将棋の叡王戦段位別予選(五段戦)が2月10日に行われ、長岡裕也六段(35)が本田奎五段(23)に102手で勝利、ベスト4に進出した。
午前中の対局に勝利していた長岡六段は、居飛車の本田五段に対して四間飛車穴熊を採用。対抗形の出だしから指し進めた。ただ、一度振った飛車を右四間飛車のように筋を変えると、本田五段も5筋に飛車を展開。それを見た長岡六段は、向かい飛車のように飛車を振り直すというような、目まぐるしい展開が続いた。
形勢が動き始めたのは80手目を過ぎたあたりから、少しずつ本田五段にリードを奪われ始めていたが、お互い1分将棋に入ってからの寄せ合いで活路を見出すと、最終盤は一気にペースを握り、即詰みに討ち取った。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。21人が参加する五段戦は優勝者の1人だけが本戦に進む。今期から主催が不二家となり、対局室には栄養補給用にお菓子ボックスが置かれている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)