに、近所に1人で暮らしているおばさんがいた。大きな庭があるその家では多数の獣が飼われていたが、それは犬や猫とは違い、見たことがないような見た目をしていたという。具体的には毛が生えておらず、豚のようにも見えるが明らかに異なり、動物図鑑にも載っていなかった。

 ある日、庭の前を通り過ぎるときに「キー!」という急ブレーキのような音が響いた。Sさんもおどろいたが、おばさんの家の庭の獣たちも一斉に驚いて顔を上げて、その顔は「人間の顔そっくり」だったという。

 驚いたSさんは家に帰って、夕飯の用意をしていた母親に報告。生返事をするばかりでまともに取り合ってくれなかったが「アレって、人間の顔しているよね?」と核心にせまった内容で問いかけると、母親はめんどくさそうに手を止めて「あれ、あの人が産んだんやで?」と答えたのだとか。

 Sさんは「気持ち悪い」と思い、それ以降は母親にこの件を聞くこともやめ、おばさんの家に行くこともやめると、いつのまにかおばさんは引っ越していなくなっていたという。

 Sさんは小学校高学年から中学生ぐらいになって「あの記憶おかしいよな」と思うようになり、母親に改めて「あそこの家って……」と問いかけた。

 母親は「ああ、〇〇さんやろ?」と応じ、記憶違いではないと思ったSさんは「あの生き物なんだろう?」と尋ねたという。すると母親は「いや知らんよ、でも気持ち悪いもの飼ってたよね」と答えたため、Sさんは「お母さんは『あの人が産んだ』って言ったけど?」と問い詰めると、母親は「気持ち悪いことを言うな」と急に黙ってしまう。

 すると母親は雑多な写真を入れていた缶を持ってきて、おばさんが写りこんでいる近所の人たちの集合写真を見せてくれたという。写真に写ったそのおばさんの姿は、妊娠をしているようにお腹だけが大きかった。

 母親は「あなた『あの人が産んだ』って気持ち悪いこと言わないでよ。この人はいつも妊娠してた。でも赤ちゃんを抱いているところは見たことがない。だからあなたが言うことはものすごく気持ち悪い」と語ったそうだ。

 朱雀門は「でもわかる情報はそこまで」と、突然話を終わらせて「という、気持ち悪い不条理怪談です」と締めくくった。

 これを聞いた小沢一敬は「『わかる情報はここまで』っていうのが、令和の怪談の終わりっぽいね」、井戸田潤は「なんかゾワゾワする、後味がよくないよね」とコメント。

 小沢は「ミステリー小説が好きだけどさ、この10年ぐらい前から“イヤミス”っていうジャンルが生まれてさ。『嫌な気持ちになるミステリー』っていうのが流行ってるのよ。なんか怪談もそうなってきてるよね、終わったあと『なにこれ』っていう」と、イヤミスならぬ“イヤ怪談”がブームになるのではと予想していた。

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